2012年02月06日
自分と日本のあいだ
自分と日本。
「絶望の国の幸福な若者たち」(古市憲寿 講談社)で
著者は、ワールドカップで期間限定的に「日本」という国家が出現する
と言っている。
なるほど。
もはや、自分と日本しかないのではないか、と思う。
農業を失い、共同作業がなくなり、
祭が形骸化し、地域のつながりを失い、
そしていま、家族さえも分断されている。
そんな中で、自分を自分たらしめるものを
探している。
それは根本的欲求であると思う。
「自分は何者なのか?」
という哲学のような問いを、みな心の中では持っていると思う。
そしてそれは最後に使命=自分は何のために生まれてきたのか?
という問いにたどり着くはずだ。
自分を自分たらしめるもの、
自分はひとりでは「自分」ではない。
人間という文字が人の間と書くように、
周りにいる人との関係性によって、
初めて自分は自分になる。
離職の最大の理由が「職場の人間関係」
なのもうなづける。
その、自分を自分たらしめるもの、アイデンティティ。
その確立にみな、苦しんでいると思う。
農業を失い、幼い子どもは自分のシゴト(=役割)を失った。
祭を失い、若者は地域の兄ちゃんとしてのシゴト(=役割)を失った。
高度に分業化された世の中は、働く人の業務は増やしたが、シゴト(=役割)は奪った。
自分は何者なのか?
その問いへ向き合う時間があまりにも少ない。
インターネット、携帯電話、友達との時間に費やす時間が、
その問いを先延ばしにする。
しかし、その問いが消えるわけではない。
ワールドカップの熱狂に身を置いてみる。
すると、自分が「日本人」であることを感じられるという。
しかし。
日本人である、ということは、
アイデンティティの確認はできるかもしれないが、
その先にある、使命、役割にはたどり着けない。
自分は何者なのか?という問いは
自分は何をするために生まれてきたのか?という問いとセットだと思う。
「役割分担」という言葉がある。
しかし。
この役割分担という言葉が使われるとき、
行われているのは、業務の分担である。
業務と役割の違いは
「自分はこのチームのために、何ができるだろうか?」
という問いを自分ベースで考えているかどうか、である。
自分と日本のあいだ。
それは、組織であり、地域であり、
そこに役割を見出していくことなのだと思う。
自分は何者なのか?
自分は何のために生まれてきたのか?
この問いへ答えるもっとも効率的な道は
どんな小さな組織や地域であれ、
「役割」を得ることではないだろうか。
その「役割」が自分の使命と少しずつ一致していくとき、
人は自分が何者であるか、という答えのない問いに、
一歩ずつ近づいて行くのではないだろうか。
そういう意味では、
大学生が社会に出て、チャレンジする「地域留学」は
「役割」を得る場所であると僕は思う。
春休み、あなたも「役割」に挑んでみませんか。
地域留学
申し込み・問い合わせは2月14日まで。
info@herosfarm.net
に学校・学部・学年・氏名を書いてお問い合わせ下さい。
「絶望の国の幸福な若者たち」(古市憲寿 講談社)で
著者は、ワールドカップで期間限定的に「日本」という国家が出現する
と言っている。
なるほど。
もはや、自分と日本しかないのではないか、と思う。
農業を失い、共同作業がなくなり、
祭が形骸化し、地域のつながりを失い、
そしていま、家族さえも分断されている。
そんな中で、自分を自分たらしめるものを
探している。
それは根本的欲求であると思う。
「自分は何者なのか?」
という哲学のような問いを、みな心の中では持っていると思う。
そしてそれは最後に使命=自分は何のために生まれてきたのか?
という問いにたどり着くはずだ。
自分を自分たらしめるもの、
自分はひとりでは「自分」ではない。
人間という文字が人の間と書くように、
周りにいる人との関係性によって、
初めて自分は自分になる。
離職の最大の理由が「職場の人間関係」
なのもうなづける。
その、自分を自分たらしめるもの、アイデンティティ。
その確立にみな、苦しんでいると思う。
農業を失い、幼い子どもは自分のシゴト(=役割)を失った。
祭を失い、若者は地域の兄ちゃんとしてのシゴト(=役割)を失った。
高度に分業化された世の中は、働く人の業務は増やしたが、シゴト(=役割)は奪った。
自分は何者なのか?
その問いへ向き合う時間があまりにも少ない。
インターネット、携帯電話、友達との時間に費やす時間が、
その問いを先延ばしにする。
しかし、その問いが消えるわけではない。
ワールドカップの熱狂に身を置いてみる。
すると、自分が「日本人」であることを感じられるという。
しかし。
日本人である、ということは、
アイデンティティの確認はできるかもしれないが、
その先にある、使命、役割にはたどり着けない。
自分は何者なのか?という問いは
自分は何をするために生まれてきたのか?という問いとセットだと思う。
「役割分担」という言葉がある。
しかし。
この役割分担という言葉が使われるとき、
行われているのは、業務の分担である。
業務と役割の違いは
「自分はこのチームのために、何ができるだろうか?」
という問いを自分ベースで考えているかどうか、である。
自分と日本のあいだ。
それは、組織であり、地域であり、
そこに役割を見出していくことなのだと思う。
自分は何者なのか?
自分は何のために生まれてきたのか?
この問いへ答えるもっとも効率的な道は
どんな小さな組織や地域であれ、
「役割」を得ることではないだろうか。
その「役割」が自分の使命と少しずつ一致していくとき、
人は自分が何者であるか、という答えのない問いに、
一歩ずつ近づいて行くのではないだろうか。
そういう意味では、
大学生が社会に出て、チャレンジする「地域留学」は
「役割」を得る場所であると僕は思う。
春休み、あなたも「役割」に挑んでみませんか。
地域留学
申し込み・問い合わせは2月14日まで。
info@herosfarm.net
に学校・学部・学年・氏名を書いてお問い合わせ下さい。