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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年08月09日

問いが始まる一言

「パティシエじゃないかもよ?」

22歳のときのこの一言が人生を変えた。
お菓子作りが大好きで
パティシエになって4年。

山倉あゆみさん。
ケータリング&フードデザインラボ
「DAIDOCO」のプランナー。

冒頭の一言から問いが始まる

「お菓子の近くにいることってなんだろう?」

パティシエという職業の枠にとらわれない
仕事探しの旅が始まった。

受注生産のオーダーメイドスイーツづくり
産婦人科での出産お祝いケーキ、
ケータリング・・・
と、書ききれないほどの経歴を積む。

自らの仕事を創る。

仕事を創るってのはアートだなあ
って改めて思った。

アーティストっていうのは、
目の前の仕事をアートに変えてしまう人のことを言うのではないか。
あゆみさんと話していて、
ワクワクが止まらない自分がいた。

問いが始まる一言。

これが人生を変えていく。
アートを生きよう。  

Posted by ニシダタクジ at 06:02Comments(0)

2013年08月08日

エネルギーを外から買うとグローバル化の影響を免れない


「里山資本主義」(藻谷浩介 角川ONEテーマ21)

これは、いいですよ。
読むべき1冊。

昨日の新潟日報の1面は
柏崎・刈羽原発の再稼働に向けた記事。
そして3面、6面、社会面には、
来月から東北電力の電気料金が値上げの記事。
家庭や企業の悲鳴が聞こえる。

そんな記事を読んでいると、
タイトルにあるようなことが体感できる。

岡山県真庭市
岡山から北に1時間半。
2005年に9つの町村が合併してできた市。

「ようこそ木材のまちへ」と迎えてくれる。
市内には大小合わせて30ほどの製材業者がある。

住宅着工数の低迷により、
どこの製材業者も厳しい状況の中、
「発想を180度転換すれば、斜陽産業が世界最先端に生まれ変わる」
と語る銘建工業、中島浩一郎社長。

西日本で最大規模を誇る製材所である銘建工業が
1997年末、取り組んだこと。
それが「木質バイオマス発電」である。

製材所で出る木くずを燃料にした発電所は
24時間燃え続け、1時間当たりの出力は2000キロワット、
一般家庭2000世帯分だ。

原発の場合は100万キロワットなので、
その500分の1の出力なのだが、
中島さんの工場では、使用する電気のほぼ100%を
バイオマス発電でまかなっている。

つまり、電力会社からは一切電気を買っていない。
それだけで年間1億円が浮く。
しかも夜間は電気を使わないので、
余った電力を電力会社に売る。これで年間5千万円の収入になる。

さらに、毎年4万トン出ている木くずを
産業廃棄物として処理すると年間2億4千万円かかるのだという。
合計して年間4億円の経済効果が生まれている。

この発電所、1997年末に完成し、総工費は10億円だ。
とっくに減価償却を終えているがまだまだ現役そのものだという。
木材は石油や石炭で発電するのに比べずっと炉に優しく、
メンテナンス業者が驚くほど傷みが少ないという。

トマト農家である清友さん。
ハウス栽培をしている清友さんは、
従来からの重油式のボイラーを使っていた。

2004年から世界を襲った原油価格の高騰により、
4年間で3倍という異常な上昇を続けた。
このままでは、と不安になった清友さんは
ためしに設定温度を1~2度下げた。

結果、瞬く間にトマトに病気が広がり壊滅。
経営に大きな打撃をこうむった。

そんな清友さんに、
地元も地元、自分の目の前にある銘建工業という会社が
ペレット(木くずを固形化したもの)なる燃料をつくっているという。

そこで思い切ってペレットボイラーを導入。
キロ20円というコストパフォーマンスもすごいが、
何よりも燃料代が上下しない。

「燃料代が上がったからと言って、トマトを高く売るわけにはいきません。
ペレットのおかげで、今月の燃料代はこのくらいだと計算できるようになった。」

世界の動向に左右される原油価格。
しかもそれは、需要と供給のバランスではなく、
投機マネーを流し込む、モンスターたちによって
左右される。

そんなエネルギーに頼っているうちは、
安定した経営はできない。

なるほど。
ここに真実があるのだろうと思う。

巻原発の設置可否を決める住民投票が行われたのが1994年。
設置が撤回されたのが2003年。

その間に、
中国山地では、そんなことが起こっていたのだ。

新潟ではそんなに大規模に林業を行っているところはないから、
すぐには導入できないかもしれないが、
山は本当に宝の山になり得る可能性を秘めている。

グローバルからローカルへ。
エネルギーの課題はとてつもなく大きい。  

Posted by ニシダタクジ at 06:30Comments(0)

2013年08月07日

なにもないという可能性


里山資本主義(藻谷浩介 角川ONEテーマ21)

いいっすね。
藻谷さん。
「デフレの正体」の衝撃が記憶に新しい。

この本はNHK広島取材班と
中国山地のいわゆる中山間地を歩いて
取材した未来のさきどり本。
衝撃だらけ。

岡山県真庭市、
通称「木材のまち」では、
エネルギーを木から由来するペレットで作っている。
まさに宝の山。

脱グローバル。
その一歩はエネルギーを制すること。

まだまだ読み始めたばかりであるが、
コミュニティデザイナー、必読の1冊です。

なにもないという可能性が田舎には広がっているのです。  

Posted by ニシダタクジ at 04:07Comments(0)

2013年08月06日

欠点はチャームポイント

特技も欠点も
チャームポイント(魅力)だと思う。

それをカワイイと思ってくれる人が
きっといるからだ。

例えば、朝が苦手、
つまり、朝、起きれない人。
僕自身は朝が超得意なので、
朝起きれないっていう現象をあまり味わったことがない。

「いつも2度寝しちゃうんです」
みたいなことをいう人は、
それはそれでかわいいなと思う。
まあ男性と女性の違いはあるかもしれないけど。

なにを持って魅力だと思うかは、千差万別である。

だから、
自分の欠点とか嫌なところを隠す必要なんかない。

それを魅力だと思ってくれる人と
出逢うチャンスだと思えないだろうか。

料理がニガテ。
片付けがニガテ。
それを魅力だと思ってくれる人がいる。

だから、
「〇〇がニガテなんです。」
と言われたら、
「それ、チャームポイントですよ。」
と言ってあげよう。  

Posted by ニシダタクジ at 05:03Comments(0)日記

2013年08月05日

偶然のつかみ方

偶然のつかみ方

クランボルツ博士の
「計画された偶発性」理論に基づき、
キャリアを形成すると仮定したら、
それに必要な力とはなんだろうか。

博士は次の5つを上げる
1 好奇心
2 持続性
3 楽観性
4 柔軟性
5 リスクテイキング

これを日本の本っぽく3つのチカラにすると、

1 アンテナ力
2 コミュニケーション力
3 チャレンジ力

とまあ、こんな風になるのでしょうか。

これらを基礎からトレーニングして
応用編までいければ、
クランボルツ型キャリア形成マインドが可能になる
と思う。

アンテナ力とコミュニケーション力を
同時に鍛えるのが先日出てきた
小山薫堂先生の
「名刺配りワーク」が有効になる。

なるほど。
そうやってアクティビティを組み合わせていけば、

「偶然のつかみ方」みたいな
講座が可能になると思う。

学校ではできない講座、その世界には行ってみたいな。  

Posted by ニシダタクジ at 06:49Comments(0)アイデア

2013年08月04日

イノベーション・ファシリテーションの時代

バースデー前夜は
世田谷・松陰神社


バースデーの朝は、
小伝馬町・十思公園


吉田松陰先生の大和魂を
目の前にしての誕生日でした。

今回のメインテーマは
フューチャーセンター野村恭彦先生にお会いする、でした。

KIT 金沢工業大学虎ノ門大学院
の公開講座でした。
さっそくサインをもらいます。


そしてシナリオ・プランニング手法を
用いたフューチャーセッションを体験。
不確実だが重要な未来を
2つマトリクスに並べて、その4つのパターンを考える。

なかなか各テーブル盛り上がりました。
ああいう手法もいいのかなあと。

ソーシャルイノベーションの条件
1 製品・サービスのイノベーション
2 市場のイノベーション
3 政策のイノベーション
4 慣習のイノベーション

この4つがそろって、元に戻らないことを
ソーシャルイノベーションと呼ぶのだという。

フューチャーセンターがアプローチするのは
4 慣習のイノベーション

そのために必要なのがフューチャーセッションであり、
それをファシリテートする
イノベーション・ファシリテータだ。

1 安定感
2 方向感
3 平等感
4 スピード感
をもって場をすすめ、

「STEEP」を心がけて意見を出させて
S=ソサイエティ:社会・文化
T=テクノロジー:技術
E=エコノミー:経済
E=エンバイアロメント:環境
P=ポリティクス:政治

1 問題解決の当事者を増やす
2 未来志向から狭い視野を解き放つ
3 ダイアログで「一緒にやろう」と仲間を増やす

ことを行っていく人のこと。

そうそう。
イノベーション・ファシリテーションが必要なのですね。

そのためには、
世界観を持ったファシリテータの育成が必要です。
ファシリテーションをスキルではありません。
もっとも大切なのは世界観なのだと、
心から思った講座でした。

野村先生、新潟にお呼びしたいです。  

Posted by ニシダタクジ at 05:05Comments(0)

2013年08月03日

あなたも世界をつくることができる



東京農大で取り組まれている
多摩川源流大学
http://www.nodai.ac.jp/genryu/index.html
の取り組みについて話を伺ってきました。

1年生から4年生までが取れる
特別講義として位置づけられる授業は

基礎コース
応用コース
エキスパートコースに分かれ、
だんだんとレベルアップしていく。

基礎は座学と実習
応用は実習が基本で、プレゼンテーションなどを学ぶ座学
エキスパートは自分で課題を見つけ、チャレンジする研究。

なるほど。
こうやって徐々に主体性が上がっていく
(というか上がらないと取れない)ようになっているのだ。

その大きなポイントは、
「価値観に揺さぶりをかける」ということだと感じた。

大企業志向から中小、田舎、NPOもあるのでは?
と揺さぶりをかける。
そこから始まるのだと感じた。

そうなんだ。
実は自分たちが今まで信じてきた社会は
坂口恭平さん的に言えば「ひとつの世界に過ぎない」のだ。

そこからしか始まらないのではないか。
そして、あなたも世界をつくれるのだ、と。

それを大学1年生で自覚するかどうか。
その機会を提供できるかどうか。

人生にとっては大きな分岐点だと思う。

そうだ。
あなたも世界がつくることができるのだ。  

Posted by ニシダタクジ at 07:53Comments(0)学び

2013年08月02日

「合」と「勘」の時代



「応援したくなる企業」の時代
(博報堂ブランドデザイン アスキー新書)
久しぶりに引っ張り出してきました。

この中のもっとも基本となる概念は
弁証法的な思考法である「正、反、合」だ。

ある命題を「正」(=テーゼ)として、
それに矛盾するあるいは否定する反対の命題を
「反」(=アンチテーゼ)、それらを本質的に統合した命題を
「合」(=ジンテーゼ)とする概念から構成される。

ある意見「正」に対して反対の意見「反」がある場合、
どちらか一方の意見を選ぶのではなく、
2つの矛盾した意見をうまく解決して高めた第3の意見「合」
に昇華していくという考え方だ。

どちらか一方を切り捨てたり、
2つを足して2で割るみたいな解決策ではなく、
知恵と対話を用いながら両者の矛盾を解消するようにして、
より高い次元の解決策を生み出す。

なるほど。

これを日本経済に当てはめると、
戦後の復興期から企業が主導権を握ってビジネスを展開してきた時代は「正」
逆に生活者主義のもとで企業が活動し生活者が主導権を握ってきたバブル以降の時代を「反」
と言え、今は「正」も「反」も行き詰っている状況にある。

著者はつづける。

いま求められているのは、
本質をもう一度見つめ直し、
より高い視点から「正」と「反」を統合した
「合」に位置づけられるビジネスのあり方や
企業の価値観を見出すことだ。

これからの企業は
生活者と共に商品・サービスを創る時代だ。

~~~ここまで一部引用

いやあ。
すごいな。
2011年6月発行のこの本でここまで書いている。

今まさに起こっている新しいコラボレーション
やコミュニティデザインはまさにそういうことじゃないか。

興味深いところは第4章~「勘でものを言うな」がもたらす損失

これ面白いな。

上司に「なぜこのプランがよいのか?」と訊かれて、
「私の勘です。」と答えるビジネスマンはいない。

調査データなど数字にまつわる資料を出して、
「合理的な判断」であることを証明しなければならない。

ハーバードビジネススクールの
ジェラルド・ザルトマン名誉教授によると、
人間は頭の中にあることのうちの5%しか言語化できず
残り95%は無意識化に置かれたままになっている。

これは「ニーズ」も例外ではない。
表面的なアンケートのデータはあまり意味がないのだ。
それなのに、会議の場ではこのようなデータをもとに
判断されている。

数字は「測定できるもの」しか表せないのだ。

いいなあ。
「勘」の時代が来るのかもしれないね。  

Posted by ニシダタクジ at 06:47Comments(0)

2013年08月01日

この出会いが、自分の人生の分岐点になるかもしれない。



あらためて。
小山薫堂さんの「つながる技術」(PHP研究所)

冒頭の名刺の話がステキです。

著者が学科長を務める
東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科
の一番最初の授業で1人100枚の名刺が配られる。

そして、こう言われるのだ。

これはただバラまくための名刺ではありません。
「この出会いが自分の人生の分岐点になるかもしれない。」
そう思ったときにだけ、相手に渡してください。

1枚1枚に100分の〇と通し番号が振ってある。

4年間で100枚。
1年で25枚。
1か月で2枚。

それだけのターニングポイントとなるような出会いがある。
それが大学時代ではないかと僕も思います。

この名刺を配り終えたとき、
学生たちの人生はどんなふうに変化しているのだろう?

つながるチカラ。
これを大学1年生のアタマに学びたいものです。  

Posted by ニシダタクジ at 07:44Comments(0)