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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年02月11日

やりたい仕事より究めたいテーマ

「あなたのテーマ、関心のあるキーワードは何ですか?」

本屋さんで大学生に会うと、聞きたくなる質問。
それを聞かないと、オススメする本も分からない。

テーマが大切だと思う。
いま、自分が何をテーマとして調べたい、究めたいと思っているか。
脳科学者の苫米地先生は
毎年、違うテーマで本を書いているという。

本来は学びたい、究めたいというテーマがあるからこそ、
大学に入るのだろうが、
特に文系学部の大学生にこの傾向がある。

「たまたま受かってしまった。文系科目が得意だったから。」

周りから求められるものに
順応できるという点では、非常に優れていると思うのだけど、
テーマのないままに、大学3年間を過ごすと、

就職活動のときに
「いままで大切にしてきたものは何ですか?」
「これから大切にしていきたいものは何ですか?」
という質問に答えられない。

小学校中学校高校と、
「あなたは将来何になりたいの?」
と職業のカテゴリーを聞かれ、困惑した経験があるだろう。

やってもいないのにそれを答えることの難しさ。
しかも中学生レベルで、自分の知っている職業なんて
学校の先生かスポーツ選手か、テレビでドラマ化された仕事くらいだ。

問いかけるべきは、
「あなたが究めたいテーマは何か?」

なのではないだろうか。
大切なのは、なりたい職業のカテゴリーではない。

自分自身が何を究めたいか、学びたいか、勉強したいか。
つまり、自発的学びが起こるようなテーマは何なのか?
という問いを発するべきだろうと思う。

就職に有利だから、
簿記やTOEICやなんとか検定のための勉強をするのではなく、

会社の経営を究めたいから簿記を
海外の文化を究めたいからTOEICを
新潟の観光地を究めたいから新潟検定を
学ぶのが人生でいちばん楽しいことなのだろう。

やりたい仕事はなんだろう?
ではなく、究めたいテーマは何か?
を問いかけるところから大学生活が始まっていく。

僕のテーマは
大学に入るまでは「砂漠の緑化」や「環境問題」
入ってからは「食糧問題」「環境問題の根本原因」
いつしか「農業」、そして「コミュニティ」へとテーマが変化した。
そして、1999年の在学中にまきどき村を開始。

佐藤家保存会のじいちゃんたちに出会い、
「コミュニティ」の理想の姿を見た。

2002年、不登校の中3男子に出会って、
「中高生のための地域コミュニティの再構築」がテーマになった。
学校ではない、第3の場を求めて、様々なことに取り組んだ。

いろいろなことをして、いろいろなことを中途半端にやめた。
関係者にたくさんの迷惑をかけた。

2011年7月。
ツルハシブックスに地下古本コーナーができて、
中高生と地域コミュニティの接点づくりに向けて、
1歩を踏み出した。

やりたい仕事よりも究めたいテーマに向かって進んできた。

そうか!
仕事を辞めた理由が分かった。
究めたいテーマを優先したからだ。

イベント企画会社と地ビール屋さん。
「企画・営業」というもっとも自分に向いてる仕事だと思った。
でも、テーマの追求という点で、ちょっと違ったのだろうと思う。

「自分に向いてる仕事が他にあるのでは?」というのは幻想であると思う。
今いる場所で全力を尽くさずに、そんなものがあるわけない。

就職活動の前に大学生が問うべき質問は、
自分がやりたい仕事は何か?ではなく、
自分が究めたいテーマは何か?だ。

もっというと、
「これがなければ、生きられない」と
思えるようなテーマは何か?
ということである。

もし、いま。
そのテーマがないとしたら、
テーマを探すためにすることは、いろいろある。

本を読むことだ。
人に出会うことだ。

そして何より、テーマを持っている人のところで、
一緒に働いてみることだ。

春休み。
1年生、2年生には、大切な時期。
テーマを持っている人のところでチャレンジする「地域留学」募集中です。


「園芸福祉」をテーマに、
花を通じて人を笑顔にする「畑やかとうふぁーむ」
http://www.hatakeya.net/

「地域福祉の充実」をテーマに、
高齢者と若者のコラボ八百屋を運営する「沼垂よりどころ、やさい村・よろずや」
http://www.youtube.com/watch?v=88fC78XoKc8

「震災復興」「農業六次産業化」「福祉雇用」をテーマに、
宮城県名取市、多賀城市などで取り組む株式会社ファミリアの「Rokuプロジェクト」
http://michinokushigoto.jp/archives/43

「中高生のための地域コミュニティづくり」をテーマに、
本を通じた様々なアプローチをする「ツルハシブックス」
http://tsuruhashi.niiblo.jp/

テーマを持った4つのプロジェクトを用意して
春休みのチャレンジをお待ちしています。

あなたのテーマは何ですか?  

Posted by ニシダタクジ at 06:43Comments(0)就職