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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年03月30日

役割に気づき、果たす幸せ

春休みの
インターンシップの修了報告会がありました。

あらためて思ったこと。
大学生にしか果たせない役割があるということ。

「果たすべき役割がある」ということは幸せなことだ。

「誇り」とは、
役割を果たしているという現在進行形なのかもしれないと思った。

生きる意味、働く意味を求めて、
プロジェクトに挑んだ大学生たちは
何を学び、何を得たのだろうか。

自分たちのアクションに対して、
たくさんの大人が協力してくれた。
ありがとう、という言葉をもらった。

ひとりひとりが役割を果たしている社会が
幸せな社会だと僕は思う。

農村社会から工業社会へ、サービス業社会へ。

「産業」は、人を、家族を、地域を分断し
ひとりひとりから役割を奪った。

ばあちゃんは、
洗濯も、食事の支度も、野菜づくりも、孫の世話も
何もかも奪われ、テレビに向かっている。

必要なのは、
コミュニケーションだけではなく、役割なんじゃないか。

大学生のインターンシップというのは、
社会へ向けてメッセージを込めている活動
なのかもしれない。

役割に気づき、それを果たしている地域社会
会社が、地域が、ひとつのチームとして、
ひとりひとりが役割を果たしているような時代に、
これから進んでいくのではないだろうか。  

Posted by ニシダタクジ at 08:19Comments(0)日記

2012年03月29日

「思い」を交流させる観光

何度も行ってしまう場所。
それはどこだろうか?
グリーンツーリズムが叫ばれ、
体験観光などのブームも生まれた。

すでに
田植え、稲刈りは当たり前。
地引網なんかもやらせてくれる。

しかし。
さて、次の年に行くだろうか?

そう。
体験だけではリピートしない。

ではなんだ?

「人」
やはりそこだ。
この人にまた会いたい。
だから、その場所に足を運ぶ。

その強烈な欲求がある。
また会えた喜びがある。

「人」に触れ合う、語り合う観光。
これがこれからの主流になってくるはずだ。
だから、名所を回るツアー旅行ではなく、
集落を知る着地型観光の時代が来ている。

その次。
それは、貢献したいという思いを
カタチにする観光。

もはや一方的にもらう観光ではなく、
双方向に与え合う観光の時代。

「光を観る」だけではなく、
光を見出し、発信する観光。
そんな時代が来るのではないか。

ボランティアツアーというのは、
その先駆けなのではないだろうか。

「思い」を交流させる観光の時代が
もうすぐ来るような気がする。

住んでいても、いなくても。
地域の当事者になる。
そんな観光をつくろうと思います。

まずは人生最高の朝ごはんから。
4月1日午前6時、旧庄屋佐藤家にて。
2012年度スタートです。  

Posted by ニシダタクジ at 04:32Comments(0)日記

2012年03月28日

世界を変えたのはヒーローかもしれないが

「岡本太郎の仕事論」
(平野暁臣 日経プレミア新書)



きました。
岡本太郎。
最高っす。

人生という映画を主演・監督する
すべての人に贈る1冊。

岡本太郎の仕事への姿勢が
伝わってきてシビれます。

大阪万博のプロデュースを任された岡本太郎。

万博とは、
「技術が拓く輝かしい未来」
という価値観のもと、開催され、
「先端」「最新」「唯一」が価値を持つ。

このお祭が世界の技術を進歩させてきた。
ところが岡本太郎は、違う世界観を見せていく。

未来の輝かしい世界を見せた後、
観客はエスカレーターで
一気に地上に降りてくる。

そこには現在を表現する最後のセクション
「世界を支える無数の人々」だ。
そこには世界から集められた600の写真が
掲げられていた。

著名な写真家による芸術写真ではない。
毎日を必死で生き抜く名も無き大衆の生活写真である。

太郎はこの展示に込めた。
「世界は無名な人々がつくっている」というメッセージを。

万博は祭であるべきだ。
「祭」であるなら、参加者に序列や階層はない。

「巨大な力を誇る大国だけが大きな顔をして
開発途上にある新興諸国が肩身の狭い思いをしている、
そんな気配が少しでもしてきたら卑しい。祭にはならない。」

産業技術の進歩が豊かな社会をつくり、人を幸せにするという価値観は、
裏を返せば、産業力が低い社会は貧しく不幸だという価値観につながっている。

この1冊。
2012年を生きる僕たちへ
生き方、働き方への問いが詰まっています。

世界を変えたのはヒーローかもしれないが、
世界を支えているのは名もなき民衆だ。

世界を支えるひとりに、僕もなりたい。  

Posted by ニシダタクジ at 06:40Comments(2)

2012年03月27日

挫折経験は必要か?

就活中の大学生に聞いた話。
面接の際に聞かれる
「今まででした、いちばん大きな失敗は?」
「そこからどう立ち直りましたか?」

いわゆる「挫折経験」を聞かれるのだそうだ。

いわゆる「ゆとり世代」は、
挫折を知らない、というのが
なぜか定説になっている。

それでは、
そもそも挫折とはいったい、なんだろうか?

何か達成したいものがあり、
そこに到達せずに、敗北すること。

部活。
大学受験。
あるいは資格試験。
もしかしたら、インターンシップかもしれない。

「挫折経験」が大切だから、
チャレンジしなければならない。
これもたしかにそうだろう。

そんなことを行っていたら、
いま、「挫折」プログラムというビジネスも
あるのだという。

大学生に「挫折の機会」を提供する。
そうすると、就職活動のときに、ネタができますよ、
ということ。

さすが。
ニーズを捉えてる。

ってちょっと待った。
それって本当に挫折なのだろうか?

誰かが設定した目標に対して、
どんなに全力で取り組んだとしても、
そこに到達しないことは果たして挫折だろうか?

挫折には、
もっと圧倒的な目標に対する共感が必要なんじゃないか?
なにがなんでも、これを達成したい。
なぜなら、「  」だからの「  」の部分である。

共感なき目標を達成しなくても、
それは挫折ではないと思う。

どうしても達成したい目標。
それは、個人だけの意思ではなく、
周りの人や世の中のために、
自らが使命感をもって、取り組んだプロジェクト。

なんとかしたい。

そんな思いに対して、
あまりにも無力な自分自身を知ること。

圧倒的な敗北。
それが挫折なのだと僕は思う。

だから、企業の採用担当者が問うべきは
「どんな挫折をしたか?」
そして、
「そこからどう立ち直ったか?」
よりも、
「なぜ、その挑戦をしようと思ったのか?」

という個人の価値観に触れるような問い。
これに答えられる人を採用したいと思う。

「挫折経験をしたかったから」
ではない、社会的な志を持って、
プロジェクトに取り組んだ人材と
僕だったら一緒に働きたいと思う。

「共感」から始まる時代、共感の社会が、
すでに始まっているのだ。  

Posted by ニシダタクジ at 09:03Comments(0)就職

2012年03月26日

アイデンティティ・クライシス

若者に広がりが懸念されるのは、
経済危機や就職難ではなく、
自我の危機、すなわち、
アイデンティティ・クライシスではないだろうか。

「自分は何者なのか?」
という問い。

かつて、「自分探し」や「モラトリアム」などと呼ばれ、
ゆとりある暮らしを代表する表現のように使われたこともあった。

いま。
アイデンティティの危機。
それは若者だけではないかもしれない。
30代も40代も、
いや、会社を退職した60代も、その危機に直面しているように思える。

原因はおそらく、役割の喪失にある。
役割感の喪失と言ったほうがいいか。

この仕事が誰の笑顔につながっているのか?イメージできない。
自分が誰かの役に立っていることが実感できない。

だから、元気が出ない。
だから、モチベーションが上がらない。
だから、学校や仕事に行きたくない。

なぜ、世の中の人は役割を失ったのか?

やはり原因は「経済合理性」という魔物。
そして、「個人の幸せを最大化することが社会を幸せにする」という方程式だと思う。

経済合理性は人と人のつながりをあらゆるところで分断した。
家族形態は核家族となり、また電化によって部屋を個室化した。
食事は外食産業の、
掃除はハウスクリーニング業者の仕事になった。

非効率な商店街は、
郊外ショッピングセンターに取って代わられた。
非効率な農業は、
テレビや車を創る工業に代わられ、
何でも売るスーパーマーケットに代わられ、
今は、コピーして何枚でも売れるソフトウェアの会社に代わられた。

経済効果の少ない地域の祭は規模縮小を続け、
若い衆や子どもたちの出番はどんどん少なくなった。

いつしか。
「なんのために働くのか?」
という問いが生まれた。

個人の幸せを最大化することが
社会の幸せにつながる、という時代が
急速に進んだ高齢社会の到来と共に終わった。

「人のために働きたい」
そう考える大学生が増えた。

これは、時代としては、
喜ばしくもあり、また悲しくもある。

はたらくとは、
傍(はた:そば・近く)を楽にする、つまり
近くの人のために何かをすることを本来は意味している。

だから、仕事は本来「人のために何かをすること」である。
いつの間にか、仕事は、お金を稼ぐための手段になった。

その「意味」を、「意義」を若者は求めている。
なぜなら、それが分からないと、
自分が何者なのか?という問いへの答えが出ないから。

それなのに、世の中の誰も、
その問いに応えてはくれない。

価値観の多様化とは
「自分とは何者なのか?」
に対する答えの多様化である。

世の中が大きく変わろうとしている。

それを僕に最初に教えてくれたのは、
旧庄屋佐藤家保存会のじいちゃんたちでした。
あのカヤ刈りの日の飲み会で、
「このムラに生きている」誇りを感じました。

今年のかや刈りは
4月8日(日)9:00頃から。
人生最高の朝ごはんは
早めの時間の開催となります。

参加者募集、開始します。
お待ちしています。

アイデンティティを取り戻すことと
地域の誇りを取り戻すこと、
生き甲斐、働き甲斐を取り戻すこと、
ひとりひとりが安心して暮らせる社会を取り戻すことは
すべて同時に可能になると、僕は思っています。

そんな問いを佐藤家で向き合う2012年度の9ヶ月の始まりです。



「人生最高の朝ごはん」は毎週日曜日の午前6時~
福井旧庄屋佐藤家集合で始まります。

年会費1,000円。
参加費300円です。(高校生以下無料)
年会費は旧庄屋佐藤家の年間使用料に充てられます。
2012年度の会員を本日26日より募集開始します。  

Posted by ニシダタクジ at 06:39Comments(0)日記

2012年03月24日

踊りの力、祭の力

能登剛史さん。
新潟総踊り祭総合プロデューサー。

10年前。
にいがた総おどりが始まったとき。
誰がこんな時代を想像できただろうか。

「生きること」とは何か?
根源から問われる時代。

能登さんは、
「生きる」を踊りで、祭で表現した。
祭とは祈りだと、最初から思いを込めた。

全国各地で話題となった
いわゆる「よさこい」ブームとは一線を画し、
新潟独自の「総踊り」スタイルを貫いた。

そして10年が過ぎた。
今や、新潟を代表する踊りの祭典。

踊りを目の前にすると、
「生きている」ことを感じる。

春のにいがた総おどり。

見るのではなく、一体感を、
祈りを感じたいあなたに贈る、
1日ボランティアスタッフ。
まだ若干名の空きがあるようです。

他県出身の大学生に特にオススメします。
西田まで、連絡をお願いします。

能登さんの魂に触れることができる
ボランティアスタッフに是非。

●募集定員:
[第1部]和の響きと踊りの力 50名
[第2部]特別公演 70名
●活動内容:
・祭運営に関わる部署のお手伝い
(参加チームの受付、グッズ販売、会場警備、進行補助など)
●活動時間
[第1部]和の響きと踊りの力 8:00~18:00
[第2部]特別公演 13:00~22:00  

Posted by ニシダタクジ at 06:40Comments(0)イベント

2012年03月23日

「責任」と「やりがい」

「責任」と聞くと
ちょっと重苦しい雰囲気になる。
「自由」では、なくなる気がする。

「責任ある立場」
っていうのはどこか窮屈な響きがある。

21日午後、猛烈な揺れのフェリーに乗って
日本海に浮かぶ小さな島、粟島に来た。
午後5時過ぎから7時過ぎまで
続いたミーティング。

粟島×福島いわきの・ニイダヤ水産のプロジェクト
北海道から学生ネットワーク「あるぼら」の
西村くんも参戦して、
いま、それぞれの立場でできることを探った。

・生産計画
・販売計画
こちらは、漁協とニイダヤ水産にお任せする。

僕たちの出番は、
島内での干物作りへの理解と仲間集め。

ここに、大学生が威力を発揮するのではないか。

・全戸ヒアリングでの魚の加工品調査。
・試食の干物を食べてもらい意見をもらう。

そんなことをしながら、「一緒にやりませんか?」
と声をかける。
こうして、島での加工品づくりをスタートさせる。

そんなことが可能なのではないか?
という話をした。

いま。
教育の目的は、
「自立した個人を育てる」
というところに重きが置かれている。

しかし。
内田樹さんが言うように、
教育の本来の目的は
社会を維持・発展させていくために
必要な人材を育てていくことである。

個人にフォーカスしすぎて、
「人に迷惑をかけてはいけない」
裏を返せば
「人に迷惑をかけなければ何をしてもいい」
というような偽りの「自由」を生んだ。

そして、人は幸せではなく、不幸になった。
誰かのために、何かのために貢献できること。
その出発点を失い、
「なんのために生きるのか?」
と自問するようになったが、答えが出ない。

いま。
自分ができること。

粟島という過疎の村で、
大学生が果たしていく役割は、
決して小さくない。

そして、
「責任」あるプロジェクトへの参加は、
自らの人生の喜びを増してくれると思う。

星の王子さまの作者、サン・テクジュペリは言う。

人間であるとは
すなわち、責任を持つということである。

人間であるとは
自分には関係がないように思われる悲惨さを
目の前にして恥を感じることである。

人間であるとは
仲間が勝ち得た勝利を
誇りに思うことである。

人間であるとは
手にした石を据えることで、
自分が世界の構築に携わっていると
感じることである。

~~~~ここまで

この手で世界を構築している。
それは、大きい話ではなく、
小さなコミュニティの構築、
そこで役割を果たしていくことから始まっていくのではないか。

まずは5月2日~5日、「粟島の島開き」
のボランティアスタッフを募集します。
アワビ、サザエなど海の幸も満載です。
西田まで連絡下さい。
info@herosfarm.net
まで。  

Posted by ニシダタクジ at 08:03Comments(0)日記

2012年03月21日

うまれかわっておおきくいっぽあるきだせ

卒園式でした。
泣けました。

歌「はじめの一歩」で。

しんじることをわすれちゃいけない
かならずあさはおとずれるから
ぼくらのゆめをなくしちゃいけない
きっといつかはかなうはずだよ

そんなことを6歳のキラキラの瞳で
言われた日には、鼻水でますよ、ホント。
いい時間でした。

さて。
同じ日。

ツルハシブックス&カフェコポコポでは、
コラボカフェイベントが開催されました。
過去最高のお客さんを記録。

閉店後。
かとうゆういち写真展の中。
今井さんと1年振り返り。

そういえば。
僕たちは
たくさんの奇跡に立ち会っていました。

小さな奇跡。

でもそれは、その人の人生を大きく変える奇跡だったのかもしれません。

さあ。
次の1年へ。

共演者たちとの人生の舞台を
共に創っていきたいと思います。

関係者のみなさま、
本当にありがとうございます。

こちら、コラボカフェのメンバーです。
最後はフラフラになりながら、やってもらいました。ありがとう。
これからもよろしくね。
  

Posted by ニシダタクジ at 06:22Comments(0)日記

2012年03月20日

今、この瞬間のために

東日本大震災の後。
テレビは被災地や原発の状況を
伝えていたとき、
黙々と本棚を作っていた今井さん。

2011年3月20日。
ツルハシブックス&カフェコポコポは
ひっそりとオープンしました。

自分に何かできることがないか?

日本中の人が問いかけている中、
僕たちは本屋さんとカフェのオープンの準備をしていた。

希望を売る本屋さんでありたい。
そんなことをブログに書いています。

この1年。
たくさんの出会いがあり、たくさんの感動がありました。

「今この瞬間のために生まれてきた」
そう思えるようなシーンがたくさんありました。

僕もたくさんのワクワクが生まれています。

今、いちばん楽しいのは紅茶コーディネーターの
くすくすさんと話をしているとき。

彼の紅茶を大好きな思いって
ステキだなあって思うし、
そんなお店があったらいいなあって思います。

そんなお店を作るまでの
ワクワクを共有しているので楽しくなります。

1冊の本で人生は変わります。
1人との出会いで人生は大きく変わります。
そんな空間になりつつあります。

高澤さんに問われた、究極の質問。
「西田さんは何のプロなんですか?」

即答できなかった僕は、
同じ質問を波田野くんに聞いてみた。
そしたら、あっさり即答。
「人を好きになるプロじゃないですか?」

おおお。
それ、いいね!

人を好きになるプロ。

それ、結構熱い。

本も好きになるプロ。

うんうん。
それもいいね。
高澤さんいい質問するわ。
さすが伝説のインタビュアー。

好きになって、応援すること。
それが僕の仕事なのかもしれません。

「好き」の連鎖が世の中に小さな笑顔を生んでいきます。
そんな空間をこれからも作りつづけたいと思います。

1年間、本当にありがとうございました。
本日、ツルハシブックス&カフェコポコポは
かとうゆういち笑顔写真展の最終日です。
午後からはくすくすさんの紅茶と
カフェチームのみなさんの手づくりケーキが楽しめる
コラボカフェ企画がございます。

皆様の来店をお待ちしています。

最後に、
本棚からお店の空間づくりまで、
1年半に渡って、毎日頑張ってくれた
今井あゆみさんに、心から感謝します。

いつもありがとうございます!  

Posted by ニシダタクジ at 07:35Comments(0)日記

2012年03月19日

最後尾が最先端へ

最後尾を走っていたつもりだったのに、
いつの間にか最先端になっている。
そんなことが起こるのが世界だ。

世界は直線状ではなく
らせん状に発展しているから。

昨日、かとうゆういちくんの話を聞いていて、
そんなことを改めて実感した。

「シャッターを押さない」

そんな写真ワークショップ。
2人で1枚。
コミュニケーションの中で、
物語を紡ぎ、それを1枚の写真に込める。


そうか。
それがかとうゆういちくんのやり方か。

それを身をもって学んだ。

魚屋「元助」にいった。
タコ漁のことなど、いろいろ聞いた。
でも、写真を1枚ってなかなか難しい。
結局、記念撮影のようにカメラを向けた。


何年間もかけて、
1枚の写真をとる笑顔写真家、かとうゆういちの世界

「紡いでいく」
そんな言葉がぴったりくる。

スピードとか、効率とか、
そんなのが大切な世の中では、
最後尾を走っているかのような
じっくりと手間隙かけた1枚の写真。

いつのまにか。
最後尾が最先端になっている。
そんな時代がもうすぐ来るような予感がした。

夜。
かとうくんとピアニストユーキの
コラボレーションスライドショー。

海に浮かんでいるような、そんな時間。
生きることとは、こんなにも豊かで、こんなにも楽しい。
そんな風に思えた60分だった。
25歳の彼らに、教えてもらうことはたくさんある。

生きること、はたらくこと、学ぶこと、表現すること。

そのひとつひとつに
大切な思いを込めていく。

かとうゆういち笑顔写真展
「人生は1度きりだから」
明日20日まで10時~18時、
ツルハシブックス2F、カフェコポコポ開催しています。
お待ちしています。

  

Posted by ニシダタクジ at 07:20Comments(0)日記

2012年03月18日

生きること、働くこと、学ぶこと

日本社会は農村社会だった。
そこでは、働くことは生きることと同じだった。
食べるために働くのではなく、
働くために食べることが当たり前だった。

産業革命、そして工業立国へ。
ひとりひとりが会社員として、
東京に出てきた。

いつしか。
働くことと生きることは分離された。

京都の塩見直紀さんの「半農半X」や
東京仕事百貨の中村さんのキャッチコピー「生きるように働く」
そんな生き方を実現したいと多くの人が思うようになった。

昨日。
東北コットンプロジェクトの赤坂さん
の講演を聴いて、
生きること、働くこと、学ぶことを
もう一度考えた。

海水をかぶった農地に
綿花を植えて、
それを商品化するプロジェクト。

音楽プロデューサーの
小林武史さんら、多くの企業が賛同している
ビックプロジェクト。

そんなプロジェクトを推進する
赤坂さんが言っていた。
離農者を出さないために、何をするか。

仮設住宅にいてじっとしていると
生きた心地がしない。
身体を動かしてないとダメだ。

たくさんの人とめぐり会えたことが
最高の財産だと赤坂さんが言っていた。

「宿命」だと受け止め、
希望を自ら紡ぎだしている赤坂さんの姿に
胸が熱くなった。

生きることと働くこと、そして学ぶことが
ひとつになる時代がもうすぐそこまで来ていると思う。

ひとりひとりがその実践へ
歩みを進めていくことが新たな時代の扉を開けていく。  

Posted by ニシダタクジ at 12:31Comments(0)日記

2012年03月15日

岡本太郎の仕事論

「岡本太郎の仕事論」
(平野暁臣 日経プレミア)

いい。
岡本太郎の姿勢って
今の時代にこそ通じるものがある。

あの大阪万博「太陽の塔」は
「万博的なもの」への強烈なアンチテーゼ
となっていた。

科学技術信奉が崩れつつあるいま。
僕たちは岡本太郎先生から学ぶことが
たくさんあるように思う。

「危険だ。という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。
本当はそっちに進みたいんだ。危険だから生きる意味があるんだ。」
岡本太郎  

Posted by ニシダタクジ at 05:32Comments(0)

2012年03月14日

これからの10年

「20代は30代のための準備の10年だ。」と言った。
29歳にして、会社を辞め、転職、そして結婚。
そして新たなる10年に向かう。

「20代の宿題」とは、
思いを定めること、なのだろうと思う。

ここに向かっていく。
5年先10年先の未来を見据え、
そこに向かっていく、と決めることなのだろう。

昨日、居酒屋、インカウンターに行ったら、
10周年の文集をもらった。

いいなあ、10年。
10年を振り返って、次の10年に向かう。
30歳とは、そういうときなのかもしれません。

新たなる10年へ。
10年後、40歳記念で文集出しましょうね。

タカサワヨウジロウ、誕生日おめでとう。

  

Posted by ニシダタクジ at 06:20Comments(0)日記

2012年03月12日

Web of Life

我々は知っている
すべての生命は、ひとつの生命の織物であり、
これを編んだのは我々ではなく、我々は一本の織り糸に過ぎないことを
生命の織物に対して行なったことは自分自身に降りかかってくることを
(1854年 シアトル酋長から大統領に宛てた手紙より)

我々は一本の織り糸に過ぎない。
生物種の絶滅の危機が語られるときに
よく引用される文だ。

一本の織り糸に過ぎない。
しかし、それは裏を返せば、
私たちは生命の織物の一本の織り糸であるということ。

全体が素晴らしい織物であるために、
自らは何を為すべきか?
そんな問いを与えてくれる。

そんなことが実感できる時間と空間を作っていく。

まきどき村の人生最高の朝ごはん

幸せとは何か?
そんな問いから始まった活動だった。

畑で野菜を育て、朝の空気を感じ、
朝市のばあちゃんと語り、
1時間かけて朝ごはんをつくり、
囲炉裏を囲んでゆっくりと食べる。

そんな時間と空間。
それを「人生最高」と判断するのは
ひとりひとりの感性なのだが。

Web of Lifeを感じられる空間を
今年も作っていきます。

人生最高の朝ごはんは4月1日(日)に再開です。
初回は気合の朝5時集合かもしれません。
お待ちしています。  

Posted by ニシダタクジ at 07:14Comments(0)日記

2012年03月11日

再生

田坂広志「いかに生きるか」(ソフトバンククリエイティブ)

帯にはこうあります。

2011年3月11日
東日本大震災
我々の生き方が
そして働き方が、静かに
そして確かに
変わり始めた

いま、あなたが
為すべきことは何か

これからの1年は、
この問いに挑む1年になります。

「あなた」がというのは、
個人がという意味だけではありません。

あなたたちは、
つまり、組織は、
そして地域は、新潟は、
さらには日本は、

何を為すべきか?
そんな問いであろうかと思います。

そしてまずは個人から、
何を為すべきかを問い、実践し、ふたたび問う。
そんな日々になるのだと思います。

Think globally, Act locally
視点を高く広く持て、しかし足元から行動せよ。

そんな1年になるのだと思います。
新潟は被害の大きい東北沿岸部からは遠く、
しかし、福島県と隣接しています。

そんな新潟でできること。
そして、新しい時代のために
新潟が、そして何より私たちが、そして私が
為すべきことを考えていきたい。

12年度新規事業は、
そんな軸を大切に考えていきたいと思います。

まちの拠点、ツルハシブックスには
スタジオを開設し、ハッピーニュースを集めます。
ハッピーニュースを集めること自体が
ハッピーニュースを生んでいきます。

14年目を迎えるまきどき村は、
「豊かさとは何か?」を問いかける場に
加速度を増して役割を果たすようになると思います。

そして、ヒーローズファームは、
世の中にどんな価値を生んでいくのか?

そんな問いから出発する2012年度になりそうです。
ご指導よろしくお願い申し上げます。  

Posted by ニシダタクジ at 07:41Comments(0)日記

2012年03月10日

仕事の彼方

「いかに生きるか」(田坂広志 ソフトバンククリエイティブ)
1年目の3月11日を迎える前に読むべき1冊。

胸が締めつけられる思いにさせられる。
しかし。
我々は、ここから出発しなければならないと思う。

この本にはたくさんの問いが詰まっている。
このひとつひとつの問いに、答えていくこと。

仕事の彼方に何を見つめているか?

「志」とは、
己一代では成し遂げ得ぬほどの素晴らしき何かを、
次の世代に託する祈りのこと。

我々は仕事の彼方に何を見つめているのか?

さあ。
本日も7時、オープンです。
共演者の皆様、よろしくお願いします。

  

Posted by ニシダタクジ at 06:57Comments(0)

2012年03月09日

行きたい場所より帰りたい場所になる

「ふるさと」を創る。
それは、「帰りたい場所」をつくるということ。

KJ法の生みの親
川喜田二郎さんが言うふるさと。
「全力で創造的行為をした場所を人はふるさとと呼ぶ。」

これだっ!
って思った。
だから僕にとっては、
巻の旧庄屋佐藤家がふるさとなんだなあって思う。

「行きたい場所より、帰りたい場所になる」
これが、これからの観光スポットだろうと思う。

参画する幸せ。
「力になりたい」と思う気持ちに
応えられる地域の仕組みをつくっていくこと。
それが必要なのだろうと思う。

ふるさとを創る。

1999年。
まきどき村を始めるときに思ったあの気持ちが
今こそ、カタチにできるとき。

東京の人だけではなくて、
もしかしたら、新潟市中心部にいる人たちも、
そんな場を、空間を求めているのかもしれない。

時代は確かに変わってきた。
いや、今こそ、僕たちの手で、時代を創るときなのだと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 07:20Comments(0)日記

2012年03月08日

ツルハシブックス入門

三条市のハッピーライフカフェに
ツルハシブックスが出張しています。

ツルハシブックスという本屋さんは
何者なのか?

ジブン発掘本屋
地下古本コーナー「HAKKUTSU」
一箱ギャラリー「カラバコ」
地域と人生の小田原中継所

本との出会いを通して、新しい自分に出会う。
人との出会いを通して、世界を広げる。

一歩足を踏み入れた瞬間に、
「人生が変わってしまうかもしれない。」
という怖れとワクワクが感じられる空間を創りたい。

内野駅に降り立った瞬間に、
ドキドキが始まっていくような本屋さんを目指したい。

「仕事」が面白くなるヒントを。
「人生」が豊かになるヒントを。
「未来」が見えてくるヒントを。

「仕事」と「未来」は僕の担当。
「人生」は今井店長が担当。
そんな本屋さんなのかもしれません。

「仕事」が楽しくなる入門は
福島正伸さんの「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」
から、小阪祐司さん、小山薫堂さん、平野秀典さん
3大ビジネス書作家から始まり、

西村佳哲さん、坂本光司さん、田坂広志さんは、
仕事というより、仕事人としてのあり方を語ってくれる。
「ホスピタルクラウン」もその領域の1冊。

「未来」が見えてくる入門は、
今ならこの5冊。

「コミュニティデザイン」(山崎亮)
・・・「情熱大陸」の山崎さん。本人に会うとシビれます。
「今、地方で生きるということ」(西村佳哲)
・・・東北の今を生きる人たちの群像。秋田の笹尾さんのメッセージが沁みる。
「ソーシャルデザイン」(グリーンズ編)
・・・組み合わせによって、世の中は楽しくなる。それを思い出させてくれます。
「計画と無計画の間」(三島邦弘)
・・・これオススメ。混迷の日本に咲いた1輪の花のような1冊。すーーーっとします。
「いかに生きるか」(田坂広志)
・・・東日本大震災1年。いま、その意味を問いかける1冊。出発点にしたい1冊です。

「計画と無計画のあいだ」


本当はもっとお客さんに参画してもらう
本屋さんになったらいいなあと思います。

ツルハシブックスの
フェア企画、一緒に考えてくれませんか?
参画、お待ちしています。  

Posted by ニシダタクジ at 07:19Comments(0)

2012年03月07日

ハッピーニュース編集部

スタジオをつくる。
出版社と放送局。

いや。
スタジオって言い張っているだけで
建物はない。

カメラとパソコンとプリンタ
それがあれば、
出版社と放送局はできる時代になった。

ハッピーニュース編集部。
そんなコンセプトのスタジオ。

たくさんのハッピーニュースが生まれ、
人がつながる。
そんなスタジオを待っている誰かがいると思う。

15歳に。
中学生、高校生に届けたい。

数年前。
アンジェラ・アキの「手紙」に衝撃を受ける。

「苦しい中で今を生きている」中学生に、
何も手を差し伸べられない地域社会は
本当に豊かなのか?

「問い続ければ見えてくる」なんて、
第三者の希望的観測に過ぎない。
そんなことを言われても、だれも救われないと思う。

思えば僕は
勝手に悩んでしまう中学生だった。
大人から見ればちっぽけな悩みなのかもしれないが、
人生に悩んでいた。

大人になるって、こんなにも楽しい。
この手で未来を創ることは、誰にでもできる。
そんな感覚を伝えたい。
だから、スタジオのコンセプトは「ハッピーニュース編集部」だ

ハッピーなニュースを探して、編集して、発信していく。
中学生も記者のひとりになって取材して、発信する。

実は世の中は、地域は
ハッピーニュースで溢れている。
いや、動けば、ハッピーが起こるのだ。
そして、それが連鎖し、新しい動きとなっていく。

がんばっている人
心温まるエピソード
そんなハッピーニュースを編集していくスタジオが
あったら、楽しいまちができそうです。  

Posted by ニシダタクジ at 08:07Comments(0)アイデア

2012年03月06日

ソーシャルデザイン



ソーシャルデザイン(グリーンズ編 朝日出版社)
はおもしろいっ。

まだ読み始めたばかりなんだけど、
そうそう。まさにそういうこと!
って何度も思う。

おばあちゃんを指名して
ニットを編んでもらうブランド「ゴールデンフック」
は、家族とは違う「つながり」を生んでいる。
など、
シビれるアイデアがいっぱい。

コミュニティデザイン・山崎亮さんの
インタビューも収録。

ソーシャルデザイナーを増やしていくこと。
資源も人材も限られたこの国で必要なこと。

そのための人材は
子どもの頃、若い頃にどれだけ
多様な人と出会い、感性を鍛えるか、
というのが重要なように思う。

効率性、合理性を重視して分断された世の中では、
ソーシャルデザイナーは生まれない。

多様な子ども、多様な若者、多様な大人。
そんな人たちが形成する地域コミュニティと
接する時間がソーシャルデザイナーを生んでいくと思う。

10年後の社会のために、
いま、地域コミュニティを取り戻す。  

Posted by ニシダタクジ at 07:24Comments(0)