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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年01月01日

謹賀新年

原点を思い出す年末年始。

出発点は、高校ラグビーの名門、伏見工業を舞台にした
ドラマ「スクールウォーズ」でのイソップの一言。
「先生、人はなんのために生きているんですか?」
から始まった。

自分はなんのために生きているのか、
何に人生を賭ければいいのか、
そんなことを考えても答えの出ない
中学・高校時代だった。

少年マガジン連載のマンガ「SHOGUN」が
見せてくれたスケールのでかさに心躍った。

現実にぶつかり、
精神的生死をさまよった大学時代。
大切なことを知った。
幸せとは、つながっていることだと学んだ。

ブータン王国のテレビで、97%が
幸せであると答えたアンケート結果に愕然とし、
つながりを切っていく現代経済社会は
人を幸せにしていないと強く思った。

個人として僕は、それを表現したいと思った。
まきどき村という村ができた。

中学校3年生の不登校の男の子との出会いが人生を変えた。
彼らにヒントを与えるのは、街の大人たちの役割だと思った。
そんな仕組みを作りたいと思い、様々なことを仕掛けた。

マンガ「SHOGUN」との出会いから20年が過ぎた。
世界を変えた主人公には、遠く及ばないけど、
見えてきたものがある。

キーワードは本と商店街と農業。

生きづらさは、強者前提の経済至上主義の社会システムから来る。
その思想は、「経済合理性」と「目的最適化」だ。
その結果は、分断された個人と歴史・文化を失った地域だ。

農業や商店街は「非効率」だから、やめたほうがいい
という理論が真顔で話されるような社会は、
どこか豊かでない、そんな気がしていた。

若者は生きる意味を求め、幸せを探しているが、
経済の先行き、高齢社会の到来と不安要素は無限だ。

「真実はどこにあるのか?」を問うために
人文学部に進学しようとすると、
「そんなので就職できるのか?」
と言われてしまう社会は、どこか寂しいと僕は思う。

だから。
「本」と「商店街」と「農業」をキーワードに、
アクションを起こしていく。
ポスト経済至上主義の答えはひとつではないと思うから、
小さなアクションをいっぱい起こしていく。

本を通じて、人との出会いがある。小さな挑戦が始まる。
商店街を歩くと世代を超えた対話が生まれ、学びがある。
農業をベースにしたビジネスの構築は、
たくさんの多様な人たちの雇用を生んでいく。

こうして、弱者前提のあたたかい地域社会づくりが可能となるのではないだろうか。
その結節点をいま、作っているのだろう。

1998年、東京・王子のバー「狐の木」で
熱い若者たちが集い、酒を酌み交わしていた。
みな、自らを「維新志士」だと思っていた。

いや。
「維新志士」だと思うから、行動する人になれたのかもしれない。

29日夜のGreen Drinks Niigataでは、
どこかで感じたような空気を体感した。
30日のゲーム大会は
小学生~高校生、そしてオッサンも集い、ゲームに興じた。
2012年を予感させるラスト2日間だった。

この場所を、物語の始まる場所にする。
いくつもの物語が生まれていく。
そんな場とプログラム、プロジェクトを創っていきます。

私たちは、地域資源の可能性を開花させ、
小さな希望が生まれる舞台を演出するプロフェッショナルチームです。

ここに集う人たちと共に、
未来社会のカタチを一緒に探りたいと強く思います。
昨年まで本当にお世話になりました。ありがとうございます。
本年もご指導よろしくお願い申し上げます。

2012年1月1日 西田卓司  

Posted by ニシダタクジ at 08:07Comments(0)日記