2009年02月02日
「共感」を売る
「働かないひと。」(左京泰明 弘文堂)
29歳。シブヤ大学学長の左京さんの最新の著作。
働かないひと10名にインタビューしたもの。
僕が気になっていた
ブックディレクターの幅さんが出ています。
いろんな本屋さんの
本の品揃えや配置を考える仕事。
本屋さんだけでなくて
いろんなところから仕事の依頼がきました。
「LOVELESS」という洋服屋さんの本コーナーを作った。
幅さんは言う。
購買者にとっては、
それが洋服であるか本であるかは
どうでもよくて、
そのお店が提案するライフスタイルを買っている。
つまり、お店と一体化したいという欲を
満たすための消費行動だというのだ。
なるほど。
これだ。
ファンクラブ化する、というのはこういうことだ。
その店が提案するもので自分のライフスタイルが
変化するものは、買いたくなるというものだ。
そうか。
「共感」を売ればいいんだ。
商品そのものでなくても
「共感」できる物語をつければいいんだ。
やっぱり「マーケティング」ってのは楽しいね。