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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



新潟市西区内野町431-2
TEL 025-261-3188

平日12:00~19:00
土曜 7:00~21:00
日祝10:00~19:00
*火・水曜定休





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2012年12月31日

恋する本屋

恋の話っていいね。

年末のツルハシブックスは
22日の高校生男子の失恋話から
年末の大学生男子のドキドキ恋バナで
盛り上がりまくりました。

恋の話ができる本屋さん。
店内の雰囲気が明るくなります。
自己開示は恋の話から。

2013年も継続していきますか。

恋する本屋
ツルハシブックスです。  

Posted by ニシダタクジ at 07:03Comments(0)日記

2012年12月30日

売れるとは、好きが連鎖すること



川上徹也さんの「魔法のマーケティング」を読んで気づいたこと。
ビジネスとは、「好き」のリレーだっていうこと。

僕を本屋さんに導いた3人の本屋さん。
それはサンクチュアリ出版の地方営業時に出会った3人。

1人目:長野県飯山市のH書店のM店長

M店長は「本」が好きだった。
「この本、いい!」って思った本を
とてもキレイにディスプレイしてコーナーを作り、
1000冊以上売る店長だった。
人口わずか2万8千人のまちでの出来事だ。

僕はこのお店で「いま、会いにゆきます」を買い、
新幹線の中(高崎駅付近)で読みながら泣きました。。

2人目:福島県郡山市のV書店のM店長

M店長は「創る」が好きだった。
郡山にカフェを創るため、
読んだ人がカフェを開きますように、
と祈りを込めてカフェコーナーを作った。

その半年後、郡山に2軒のカフェができていた。

3人目:新潟県新潟市のT書店のY店長

「不思議なことが起こる」
ずっとなぜだかわからなかった。
Y店長が異動するたびに、
そこでサンクチュアリの本が売れていく。

それだけじゃない。
異動する前の店舗では、まったく動かなくなる(売れなくなる)のだ。
同じ本が同じようにディスプレイしてあるのに、Y店長がいなくなった
瞬間に売れなくなる。どうしてだ?

3年くらいたって、謎が解けた。

Y店長は「本を並べること」が好きだった。
色合いとか全体バランスを考えるのが楽しくて仕方なかった。
それか!

「売れる」とは、「好き」の連鎖がお客さんに届くこと。

川上徹也さんに2012年最高の気づきをいただきました。ありがとうございます。  

Posted by ニシダタクジ at 07:36Comments(0)

2012年12月30日

プラットフォームとアウトプット

プラットフォームの居心地のよさや多様性と
アウトプットの頻度やクオリティを両立できるか?

これはプラットフォーマーにとっての
大きな問いとなっているだろう。

プラットフォームの多様性は
アウトプットのクオリティに直結しているような気がするし。

そのためには居心地のよさが必要だし。
しかしながら居心地の良さを優先させると、
アウトプットを目的とした人の割合が減っていく。
したがってアウトプットがあまり起こらなくなる。

これってシステム思考って言うんでしょうか?

僕らが来年挑むのは、
プラットフォームを前提にした、
テーマを絞り、アウトプットを目的としたワークショップ。

その日、時間だけテーマを絞り込むという手法で
はたして、どんなアウトプットを生み出すことができるのか。
そういうことに興味があります。

Green Drinks
非常に有意義な時間となりました。
曽我農園の曽我新一さんに
初めてお会いしましたが、とても素敵な方でした。

農業はコミュニティ、福祉の拠点となりうる。

まさにその通りだと思います。
新しい農業のカタチ、僕も見つめていきたいです。

場を作ってくれた、土屋さん、ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 07:15Comments(0)日記

2012年12月29日

お客さんと恋をする


「魔法のマーケティング」(川上徹也 フォレスト出版)

痛快。

もうこのひとこと。

シビれる痛快。

本年読んだビジネス書では、
ぶっちぎり1位の「痛快さ」。

はっきりいって気持ちいい。
ゾクゾクする。

AIDMA?
AISAS?
SIPS?

違うよ。
LA

Love&Action。
それだけ。

爆笑。

そうだったんだ!
恋をするように仕事をすればいいんだ!

衝撃的な部分はたくさんあるのだけど、
今日はひとつだけ。

「カリスマ販売員はお客さんに恋している」

数年前、いわゆるカリスマと呼ばれる
ものすごく売る営業や販売員に話を聴かせてもらった。

彼らに共通するひとつの特徴がある。

「お客さんに会うのが楽しくて楽しくて仕方ない」
とまるで恋をしているような瞳で語るということだ。

ドカーン!

最高。

そうだよね、その通りだ。

ある新幹線の販売員は、列車に乗り込むとき
「今日はどんなお客さんに会えるだろう?」と
ウキウキ、ワクワクするという。

それは、売れるよ。
そんな人から買いたいもん。

お客さんは「神様」でもないし、「ターゲット」でもない。
お客さんは「恋人」なのだ。

たまんね~。

単なるテクニック本ではない、熱い1冊。

川上徹也さん、2012年の締めにステキな衝撃を、ありがとうございました!  

Posted by ニシダタクジ at 06:47Comments(0)

2012年12月28日

商店街「三種の神器」

100円商店街
バル
まちゼミ

は商店街の「三種の神器」
だという。



キーワードは
「敷居を下げる」

「コミュニケーション」だ

100円商店街は2004年山形県新庄市で始まる。
店頭で100円の商品を売りながら、
店内へお客さんを誘導する。
もともとは、店の中でホコリをかぶっている商品を
「ワゴンセールでもやったらいいのに」
という一言から始まった事業だ。

発案者の斎藤さんのコメントが熱い。
一言で言えば、
「商人が頭を使わないでどうする?」
というメッセージだ。

それが2010年に進化を遂げる。

「どんな100円商品が考えられるか?」
というワークショップを行ったのだ。

中には、
1億円の重さを体感する、という銀行や
写経を6文字するというお寺が
100円商品を販売(?)するという盛り上がりを見せた。

「敷居を下げる」
そして、
「コミュニケーション」と
そのために
「頭を使う」

これが商店街のキーワードになるのだろうと思う。

さあ。
これは大学生の出番なんじゃないか。

そう思うでしょ、やっぱり。
僕もそう思います。

「役割」がそこにあるように思います。  

Posted by ニシダタクジ at 06:32Comments(0)

2012年12月26日

ツルハシブックスというメディア

小山薫堂「幸せの仕事術」。
小山さんの本もいいなあ。
読むとさわやかな気持ちになれる。

この日、もっともヒットしたのはここ。
114ページ。
日光金谷ホテルのプロジェクト。

~~~ここから引用

たくさんの人が集まるということは、「メディア」なんですよね。
いろんな情報を持つ人がそこに集まることで付加価値が生まれ、
さらにそこに行けばおもしろい情報が入るだろうと思う。
こうした部屋が、そうしたメディア的な役割を果たせるといいなと思ったのです。

~~~ここまで

なるほど。
人が集まる、というのは「メディア」なのか。
これは結構衝撃。
というかワクワクしてくる。

雑誌とか、テレビとか、
たしかに人がたくさん「見ている」から
「メディア」って呼ばれるのですね。

ということは
人が集まってくる場はメディア。

そしてそれがそこでしか得られない情報だったり、
人が集まることで有機的に情報が結びついたりすると、
そこには大きな価値があるのですね。

そんなメディアの連鎖、生んでいかなくちゃ。

「街場のメディア論」、もう一度、読み直そうかな。

仕事とは、贈り物である。

ですよね、内田先生、そして小山先生。  

Posted by ニシダタクジ at 07:33Comments(0)

2012年12月24日

応援者であるというコミュニティ

ファンドレイジングのカタチを考える。

昨年。
ニイダヤ水産の真空パックの機械を購入するための
小さなファンドをつくった。

今年はFAAVOでニイダヤの販売拠点となる
ツルハシの干物コーナーをつくった。

この2つの違いは何か?

まず昨年は、
3つの「応援したい」が詰まっていた。

1 営業再開にはどうしても真空パックが必要 ⇒ニイダヤ水産そのものへの応援
2 個人個人の何か応援したいと思っている気持ち ⇒自分の気持ちの受け皿としてファンドを利用
3 何かしたいと思う大学生たちの存在 ⇒大学生たちへの応援の気持ち

今年は
もちろんニイダヤへの物語、新潟とのつながり
をアピールしたのだが、
「なぜいま、あなたへ、寄付をしなければいけないのか?」
という問いに対してのスイッチを押すまではいかなかった。

これはもちろん、昨年に比べての
事態の切迫性、緊急性が少なくなっていることが
最大の原因であると思うが、

もうひとつ、人はなぜ寄付をするか?
で忘れていたことがあった。

これは
「人はなぜ、モノを買うか?」
「人はなぜ、ボランティアをするか?」
「人はなぜ、サークルに入るのか?」
についても、まったく同じことが言えるのだが、

「仲間に入れてくれ」という所属の欲求は
かなり強いものがあると思う。

便利・快適な世の中の代償はいろいろあるが、
ひとつ、大きなものを挙げると、やはり「孤独」だ。
人は「孤独」を抱えて、どこかに所属したいと思っている。

意識的か無意識かはわからないけど、
「モノを買う」
「ボランティアをする」
「サークルに入る」
ことでコミュニティに入れるとすると、
それは、その人にとって大きなメリットとなる。

だとすると、
「寄付をする」という購買行動(お金を使うという点では、これは購買行動と同じだ)
によって、「仲間になれる」というメリットを提供することは
かなり重要なのではないだろうか。

応援者であるというコミュニティをつくる。
これは、商店でも、NPOでも同じだ。

そのあたりの設計がいまのファンドレイジングの課題なのだろうとすごく思った。  

Posted by ニシダタクジ at 07:03Comments(0)日記

2012年12月23日

奇跡が起こる本屋

たまたま出会った偶然がいつのまにか奇跡に変わる。
それをのちにあなたは必然と呼ぶのだろう。(タクストイ)

そんな名言が詠みたくなる、ツルハシブックスの1日でした。

はじまりは静か。
7時から9時、来店ゼロ。寒いし。
ひとりでコーヒーを飲みながら、
社交する人間(山崎正和)を立ち読みというか座り読み。
これ、年末年始に読みます。

午前中はのんびりした雰囲気で進む。
長岡から市民協働センターの野本さん来店。
またしても「まちゼミ」の話で盛り上げる。

お昼には山田たつろーくんが忙しい中、来店。
来年春から始まる大学生×若手社会人×若手公務員のプロジェクト
について相談する。
非常に参考になりました。山田くん、ありがとう。

そして、怒涛の午後。

東京からトーハンの水井さん来店。
いきなりおみやげに、ということで、Tシャツとトートバックお買い上げ。
これ、ちゃんと商品化します。


午後3時からは、楠紅茶研究所。
あなたの持ってきたお菓子に、
もっとも相性がいい紅茶を入れます。
所長、楠さんの紅茶を入れるときの自信にあふれた顔がたまらない。
紅茶を好きな楠さんが大好き。


僕がいないあいだに、渡辺さんからブリのお刺身が届く。
夕方には豚レバー(生)も届いたから、どんな本屋なんだ?

昨日は差し入れがすごかったので、
来店されたお客さんみんなに、
「お菓子いっぱいあるんでどうぞ」と
話しかけられてよかった。

紅茶研究所が終わり、
18時からのクリスマスライブの準備に
移行しようとしていると、
高校2年生男子が来店。

「失恋に効く本、ありますか?」

おい、お前失恋したのか?
「フラれちゃったんです。」
と半泣きな感じで、やってきた。

今井さんが、本をセレクトしようとしようとすると、
タロット占いの佐藤恵子さんがそこに。

「フラれたのは、新しい自分に生まれ変わるチャンス。
捨てなければ手に入らないものがあるのだから」
ということでまずは27日の占いに参加決定。
(高校生はなんと100円!)

そして、2Fで読書会をやっていた中島さん、久須美さんを
交えて、恋愛トーク。
詳しく聞き出す、聞き出す。
これがおもしろかった。

いちばん熱かったのは中島さんの
「詩、書け」だったな。

もちろん、それでは終わらず。
みんながライブを聴きに2Fに行ったとき。
久須美さんが、ちゃんと話を聴いてあげてた。
さすが看護師さん。

力のない笑顔だったけど、
少し笑顔になって、「また来ます」って帰っていった。

そうそう。
こういうのがやりたかったんです。
何度か古本コーナーで発掘していた彼。
サッカー部だったのは知っていた。

彼にとってのツルハシブックスが
「フラれちゃった」と告白できる店であったことがうれしい。
そして、そんな彼に対してみんなが初対面なのに、
親身になって話を聴いたり、話しかけたり、笑い飛ばしたり。

そんな空間を僕はつくりたかったのです。

2002年1月からもうすぐ11年。
不登校の中学生に出会った日から、
問い続けていた問い。

「中学生や高校生がまちの様々な大人に出会い、
自分の将来や人生を共に悩み、考える仕組みとはなんだろうか?」
その問いがひとつ、カタチになった日となりました。

彼はこの日の偶然を、
いや、この本屋に出会った偶然を、のちに奇跡と呼ぶのだろう。
そしていつの日か、必然となる日が来るとうれしい。

人生が輝くたくさんの偶然があふれている本屋さん。
それがツルハシブックスです。
それは、ひとりひとりのお客さんによって、つくられます。

クリスマスライブで、
ユーキさんの名曲「十人十色」を終了後に無理やり
再演奏してもらい、僕はジーンと来ました。

20歳のころに戻れる曲です。
胸が苦しくなる名曲。

原点に返る。
そんな1日となりました。

ユーキさん、今回も素敵な時間をありがとう。


奇跡が起こる本屋さん。
内野駅前にありました。

ステキな1日を、ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 06:10Comments(0)日記

2012年12月22日

やさい愛

すごかった。
山岸拓真さんの料理。

なんていうか。
愛があった。
深いところで、やさいへの愛を感じた。

「自分をいかして生きる」(西村佳哲)
さんの島の絵を思い出した。

やさいのひとつひとつが
まるで生き物のように(いや、生き物なんだけど)
語りかけてくる。

カブとか、ゴボウとか、
硬さが絶妙すぎてシビれまくった。

コミュニティデザイン研究会の忘年会
「ノミニティデザイン研究会」を
彩る、まさに彩る、感動の料理たちでした。

山岸さん、本当にありがとうございました。


カルパッチョ


生ハム×ルレクチェ


カブ(ビールに超あう)


硬さ絶妙


ゴボウ絶妙


そりゃ、笑顔になりますよ。
最高でした!!  

Posted by ニシダタクジ at 06:56Comments(0)日記

2012年12月20日

カスタマー・バリュー・プロポジション

仙台にて、
東北で復興に取り組む人たちとの勉強会。

会社を辞めて、
東北の復興の現場で、
パワフルに動いている人たち。

小阪裕司さん
「心の時代」にモノを売る方法に
書いてある。

「この商品を、いまなぜ、あなたから買わなければいけないのか?」
という問いにいかに答えるか?

「東北復興のプロジェクトに参加」
という商品がある。

それをどのように売るか?
というか引き換えるのはお金ではなく、
かけがえのない20代の日々、なのだけど。

みなさんの半生と東北に来た物語を聞いているとき、
そこには、それぞれのいま、買うべき理由があった。

某大手コンサルティング会社を1年で辞めた24歳が、
いまは福島の現場に入り、
「いまのほうがずっと充実している」と言い切った。

そこには
「心の豊かさ」と「毎日の精神的充足感」がたしかにあった。

「インターン」も同じだ。
「なぜ「いま」、「あなたから」、「この商品」を買わなければいけないのか?

この問いに
答えなければ、企業にも学生にも売れないのだろう。
そして、小阪裕司さんによると、
その問いへの答えは、常に変化し続けている。

大学生にとって、「価値」とはなにか?
そんな問いから、何度でも出発しなければならない。

いまは、

大学1年生を中心とした、若者世代に
「アイデンティティの確立」と「地域・社会への貢献」
が同時に起こっていくという実感を得てもらうこと。

そんなリアリティを感じられる
プログラムを、売っていくことなのかなあ。

大学1年生のいま。
地域に入り込み、コーディネートを経験するということは
これから訪れる「対話」社会、コミュニティデザインの時代に向けて、価値あるスキルとなっていくだろう。

さあ。
それをいかに伝えるか。
カスタマー・バリュー・プロポジション。

なかなか面白い思考です。  

Posted by ニシダタクジ at 06:23Comments(0)学び

2012年12月19日

僕たちは島で、未来を見ることにした


僕たちは島で、未来を見ることにした
(阿部裕志・信岡良亮 木楽舎)

素晴らしい気づきに詰まった1冊。
読書をしていると、メモ代わりに
twitterでつぶやきたくなる。

チャレコミでお世話になっている阿部さん。
いつも素敵な気づきをいただいている。

この本、300ページを超える超大作(!)
なのだが、最後の方まで読み進めると
どんどん熱くなってきます。

それにしても、
最近、読む本読む本、リンクしてくるなあ。
気のせいかもしれないけど。

阿部さんがよく、
「しごと」と「かせぎ」の話をしていたけど、
それがこの本には大公開(!)されています。

阿部さん、引用させてもらいます!
みなさん、買ってください。ツルハシブックスで。(笑)

~~~
くらし・・・「人と自然のバランス」のこと。
暮らしがどれだけ自分の手の中に収まっているか、
どれだけ自分に生きる力があるのか。
自給経済とも呼べる。

しごと・・・「人と人のバランス」のこと。
昔の農村社会でいう「地域の仕事」のことを指しており、
自分や子どもの世代だけではなく、いつか生まれてくる子孫のために、
周囲の人たちと深い信頼関係を築きながら地域社会にどれだけ貢献しているか。
贈与経済とも呼べる

かせぎ・・・「働き方のバランス」
社会と自分を考察して、納得して社会に自分のやりたいことをマッチングさせる。
そして周りの人が喜ぶ成果を挙げながら必要な金銭的対価を得られているかという、
貨幣経済のことを指す。

この3つのバランスを保とうと意識しているから、
風習や文化を未来に残し、地域コミュニティを良好に保つことができるのです。

~~~ここまで

うーん。深い。
たしかに、田舎に行けばまだまだ「しごと」って
たくさんあるもんね。

トヨタ時代の阿部さんは、
この3つで三角形を描き、
会社で仕事中は「かせぎ」に寄っていて、
休みの日は「くらし」に寄っていたという。
そして「しごと」はほとんどなかった。

それを使い分ける自分に矛盾を感じ、
多くの都市生活者と同様、寂しい気持ちを感じていたのだと言う。

いま、
「くらし」「しごと」「かせぎ」の三角形が
限りなく小さくなり、幸せを感じているという。

なるほど。
深い。

その後につづく、
信岡さんの企業活動への応用の話も、
さらにシビれた。

そして、「心の時代にモノを売る方法」ともリンクした。

産業革命とは、
「よいものをつくれば売れる。」という時代だった。
製造するメーカーが力を持った、「プロダクトアウト」の時代。

それが1970年以降、市場が成熟し、
流通やユーザーが力を持ち始めた。
いわゆる「マーケットイン」の時代だ。

マーケティングの世界で動いているのは
「供給」・・・生産者
「需要」・・・消費者

という2者だけだった。
これで経済がまわっていたときが過ぎたいま、

信岡さんは「しごと」の必要性
「担い手」としての側面を企業が持つ必要があるという。
いわゆるCSR活動はこれに含まれるのだろうが
これを、地域と、住民と、ともに作り上げていくことが重要なのだという。

一方的に環境保全活動などをやるだけではなく、
ともに未来を作り上げていく時代になっているのだと実感した。

そして、それこそが「消費者に支持される企業」を作っていくのだろう。

もうすぐ来る未来へ、示唆に富んだ1冊。
読んでみたくなりましたでしょう。
デザインも素敵です。  

Posted by ニシダタクジ at 09:01Comments(0)

2012年12月18日

大学生が成長するプロジェクトの条件

大学生が成長するプロジェクトの条件を
ふと思いついたので、メモします。

「起業家留学の半年」と「やさい村1か月インターン」と「粟島での3泊4日」
共通するものはなんだろう。

1 課題共感できる環境(本気の大人、まちの人のリアルな声)
2 明確な目標設定(達成目標ではなく、行動目標)
3 ていねいな振り返り(プロジェクトだけでなく個人の気づきも)

これか!!

1が一番大切なんだと思うけど、
2と3をきっちりやれるかどうかが変化(成長)のポイントなのだと
思いました。

あ。
大学生のほうのポイントもありました。

1 目的最適化思考にとらわれず、貢献を目指す。
(自分の将来にとってこれがどんなに役に立つか、を考えない)
2 素直
3 チームメイト、チームから学ぶ気持ち

これかな。  

Posted by ニシダタクジ at 09:28Comments(0)学び

2012年12月17日

個店の時代、商店街の時代

「まちゼミ」の松井さんが言っていた。
「商店街は必ず復活する。」と。
7年前にそれを確信したのだという。

現に、岡崎市の松井さんの町内は
7年間1軒も閉店していないのだという。

そんな話を聴いたタイミングで、
1冊の本に出会う。

「心の時代」にモノを売る方法
(小阪裕司 角川ONEテーマ21)


衝撃。
カミナリに打たれたような衝撃。

岡崎で起きていることは、
決して偶然ではなく、時代の要請なのだと
いうことを確信した。
「心の時代」が到来している。

山崎正和氏によると、
「生産と分配」の時代から
「贈与と交換」そして「社交と商業」の
時代へのふたたび回帰しているのだという。

モノが隅々まで行き渡った結果、
モノを買うという動機そのものが変わったと
小阪先生は言う。

「所有権の移転」から「体験の取引」に変わったというのだ。
テレビや車を「自分の所有物としたい。」という動機づけから、
棚田で作られた物語のある米を買いたい。という物語消費や
家をシェアして仲間をたくさんつくりたい、というような動機づけに変わった。

「価値観の転換」というのは、まさにここにある。
「体験の取引」のときに重視される「価値」とは、
「心の豊かさ」と「毎日の精神的充足感」である。

ドカーン。

カミナリが落ちた。

岡崎の「まちゼミ」で体現しているのは、
まさにこのことじゃないのか。

「まちゼミ」で店主の人柄に触れ、
「補聴器を必要とする日が来たら、あなたのところで買おうと決めていた」
と言えるお店があること。

まさに「心の豊かさ」「と「毎日の精神的充足感」がそこにあふれている。

松井さんの取り組み、「まちゼミ」の取り組みは、
「古き良き商店街を取り戻す」面もあるだろうが、

それよりも、
まさに「心の時代にモノを売る方法」を
実践していると言えるのだ。

ヤバいって思った。
正直、ゾッとした。

郊外大型ショッピングセンターはもうヤバいかもしれないって思った。
いまだに出店攻勢している場合か、って思った。

でも、読み進めると
「生産と分配」の経済がなくなるわけではないので、
ある程度は生き残れるのだろうが。

僕にとっては衝撃だった。

「商店街しか生き残れない」って思った。
「個性的な個店しか、生き残れない」って思った。

「心の豊かさ」「毎日の精神的充足感」を与えてくれるのは、
イオンの酒類売り場ではなく、やしち酒店だろう
ウオロクの鮮魚売り場ではなく、元助だろう。

そのきっかけを「まちゼミ」は作っているのだと思った。
そして現実に「まちゼミ」参加店舗は「売り上げを伸ばしている」のだ。

こわっ。

こわいでしょう。
大学生のみんなに伝えなきゃいけない社会の変化って
こういうことなのかもしれません。

就職活動中のみなさん。
あなたの入社したい会社は、
お客さんに「心の豊かさ」と「毎日の精神的充足感」を
与えることができていますか?

そんな問いをひとつ、僕からプレゼントします。  

Posted by ニシダタクジ at 05:33Comments(0)

2012年12月16日

時間軸を取り戻せ

まちゼミの松井さんの話を聞いて1日。
僕は松井さんがした話を他人にしまくっていた。

物語を生むコンテンツ「まちゼミ」
すごい魅力的だと思った。

そして。
本日、衆議院議員選挙投票日。
周りの人の話を聞いていると、
まだ、投票先を決めていない人もいるだろう。

僕は
「時間軸を取り戻す」ということ。
それがいま、いちばん必要なことのような気がする。

「後を継ぐ次世代のために、いま、目の前のお客様のことを考える。」
そんなまちゼミの、いや商店街の精神はどこに消えたのだろうか。

「時価総額」という名に代表される
短期的あるいは瞬間最大利益を
もたらすことを目指してきた企業経営は、
長期継続するのが難しいと言うことがわかってきた。

老舗企業を調査すれば、
ものすごい長い時間軸での取り組みが明らかになってきた。

じゃあ、政治は。
国防は、原発は、TPPは、消費税は。

その先の日本へ。
の「その先」とは、何年先なのか?

海士町の巡の環の阿部くんたちが本を出した。
「僕たちは島で、未来を見ることにした」(木楽舎)

これから読み進めていくところだけど、
プロローグからしてすでにシビれる。

阿部さんたちは海士町に「未来」を見た。
人口減少先進国、日本の最先端を行く離島。
ここでの取り組みは次の日本を創っていく。
そんな熱い想いで、活動を進めている。

地域のお祭りにも出ている。
受け継がれてきた伝統・文化。
その時間軸。

いま、目の前にある経済合理性と30年先の日本、
そして地域、家族を含め自分を取り巻く環境。

時間軸というモノサシを取り戻すときを
迎えているのではないだろうか。
そこに忘れかけた「豊かさ」があるような気がする。

選挙、いこうぜ。  

Posted by ニシダタクジ at 06:42Comments(0)日記

2012年12月14日

モノを売るのは、こんなにも美しい

「モノを売るというのは、こんなにも美しいのだ」
商店主に誇りを与えてくれる講演だった。

「まちゼミ」の松井洋一郎さんに話を聴いた。
岡崎の商店街で化粧品屋さんを営む4代目。

商店街には大きな波が3回来た。
昭和40年代
大型スーパー、百貨店が商店街に中に出店した。

平成に入り、
郊外の大型ショッピングセンターが作られ、
行政施設も郊外へと移った。

そしていま。
高齢化と後継者の不足によって商店街存亡の危機を
迎えている。

松井さんは問いかける
「商店街、必要ですか?」
「商店街活性化ってなんですか?」
この思いの共有が必要なのだと言う。

松井さんは
・個店がきちんと売り上げる。2世帯暮らしていける利益があがること
・「この商店街があるから安心して暮らしていける。」という人が増えること
つまり、商店街に関わるすべての人が幸せになっていくことだと定義する。

22年前、岡崎に帰ってきた松井さんは
商店街のイベントをひたすら打ってきた。

たしかに人はたくさんきた。
しかし、翌日になれば元通り。
その繰り返しだった。

「まちゼミ」は
「来街者」を増やすのではなく、「来店者」を増やすことを目的とし、
「個店活性化なくして、商店街の活性化はない」
と活動している。

近江商人の三方よし「売り手よし買い手よし世間よし」の
売り手と買い手を逆転させて
「買い手よし売り手よし世間よし」

お客様の幸せ+個店の売り上げ=商店街活性化
という形の実現のために、まちゼミを開始した。

まちゼミは
・2名~10名の受講生(お客さん)に
・原則無料で(実費がかかるものは事前に告知)
・自分のお店で
やる講座の集合体のことだ。

・時間を守る
・対話+動作を入れる
・お客さん同士のコミュニケーションをはかるような席配置
などポイントもたくさんある。
これらはすべて全公開されている。

もっとも大切なところは
「お客様のためになる」ということ。
お客様が何を求めているか?
どんなことを知ると幸せになるかを
ひたすらに追及していくこと。

いま。
インターネット販売や通信販売といった無店舗販売の
市場は8兆4千億円に達するという。
百貨店の総売り上げ6兆円をすでにしのいでいる。

そんな中で商店の魅力とは何か?
価格?
品ぞろえ?
どうやったって大規模店にかなわない。

「人」の魅力。
これに尽きると松井さんは言う。
「うちのおかあちゃんにはかなわない」

まちゼミに参加した女性が松井さんのお店に
再び来店してこう言ったのだという。

おかあさん、ありがとう。
わたしいままで、ドラッグストアで
安い化粧品を使っていて、それでいいと思っていた。

このまえ、おかあさんの講座を聞いて、
お化粧をちょっと変えてみたら、
おとうさんがホメてくれた。
うれしかった。

本当にありがとう。
これからもよろしくね。

高木薬局は7年間で売り上げが倍になった。
まちゼミだけでなく、ニュースレターを発行するなど
コトづくりにつとめている。

竹内文房具店。58歳の女性店主。
「初めての人のための万年筆講座」を
7年ずっと同じタイトルで続けている。

「万年筆で文字を書くと思いが伝わる」
を合言葉に万年筆の魅力を伝えている。

7年前年間売上49本だった万年筆(平均単価1万8千円)
が昨年1年間で589本売れたのだという。
竹内さんは息子さんを跡取りとして迎え入れた。

あいち補聴器センター。
補聴器がどういうものか、お客さんの立場に立って
親切丁寧に伝えるゼミを開催した。
その2年後、受講生がやってきた。

「補聴器が必要になったら、あなたから購入したいと思っていた」

店主の天野さんは、いま、まちゼミを伝えるときにこう言っている
「将来のお客様づくりをいましないでどうする?」

「あなたから買いたい」
そんなふうに言われる商店。そして商店街。

松井さんは22年前に戻ってきて、
15年間、「活性化なんて無理だ」と思っていたという。
それが7年前に変わった。
かならず活性化できる、って確信した。

それから7年間、
松井さんの商店街では1軒のお店も閉店していない。

松井さん、熱いお話、本当にありがとうございました。

最後の具体的なエピソードのお話は、
「売り上げが上がった」という事実だけの話なのに、
魂が震えました。

モノを売ることはこんなにも美しいのだと
実感しました。

商店街という舞台にいま自分があることを
本当にありがたく思いました。

またお会いしたいです。
ありがとうございました。

  


Posted by ニシダタクジ at 06:32Comments(0)日記

2012年12月13日

課題共感から行動が始まる

内田樹さんは
教育が「消費」に変わってしまったと説いた。

「なんのために学ぶのか?」
という問いに答える必要などない。
なぜなら、その問いへの答えは

「学ばなければ分からない」
あるいは
「学んだら、それが分かるよ」
だからだ。
(内田樹「下流志向」より←教育関係の関心のある方必読・衝撃の1冊です。)

「費用対効果」は絶対の真理であるかのように、社会は移っていった。
地域コミュニティは解体され、自己責任の時代となった。
高齢者ひとり世帯がまちにあふれ、いまも誰かが孤独にふるえている。

小阪裕司さんの
「価値創造の思考法」を読むと
顧客がモノを購入するまでを細かく分析して、
そのキービヘイビア(カギとなる行動)を見つけ、
そのポイントを強化することが「人生ゲーム」を題材に書かれている。
(この本もかなり面白いです。)

僕たちはある意味
「インターンシップ」を商品として、
大学生に売ることをしてきた。
それと引き換えるのはもちろん「時間」だ。

「インターンシップ」が
「アルバイト」や「サークル活動」や「アジア旅行」や「彼女とのデート」
を上回って価値がある、と思うから
大学生は「インターンシップ」という商品を買うのだ。

僕たちは当然、
その価値を説明しようとしていた。

「いま、企業が求める力はコミュニケーション力や自分で考えて行動する力」
「3年生の就職活動時期から行動しても間に合わない」
「東京の学生は1年生から行動している。」

このように「危機感」を出発点にしたアプローチを行っていた。

それはアプローチとしてはインパクトがあるのだけど、
それは本当に伝えたいことではなかった。

本当はインターンシップを通じて、
人生を自ら切り拓いている大人に出会い、
自らも自分を切り拓いていってほしいと思ったからだ。

実際、僕らのプログラムに参加した卒業生たちは、
いまでも主体的に仕事に取組み、たくさんの成果を出している。
問題はその入り口の設計だ。

モノを売ることで言えば、
お店に入って、気になる商品についているPOPをどう書くか?ということ。
あるいは、どのようにそのお店を知ってもらい、入ってもらうか?
を考えることだ。

その入り口の設計を変えていく必要がある。

テーマは「共感」
そして、「課題共感」

信じられるのは、大学生の「感性」だ。

大学生の感性は本物だと思っている。
いや、中学生、高校生だって、感性は本物だ。
感性が豊かすぎて、友人関係で悩んだり、不登校になったりしちゃうのだろうと思う。

だから。
「共感」の舞台をいかにつくるか?
「この人、ステキだなあ」とか、
「そういうの、私もやりたいと思っていた。」というような
入り口を設計し、そこから「課題共感」へとつなげていく。

なぜ?それをやっているのか?
それは解決したい課題があるからだ。

たしかにその課題を何とかしたい。
あるいは、その人を心から応援したい。力になりたい。
その「課題共感」が起こったとき、
「行動」が起こるのではないだろうか。

「おもしろそう」は入り口として有効だが、
それだけでは、持続したモチベーションにつながらない。
なぜなら、「もっと面白いもの」が世の中には無限にあふれているからだ。
「サークル仲間との飲み会」や「彼女とのデート」よりも
おもしろい「インターンシップ」はなかなかないと思う。

「共感」の舞台設計から「課題共感」へ。
そこから起こる行動が仕事の面白さややりがいと教えてくれる。

働くこと、生きることを問いかける場。
これを大学1,2年生の時にやっているかやっていないか。

それで人生が大きく変わってくることは想像するに難くない。  

Posted by ニシダタクジ at 07:14Comments(0)日記

2012年12月12日

ジブンクエスト2013

先月の6連続講演で
特に大学生向けのトークに自信が持てた。

大学生が何に悩んでいて、どうしたいのか?

いままで、
長期インターンシップという高いハードルを
突破した人しか接してなかったから、
見えていなかった部分が見えてきた。

これまでのエッセンスを交えて

ジブンクエスト2013(仮)
の講座を開催しようと思う。

まずは
時代の流れをつかむ。

経済の動向、時代の変化
「第四の消費」(三浦展著)的な考え方。

地方・地域社会の変化
「デフレの正体」「そしてコミュニティデザインの時代」など、
コミュニティという視点から考えること。

そして、就職情勢。
「就活廃止論」に代表されるような
終身雇用制度の崩壊や成果主義の話。

これらから考えなければいけないのは、
経済至上主義とは、いったいなんだったのか?
効率化とは何か?
という問い。

そして、もうひとつのアプローチは
以上のことを踏まえて、
いま、個人はどのようなことで悩み、
なぜ苦しいのか?

アイデンティティとコミュニティの話。
キャリアの三角形の話
キャリア・ドリフトの重要性

などを経て、
ひとりひとりのアクションプランを考え、実行する
それをまた1か月後、100日後に集まって、発表する。

このような流れの中で
随所にゲストのトークや対談などを入れて、
組み立てていく。

そんな講座があったら、面白いだろうなあと思う。

2013年4月開講を目指して、
1月から試験実施、始めます。  

Posted by ニシダタクジ at 07:47Comments(0)日記

2012年12月10日

志のある本屋3 本は人を介してまちを創ることができる

志のある本屋3 本は人を介してまちを創ることができる

これは、何度も話している
郡山のヴィレッジヴァンガードでの話だ。

書店営業で福島県を回っていた私は、
いつものように駅ビルにある本屋さんへ。

ヴィレッジヴァンガードはどこの店も
美しく作ってあるが、そのお店は
特別、きれいに見えた気がした。
きっと気合入れて棚つくっているんだろうな。

店長さんと話をして、盛り上がり、
大量注文をもらい、気分よく店を出ようとしたその時。

目の前にカフェを始める人のためのコーナーが広がっていた。
「コーヒーの淹れ方」「お菓子作り」「カフェを始める人のための本」などの本に
マグカップに、ランチョンマット、小さな小物などがキレイに並んでいた。

僕は営業マンだから、
まったく軽い気持ちで、営業トークをする。

「カフェのコーナー、充実してますね~」

店長が言った一言に、動きが止まる。
「郡山にカフェをつくろうと思ってるんです。」

「え?」

「このコーナーをきれいに気合入れて作れば、
読んだ人がカフェをやるかもしれないじゃないですか。
僕、東京から来たんですけど、のんびり落ち着けるカフェがないんですよね。
だから、カフェ作ってほしいんです。」

な、なんと!

この人は郡山で行きたいカフェがあまりなくて、
それがあったらいいなあと思うから、
ヴィレッジヴァンガードでカフェコーナーを
気合入れて作っている、そういうことですか?

衝撃。
「本屋さんってそんなことできるんですか!?」
と何度も頭の中で繰り返した。

その半年後、ふたたびこのお店を訪れる。
店長さんが笑顔で言った。

「カフェ、2つできました。」

それがヴィレッジヴァンガードのお客さんで、
そのコーナーで見たことがきっかけとなって、
カフェができたかどうかは分からないが、
とにかくカフェができた。

店長は僕にとっての本屋の可能性を無限に広げてくれた。

「本屋で世界は変えられる」

いま、自信を持って言えるのは、あのときの衝撃のおかげだ。

そう。
本屋とはまちを創れる。人にアプローチすることで、
世界を変えられる、そんな仕事なのだ。

そんな誇りを持って棚を並べる本屋さんでありたいと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 08:28Comments(0)学び

2012年12月10日

志のある本屋2 本を通じて人と人がつながる

志のある本屋さん2 本を通じて人と人がつながる。

僕は「本好き」ではない。
本屋さんが全員本が好きとは限らない。
ちなみに一般的に「本」というのは小説のことである。

「本」好きというのは「小説」好きっていう意味だ。
なので、そういう意味では僕は本好きではない。

ここ10年でちゃんと読んだ小説は、3冊くらいだ。
「いま、会いにゆきます」・・・あれは映画でも号泣
「限界集落株式会社」・・・これは、設定の描写がイメージできたので読みやすかった
「かもめ食堂」・・・今井店長にオススメされて、初めて読み切った1冊。あたたかい本です。

こんなもん。
なんというか、小説の世界に旅ができない。
これってやっぱり幼稚園~小学校の頃の読書習慣によると思う。

そんな僕が大学生になり、
本屋さんに行くようになったのは、
より深く環境問題の現状を知り、農業というアプローチで何ができるか
考えていたからだった。
行く本屋さんは決まって紀伊國屋書店新潟店。シルバーホテル2Fにあったころだ。

そのころ、僕は大学で農業サークルを立ち上げ、
実践をしながら、全国の農家に話を聴きに回っていた。
その合間に紀伊国屋の農業・環境コーナーに行っては、
難しそうな本を立ち読みして、なんとか読めそうなものを購入し、移動中の電車の中で読むという日々を送っていた。

あるとき。
僕に運命の出会いが訪れた。

いつものように、農業コーナーからレジに向かう途中、
目の前に飛び込んできた1冊の本。

それは「経営」のコーナーにあった福島正伸先生の
「起業家に必要なたった一つの行動原則」(ダイヤモンド社 絶版)

「起業家」って?みたいな状態だった僕だが、
なぜか心惹かれて、その本を手に取った。
中を開いた瞬間、体が止まった。

「成功者は思いを5分ごとに確認する。」

熱い。
即購入。
僕が買った最初の「ビジネス書」だった。

その数日後、奇跡が待っていた。

農家巡りのための情報収集をしていた僕は京都に行ったとき、
「たねっと」の塩見直紀さんにお会いしていた。

在来種を交換するネットワークだったたねっとを
やっていた塩見さんはのちに会社を退職して
綾部に戻り、「半農半Xという生き方」を出版する。

その塩見さんからもらったメールの最後、つまり署名に
見覚えのある一言が書いてあったのだ。

「成功者は思いを5分ごとに確認する」

塩見さんっ
僕も数日前にその本、買いましたよ!!!
と興奮気味に返信。
なんとも言えない運命を感じた。

そして、なんと。
驚くべきことが続いた。

塩見さんから宅配便で段ボールが届いたのだ。
なにやら小さいのにずっしりと重い。
開けるとそこには10冊の本。
塩見直紀さんがセレクトした10冊の本が入っていた。

そのうちの1冊が
「種をまく人」(ポールフライシュマン/あすなろ書房)
であり、あれを見たときに僕の人生の方向が決まった。

タイミングというか、運命というか。
本にはそのくらい、人をつなぐ力があるのだと思った。

そんな空間と瞬間をツルハシブックスは創っているんだ。  

Posted by ニシダタクジ at 08:14Comments(0)学び

2012年12月10日

志のある本屋1 1冊の本で人生は変わる



「本屋さんで本当にあった心温まるお話」の著者
川上徹也の電撃来店から2週間。

いただいた小冊子
「お金をかけずに知恵をかける売り上げが上がる書店のストーリー戦略」
を読みました~。
おもしろい~~!!!
そして熱い!!!

まずは「志」を持つ。
いいね!
あらためて言われてもやっぱりいい。

ツルハシブックスの「志」
はもちろん「地域と人生の小田原中継所」と
なることなんですけど。
もっと簡潔にならないかなあ。
うーむ。

やっぱりこの3つのエピソードかな。

1冊の「本」で人生が変わる。
「本」を通じて、人と人はつながる。
本屋さんは「本」と「人」を介して、まちを創ることができる。

僕の人生を変えた本は
マンガ「SHOGUN」と「沙漠緑化に生命を賭けて」
だったと思います。

あれを高校生の時に読んでいなかったら
農学部には進学していないだろうと思います。

1988年4月10日
中学校2年生の時。
衝撃的なテレビコマーシャルを見た。
バブルの絶頂期。大手ゼネコンはうなるほど儲かっていた。

まあそんな社会の構図などしらない中2男子が見たCM
瀬戸大橋開通。
作業着を着たお父さんが瀬戸大橋と夕日をバックに
5歳くらいの子どもに誇らしげに言う。
「お父さんがこの橋を作ったんだ。」

うおっ。
カッコいい。

そしてトドメを指す一言キャッチコピー
「地図に残る仕事」

参った。
参りました。大成建設さん。
いや、電通さんなのか博報堂さんなのかわかりませんけど、まいりました。

この一言で僕の将来の夢は「地図に残る仕事」
でも方法論がわからなかった。

そんな僕に方法論を与えてくれたのが
「沙漠緑化に生命を賭けて」
鳥取大学農学部の遠山先生が中国のゴビ沙漠に木を植えて
緑化しようというお話。

本が記憶とつながる。

「沙漠緑化」って地図に残る仕事なのではないか!?
よし、俺も農学部に言って、「地図に残る仕事」やるしかねえ。
と受験勉強を開始した・・・

と。
そんな話はあまりないかもしれないけど。

たしかに、1冊の本で人生を変わる。
だから、本屋さんには新しい人生が転がっているのだ。

本屋さんとは、そんな人生のワンシーンを演じる
舞台装置のようなものであると思う。

つづく

あと2話、エピソードを語りますね。お楽しみに。  

Posted by ニシダタクジ at 07:48Comments(0)学び