プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年02月05日

心のサードプレイス

1997年。
大学4年生の春から
僕は街の喫茶店で押しかけアルバイトを始めた。
月給1万円。交通費込。
何時間働いても、給料が上がるわけではない。

でも、僕は当時、
農家民宿をやるのが夢だったので、
調理を勉強したかった。

そこは豆料理の専門カフェで
ヒヨコマメ入りのサラダ、
チリビーンズ、
マメのスープ、
などなど、素敵なメニューがそろっていた。
チーズケーキも焼けるようになった。

お店には朝から、
おじさんたち&タバコを吸うビジネス女子
たちが新聞を読んだり、タバコ吸ったり、
思い思いのときを過ごしていた。

ランチタイムは、近所のOLさんたちが
オシャレ&ヘルシーな豆料理を食べていた。

5か月くらいで、僕はやめてしまったのだけど、
その後何年かして、閉店することになった。

昨日。
池袋で老舗喫茶店のモーニングを食べた。


常連らしきおばさんが
僕のいる間に、2人、やってきて、
珈琲を飲んで帰っていった。

マスターとの対話は
日常感がたっぷりでやけに懐かしく見えた。
古き良き昭和の喫茶店。

どうして。

どうして、この文化がなくなりつつあるのだろうか。

不思議でならない。
本屋フォーラムで水井さんが言っていた、
本屋のあるまちで子どもを育てたい。
それに通じるものがある。

珈琲を読みながら新聞を読んで、
タバコの一服もする。
そんな時間の過ごし方ってステキだなあって思う。

回転率を上げるためにランチ時は禁煙にして、
愛煙家は10分で飲めるドトールコーヒーの喫煙室になだれこむ。
そんな街中の風景になってしまった。

池袋のあの老舗喫茶店のような、
ちょっとした時間と空間。
マスターの人柄。

そんな場、心のサードプレイスという場
をひとりひとりが必要としている時代が
いま、まさにきているのだろう。

就活とか
新入社員の時にそんな場所があったらいいだろうなあと思います。

ステキな時間をありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 08:08Comments(0)日記