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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年03月04日

「視野を広げる」ということ

「視野を広げる」ことが大切だ、と言われる。

だから、
「大学生の時は、旅をしたほうがいい。」
「いや、インターンシップをしたほうがいい。」
「いや、ボランティアをしたほうがいい。」

ではなぜ、「視野を広げること」が必要なのだろうか。

それは、
「正解はひとつではない。」
ということを知ることなのではないか。

僕は坂口恭平さんの「独立国家のつくりかた」を読み、
そして坂口恭平展を見に行き、突き動かされるような感覚になった。
自分の中の価値観のゆさぶりが起こった瞬間。
そこに行動力がスパークしていく。
そういうことなのではないか。

そういう意味では、
「インターンシップ」の意義とはなんだろうか?
経営者さんの価値観、考え方に突き動かされることもあるだろう。

しかしながら、
インターンシップの舞台はすべて「貨幣経済社会」という
限られた世界に過ぎない。

岩見沢で時計・宝石店を営む、松重さんの何とも言えない熱さに触れ、
商店街インターンシップの意義について考えた。

商店街でインターンシップをした大学生が言う。
「商店主さん、常連さんと2時間もしゃべっているんですよ。」

それ、ダメでしょう。
「費用対効果」考えたほうがいいよ。
その2時間でどれだけ他のことができると思ってるんだ。
売り上げ上げたいのならDMつくりましょうよ。
ディスプレイをもっと洗練させましょう。

なんて、言う人はいない。

商店主さんは「貨幣経済社会」とはひとあじ違った、
「地域社会」のルールでも生きているからだ。

そうか。
視野を広げる、というのは
坂口恭平さん的に言えば、「多様なレイヤーを理解する。」
ということ。

つまり、経済社会ではない世界が無数に広がっているのだと
可能性を感じさせること。

そういう意味では、
通常の企業でのインターンシップよりも、
商店街のインターンシップは、「視野を広げる」という観点からすると、
意味や意義があるのだと思った。

すべての活動が「個人が幸せに生きる」ということにつながっているとすると、
大学1,2年生のときにやる商店街インターンシップは、
大きな意味があると改めて感じた北海道視察でした。ありがとう。  

Posted by ニシダタクジ at 07:54Comments(0)日記