プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年04月06日

地域経済の流れの一部になるということ

なんと、わたしたちは分断された社会を
生きているのだろうと思った瞬間だった。

いつ、その想像力を失ったのか。
「コストパフォーマンス」「他店と比べてください」などという
言葉に市場を席巻されたのだろうか。

昨日、古町にある、昭和の薫り漂う
シブいとんかつ屋さん「青い鳥」(仮称)に行った。

ソースの効いた「たれカツ丼」が食べられる。
カウンターのみ、6,7人しか入れない店内で
しばし、カツ丼ができるのを待つ。

僕たちが入る前に入っていたお客さんは、
会計をして、出て行った。
帰り際にこう言った。
「また来週。」

また来週ってのは、毎週金曜日に来ているのか、
それとも毎日、仕事終わりに来ているのか、
それとも、また来週もがんばろう、という掛け声なのか。

次にやってきたお客さんはお持ち帰りだった。
「いつもありがとう」
「ホントは食べて帰りたいんだけど」
「まあ家族で食べるのもいいじゃない。」
「また来るよ」
「転勤なかった?奥さんも?」
「なかった」
「よかったね~」
これはおそらく、公務員的な夫婦なのだろうか。

そして、ニュースで鳥インフルエンザの話題が聞こえてきた。
店主のおばちゃん、すかさず「こわいねえ」とかぶせる。
そのタイミング!、素晴らしい。

そして、目の前にカツ丼が運ばれてくる。
これでもか、というくらい載っているカツ。
甘辛のタレ。



うわっ。
これはうまいや。
まいった。
みんなが通う理由がわかる。

いや。
でもそうじゃない。

みんな、地域経済の一部に組み込まれているだけだ。
日々、働いて稼いだお金の一部をこのとんかつ屋さんに
循環させている。

そして、店主のおばちゃんとたわいもない会話を交わす。
そういう豊かな風景が、かつて、どこのまちにもあったのだろう。

自分が地域経済の仕組みに組み込まれているということ。
そんな豊かさを感じられる場所が、まだかろうじて残っている。

そんな「つながり」をもしかしたら
現代の若者こそ、求めているのではないだろうか。

地域経済の循環の中にいる。
そんな幸せ感を感じるために、また、僕は、あの店に足を運ぶのだろう。

もうひとり、近所のおじさんらしき人が入ってきて、
カツ丼を注文した。

食べ終わってはいたのだけど、
お母さんが奥の厨房で作っているので、
カツ丼が出来上がるタイミングを待って、お会計。

ごちそうさまでした。

あたたかい時間を、ごちそうさまでした。  

Posted by ニシダタクジ at 05:31Comments(0)日記