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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年05月11日

挑戦するのに自信は要らない



2日連続
キャロル・S・ドゥエック
「やればできる!」の研究(草思社)

来ましたよ。
ついに。
聞きたかったフレーズ。

「マインドセットがしなやかならば、かならずしも自信など必要としない」

ドゥエック先生が言う
「こちこちマインドセット」と「しなやかマインドセット」

チャレンジするかしないか。
成長するかしないか。
それはマインドセットにかかっているのだと。

そういえば、ある就活生が言っていたっけ。
「就活って楽しいですね。やればやるほど、自分が成長できる」

それだ。
それ。

一方で、選考に落ち続けて、
すっかり自信をなくしてしまう大学生もいる。

それはよく、
「挫折経験がないからだ」とか「精神的に弱い」だとか言われてきたけど。

この本を読む限り、
それはマインドセットのチカラだ。

就活というのは、
自分の21年間の人生の評価を受けるときだ。
と思っているのか、
自分は失敗すればするほど、まだまだ成長していける、
就活はその機会を無料で(交通費などはかかるけど)与えてくれる素晴らしい場だ。
と思っているのかで、

そもそも結果も変わってくる。
もしかしたら企業が求めているのは、
後者の人材なのかもしれない。

そして何より、衝撃を受けるのは、次の一節。
ある世界レベルの競泳選手からの手紙である。

~~~以下引用

拝啓 ドゥエック先生

私はずっと、自信が持てなくて悩んできました。
コーチにはいつも「100%自分を信じろ。疑念の入り込む隙を与えるな。
自分が人より優れている点だけを考えろ」と言われました。
でもどうしても、自分の欠点や、試合で必ずやらかす失敗のことが頭に浮かんでしまう。
自分は完璧だと思おうとするほど、ますますだめ。
そんなとき、先生の本を読んで気づいたのです。
失敗から学んで前進することだけに専念すればよいのだと。

それ以来、私はすっかり変わりました。
欠点があるなら治せばよい。
ミスを犯すのを恐れることはない。
そう思えるようになりました。
それを教えてくださって先生にお礼を言いたくてお手紙を差し上げました。
どうもありがとうございました。

敬具 メアリー・ウイリアムズ

~~~ここまで引用

自信なんて要らない。
失敗を糧に前進するんだと決めていれば、挑戦できる。
全てはマインドセットだ。

もちろん、
ひとりの人間が
「こちこちマインドセット」か「しなやかマインドセット」か
に分類できるわけではなく、それぞれを併せ持っているわけではあるのだが。

世の中のいわゆる「支援機関」と呼ばれるようなところはこのように考えているのではないか。

子どもたちは、若者は、
自信がないから、挑戦できないと思っている。
だから自信をつけさせるために、あらゆる手段を講じる。

小さな成功体験
できたことをほめること。
あるいは失敗から立ち直る経験。

自信を育てるにはどうしたらよいか?
という問いは、そもそも違うのかもしれない。

そうではなくて、
「しなやかマインドセット」を得るために、
何をすればいいのか?
という問いこそが求められるのではないか。

いちばんは「振り返ること」

失敗したにせよ、成功したにせよ、振り返ること。
なぜ、失敗したのか、成功したのか、
そのために自分は何をしたのか、できなかったのか。
次にやる時はどうしたらいいのか。

それを繰り返していくこと。
全てを学習の機会としてとらえること。

挑戦するのに自信は要らない。
ただ、マインドセットがあればいい。
ここから始めてみよう。

ドゥエック先生、熱い一言をありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 06:31Comments(0)

2013年05月10日

やればできる!は精神論ではない



「やればできる!」の研究(キャロル・S・ドゥエック 草思社)
読み始めました。
上田信行先生のプレイフルラーニングに何度も登場した
スタンフォード大、ドゥエック教授の理論。

「こちこりマインドセット(固定的知能観)」と
「しなやかマインドセット(成長的知能観)」

やればできる!
は精神論ではなかった。

マインドセットの問題だった。
自分の能力は失敗するほど向上していくと思っているか、
固定的で変わらないからなるべく失敗しないようにするか、
その2通りだ。

社会学者ベンジャミン・バーバーは述べている。
「私は人間を弱者と強者、成功者と失敗者とには分けない。
学ぼうとする人としない人とにわける」

なるほど。
人間はいつから学ぶのをやめてしまうのだろうか。
誰もがみな旺盛な学習意欲を持って生まれてくる。
赤ちゃんは日々、新しいことをマスターしていく。
歩く、しゃべるといった困難きわまりない課題にもどんどんチャレンジする。

難しくて無理だとか、努力しても無駄だなんて決めつけない。
間違ったらどうしよう、恥をかくんじゃないかなんて気にしない。
歩いてはつまずき、また起き上がる。よろけながらもひたすら前に進んでいく。

このあふれんばかりの学習意欲をつぶしてしまうもの、
それが「こちこちマインドセット」なのだとドゥエック教授は言う。

自分自身を評価する力が芽生えたとたんに、
チャレンジを恐れる子どもが出てくる。
自分は頭が悪いのではないかと怖じ気づくようになるのだ。

簡単にとけるジグソーパズルと
難しいジグソーパズルがあったときに、
どんなに幼くても、こちこちマインドセットの子(能力は変わらないと信じている子)
は簡単なパズルを選び、
しなやかマインドセットの子(もっと賢くなれると信じている子)は難しいパズルを選んだ。
そして言った「ああ、もっとやりたいなあ」

ドゥエック教授は問いかける。

成功とは、賢さを証明することか、
それとも、新しいことを学ぶことか。

「しなやかマインドセット」
ここに現代の子どもの教育やキャリアのひとつのカギがあると思い始めてきた。  

Posted by ニシダタクジ at 06:47Comments(0)

2013年05月09日

130501毎日新聞全国版に掲載



2013年5月1日の毎日新聞全国版に
ツルハシブックスが掲載されました。

僕の農学部時代からの秘密が
載っている貴重な記事ですね。
  

Posted by ニシダタクジ at 12:43Comments(0)

2013年05月09日

「ロールモデル」モデルから「フォアザチーム」モデルへ

目標となるような大人が少ない。
と嘆く大学生や前向きな大人たちがいる。

新成人の尊敬する人ランキングで
親や学校の先生が上位に来るのは、
それ以外の大人を知らないからだ、というような意見も多い。

だから、
中学生・高校生・大学生は
「働くこと」に希望が持てないのだと。

みんなつまらなそうに、あるいはつらそうに働いているから
「大人になんかなりたくない」って思うのだと。

その打開策として、
「ロールモデル」モデル、と呼べる手法がとられることが多い。

つまり、ロールモデル(目標とする大人の姿)
を若いうちからシャワーのように浴びせていくことが
必要なんだ、という考え方だ。

それによって、
大人になることが楽しそうだったり
働くことに希望が持てるのではないか。
という仮説だ。

僕も実はその論者だった。
たくさんの大人に接することで、
ロールモデルを発見し、夢や目標を持ち、
前向きに生きていける、という方程式。

理論上は正しいような気がするのだけど、
ここで、デューク大学のキャシー・デビッドソンさんの言葉が飛び込んでくる。

「2011年度にアメリカに入学した小学生の65%は、
大学卒業時には今は存在していない職に就くだろう」

つまり、いま、目標を決めても、
16年後には社会の方が変わっちゃっているかもね。
ということだ。

たしかに、
僕が小学校のときは
「ドコモのおねえさん」という仕事はなかったけど、
大学卒業時には憧れの職業として認識されていたはずだ。

そうすると、
「ロールモデル」モデルそのものに疑問符が付く。

「職業の内容ではなくて、生き方のロールモデルを見つけるんだよ。」

たしかにそれもそうかもしれない。
こんなふうになりたいというのは生きる姿勢だったりする。

でももし、キャシー先生のいっていることが現実になるとしたら、
やはり、「ロールモデル」モデルは機能しなくなるのではないか。

だとすると、
そうじゃないモデルを見つけなければ、
前向きに生きられなくなってしまう。

僕は、「フォアザチーム」モデルではないかと思う。

これは自己効力感(自分は何かができるという感覚、いわゆる自信)
の形成方法として、チームの力(あるいは場のチカラ)を借りる方法である。

来週、大学生と社会人が集まって、
新潟の地域課題にチャレンジするワークショップを開催するが、
このとき、大学生は当然知識も経験もない。
でも、場に貢献することはできる。

その場を構成するメンバーひとりひとりが
それぞれの立場で、場に貢献するために、
発言し、真剣に考え、議論をすることで
新しいイノベーションが起こるのだという仮説だ。

このときに個人の大学生に起こる心理的な効果は、
「ひとりではできないけど、チームではできる。」
という感覚だ。

いわば、チーム効力感だ。

そして、その経験が積み重なっていくと、
チームのことが好きになり、
自分も何か貢献したいと思うようになる。

結果、自分が成長したいと思い、
自ら学んだり、挑戦したりするようになる。

その結果、目標を持って、前向きに生きるようになる。
そして、自己効力感も徐々に高まっていく。

という仮説、
これが「フォアザチーム」モデルだ。

先行きの見えない時代。
「ロールモデル」モデルだけではない、
新たな自己効力感形成モデルを、
若者は、社会は必要としているのではないだろうか。

「おそらく現段階で俺は河田に負ける。でも湘北は負けんぞ~」
(赤木剛憲 スラムダンク)  

Posted by ニシダタクジ at 06:53Comments(0)日記

2013年05月08日

スパイラル

テキストで書くのは難しいのだけど、
勉強をしつづけるスパイラルとは、
どういうメカニズムだろうか。

A1「勉強できるから楽しい」⇒A2「楽しいから勉強する」⇒A3「勉強するからできるようになる」
B1「勉強できないからつまらない」⇒B2「つまらないから勉強しない」⇒B3「勉強しないからできない」

Bのスパイラルを
Aのスパイラルに変えていきたい、としよう。

ここでたいていの場合。
目的はA3 「勉強するからできるようになる」だ。
とにかく、子どもには勉強してほしい、と思っている。
そうすれば、できるようになって、楽しくなって、勉強するといういいスパイラルに
なっていくと信じている。

だからB3⇒A3となるアプローチをどうするか?
ということがミッションとなる。

たいていの場合、
その解決策は
「塾に行く」とか「家庭教師をとる」とか「自分が勉強を教える」
とかいう方法になる。

それは、B1をA1にするアプローチだと言ってもよい。

ここでポイントとなってくるのは
「塾」と「家庭教師」(あるいは個別指導塾)との違いだ。

家庭教師はたいていの場合、大学生のアルバイトがやっている。

よく「家庭教師はプロがいい」みたいな
CMをやっているが、僕はそうは思わない。

素人の大学生、年齢層の近いお兄さんお姉さんが
中学生の悩みに寄り添い、
一緒に勉強すると言うよりも話し相手になる、
というのが大きな価値なのではないかと思う。

つまり、家庭教師は
B2「つまらないから勉強しない」⇒A2「楽しいから勉強する」への
変化を狙っている行為とも言えるだろう。

そして、僕も、
そのほうが効率的ではないかと思う。

B1「勉強できないからつまらない」⇒A1「勉強できるから楽しい」
へのアプローチは途中に立ちはだかる壁があまりにも高すぎる。
B2⇒A2のアプローチの方が簡単に突破できそうな気がする。

だとしたら、
B2⇒A2への向かうアプローチを考えていくことが、
これからの学びの場に求められることではないだろうか。

僕たちはそれを「学習環境デザイン」で
達成しようと試みる。

他の人たちが楽しそうに学んでいる場。
そこに入ることによって、
「どうも学ぶことは楽しそうだ」と錯覚(!)させ、
場に合わせて、楽しそうに学んでいるフリをしているうちに、
本当に学ぶことが楽しくなっちゃう、という寸法だ。

うーん。
書いているけど、本当にそんなにうまく行くのか。
でも、行けそうな気がする。

Aのスパイラルを手に入れるため、たくさんのアプローチ方法があるように思う。  

Posted by ニシダタクジ at 06:38Comments(0)学び

2013年05月07日

1万人×1回よりも100人×100回



山崎亮とゆくコミュニティデザインの現場(渡辺直子 繊研新聞社)

これは山崎亮ファンのための写真集ではないぞ。(笑)

コミュニティデザインを志す人にはかなり
読み物としておもしろい1冊。
熱い、コミュニティデザイン入門編。

観光客が一気に押し寄せる
1万人×1回の「ブレイク」ではなく、
100人の観光客が100回リピートするような
そういう場をつくっていくことが必要だ。

そうだなあ。
コツコツと積み重ねることで、
地域の人が主体となり、
自らつくっていけるようになる。

そういうのを、中山間地や離島で
外部と内部の人とで重ねていくこと。
そういうのができたらいいなあ。

家島を舞台にして
行われた、島パッケージワークショップ
とかって面白いなあ。

全5回で、
まちづくりプランナー
カメラマン
グラフィックデザイナー
コラージュアーティスト
コピーライター
と一線級をお呼びしての講座。

これで実際に島の特産品のパッケージを作っちゃおうという企画。

いいねえ。
こういうのを粟島でもやれたらいいなあ。

粟島の釜谷地区って
ワークショップの大会に最適なような気がしてきましたよ。

朝ごはんはワッパ煮広場でみんなで食べて、
夜は、各チームごとに民宿に泊まりながら考えを深める、
みたいな。

釜谷地区全体が複層になっているので、
天然の「ネオミュージアム」(上田信行:プレイフル・ラーニングを読むべし)
になっている。

いいかもな。
ワークショップの島、粟島。
携帯電話は一時預かります、みたいな。  

Posted by ニシダタクジ at 05:57Comments(0)

2013年05月06日

芸術の女神のしもべとなる



千住博「絵が教えてくれたこと」(講談社プラスアルファ文庫)

「岩絵の具との出会いは、わたしの一生を左右した。
そして、芸術の女神の「しもべ」となり、今日に至った。

いいなあ。
一生を左右するような出会い。
そういうのって1冊の本なのかもしれない。

「沙漠緑化に生命を賭けて」(遠山正英)
「種をまく人」(ポール・フライシュマン)
「起業家に必要なたったひとつの行動原則」(福島正伸)

いまだと、「プレイフル・ラーニング」(上田信行)
が人生を変えうる1冊です。

あらゆる学びの女神のしもべとなるような1冊を
売っているような本屋さんになれるといいなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 06:19Comments(0)

2013年05月05日

ハンモック本屋

期間限定、ハンモックが
ツルハシブックスに登場。

ハンモック型立ち読みコーナー
改め
ゆら読みコーナーです。


これは、気持ちいい。  

Posted by ニシダタクジ at 05:15Comments(0)

2013年05月04日

役場の2階

島開き。
人生を変えうる、インパクトがあります。

マニュアルって何?
みたいな。

いちおう責任者はいるみたいなんだけど、
段取ってくれるわけでもなく、
僕たちはただ、焼きおにぎり広場で
山椒味噌の到着を待つ、みたいな。

何時に到着とか
誰が届けるとか、
把握している人はひとりもいなくて、
「担当の人が持ってくるから」っていう感じ。

ステキだなあ。
効率的だけが価値ではないのだと教えてくれる。

そしてなんといっても、関係者打ち上げ。
役場の2階。



お祭りの売れ残りと
プラスアルファの山菜の天ぷら。
発泡酒。

それでいてこんなにも楽しく、こんなにも豊かだ。
思わず長淵剛の乾杯を熱唱しちゃいました。

圧倒的開放感。
これこそ粟島の魅力です。

今年もありがとうございました!
また来年きます~!  

Posted by ニシダタクジ at 05:08Comments(0)日記

2013年05月03日

贈与経済という関係性の豊かさ

昭和39年、新潟地震。
震源域に近かった粟島は
そのとき、1.5mほど隆起、井戸水が枯れ、
稲作が不可能な土地となった。

以来、粟島では米をつくっていない。
つまり、粟島では、自給自足はできないのだ。

だから、米を本土から買っているか、
あるいは送ってもらっているか。

この送ってもらっているの相手が
親戚であるとは限らない。

海産物を送り、
そして米が送られてくる、ということがあるそうだ。

それはまさに贈与経済だ。
物々交換ではない。

なぜなら、送られてきた海産物と
お米が、等価であるかどうか、分からないからだ。

島の中ではなんともできないから、
島外との関係性でなんとかする。
そこには関係性の豊かさが生まれる。

何かあったとき、心配する気持ちが生まれる。
うれしいことがあったとき、共に喜び合える。

「何かができない」ということは、
関係性をつくるチャンスを
神様から与えてもらっているのかもしれない、と思った粟島2日目でした。  

Posted by ニシダタクジ at 06:10Comments(0)日記

2013年05月02日

先祖に感謝する島

本日より粟島・島開きです。
昨日は島の人にいろいろ話を聞きました。

もっとも印象に残っているのは、
小正月の行事かな。
仏様の正月、と言われる小正月。

小正月では、家を開放し、
ひとりひとりがたくさんの家を周り、
先祖に感謝をする日。

その日は、
誰が来ても、おもてなしをするという文化。
昔はお盆のときもやっていたんだって。

それが婦人会の申し合わせで、
お盆がなくなり、小正月もなくなりかけた。
でも小正月の行事だけは残したそうだ。

それは、先祖に感謝するということ。
先祖に感謝するという文化が残っている場所は、
やはりとても魅力的に映る。

いま、世の中の人たちがもっとも失ってしまったもの
のような気がする。

先祖への感謝。
次代へのバトン。

その意識が、人を強くすると思うのは僕だけだろうか。  

Posted by ニシダタクジ at 05:17Comments(0)日記

2013年05月01日

問いに生き続ける



朝の30分の読書タイムって素敵だ。
人生がワクワクしてくる。

ついに、
「プレイフル・ラーニング」を読了。

うおおおお。
と叫びたくなるような、感動。

これ、100冊くらい売りたい。
だから、新刊書店っていいのだよなあ。
時代の伝道師としての本屋になれるから。

あとがきの
中原淳さんの言葉にシビれた。

~~~ここから引用

上田さんと一緒に仕事をする人には、必要なものが
いくつかあります。

何が起こるかわからないことの不安を愉しもうとすること。
実際に、何が起こっても動じない覚悟をもつこと。
そして、何が起こっても、そこにいるメンバーとその場を切り抜けようとする気概を持つこと。

(中略)

オープンであること
閉じぬこと
そして、問い続けること

「小さくまとまっちゃだめだよ。プレイフルに、リスキーにいこう。」

最後に上田さんのお好きなリルケの言葉を引用したいと思います。
「問いに生きること」を自らに課しつつ

あなたはまだ本当にお若い。
すべての物事のはじまる以前に
いらっしゃるのですから、

わたしはできるだけ
あなたにお願いしておきたいのです、

すべてに対して
忍耐を持たれることを、
そうして問い自身を、
例えば閉ざされた部屋のように、
あるいは
非常に未知な言語で書かれた書物のように、
愛されることを。

今すぐ答えを捜さないでください。
今はあなたは問いを生きてください。

~~~ここまで

いやあ。
熱い。

っていうか、こういうことなんだよなあ、きっと。
今すぐ答えを捜さずに問いに生きるということ。
問いを問いのままで持ち続けること。
これを忍耐と呼ぶのかもしれないなあと思いました。

先達たちの実践をリスペクトしながら
自分の実践を生きたいと思います。

素晴らしい本をありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 05:00Comments(0)日記