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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2011年05月17日

地域コミュニティ再生と参画型社会

コミュニティをどう創っていくか?

これが世界的なテーマとなっている。
日曜日に珍しくテレビで見た
人をつなぐデザインで建物をつくる
建築家の話もそのテーマだったが。

これからの大きな命題が
コミュニティをどう創るか?
であることはおそらく間違いない。

経済至上主義は
効率化を追求するあまり、
あまりにも多くのものを
分断してしまった。

農業にいたっては、
食べる人と売る人と流通させる人と作る人
は完全に見知らぬ人となり、
目の前に来た野菜のルーツを知らない。

買い物は大規模スーパーに一括され、
地域の人とのコミュニケーションの機会は
もはやない。
そこで出てきたのが「無縁社会」だ。

高齢者の孤独を防ごうと、
様々な手段がいろいろな主体からとられている。

しかしながら、
根本的には、コミュニティを再構築し、
地域のつながりを取り戻していくことにしか、
高齢者対応も、子どもへの対応もないのではないか、と僕は思う。

11月の社会教育委員の研修で聞いたフレーズが鮮やかに蘇る。

「団塊ジュニア世代以降、
人々は行政サービスの受け手となった。」

「地域に役割を果たしていく」のではなく、
「税金払っているんだからサービスを受けて当然だ」
というような思考になってしまった。

そして、人は孤独になった。

分断された。

昨日の研修のテーマは
企業理念をつくる、だった。

何のために企業理念が必要なのか?

という問いに、
「志こそ、社会とつながる最大の財産」だと聞いた。

なるほど。
そこか。

と思った。

分断された社会。
分断された個人。
そして、志を失った。

もういちど「つながろう」と思うならば、
志を持つことだし、何か貢献しようと思うことだ。

いま、多くの人が
「つながりたい」と思っている。

「つながる」ということは、
フェイスブックやツイッターをやることではなく、

「どう貢献するか?」
「自分の志とは何か?」

という問いに答えていくことだと知った。

そんなマインドを持って、
地域社会に参画していく人が
どのくらい地域にいるか?

それが地域の底力だと、あらためて思った。

貢献、志を集め、参画型社会を形成する。
それこそが螺旋階段を1周回った1段グレードアップした
地域コミュニティ再生の方法なのではないだろうか。  

Posted by ニシダタクジ at 07:07Comments(0)学び