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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年11月17日

分断から共存へ



武雄市図書館に行ってきました。
ウワサ以上の空間でした。

天高く積まれた本たち。
学習室にはセレクトされた参考書たち。
吟味できるね。参考書。
いいかも。これ。

階下を望むテーブルで勉強とか、仕事とか
最高だろうなあって。
本を1冊書くなら、武雄図書館+武雄温泉って
いいかもって思いました。

この前、サムライ合宿で
今井さんの一言に気づかされたのだけど、
僕が好きな「場」っていうのは、

「いろんな想いを持った人が、場を共有していて、
それがステキな一体感というか、アート作品のような
空気感を出している。

そういう場というか、
瞬間に出逢ったときに、
僕は「これだよ、これ」って思うのだと思ったし。

その場を構成しているのではなくて、
一段俯瞰した状態でそれを見るのが好きなんだなあって。

僕が「心地よい」って感じるのは、
多様な感性を持った人たちが空間に共存しているとき。

武雄市図書館2Fから見た景色は、
そういう意味では僕の理想空間だった。

左端では、絵本を読む子どもたちと読み聞かせが。
真ん中のカフェテーブルでは、スタバのコーヒーを飲みながら本を読む人
右のツタヤには、本や雑誌を選ぶ人たち。
隣と後ろには熱心に勉強する高校生たちがいた。

さまざまな人がさまざまな目的で、ここに集っている。
そういうのが好き。

そう言えば。
だがしや楽校で
たくさんのおじさんと小学生たちが
それぞれ違う遊びをしていたり。

そういう空間を
「素敵な空間」だと僕は呼ぶのだろう。

そして、おそらく、それは、
高校生や大学生たちにとっても
「勉強するのにいい空間」となっていると思う。

それを
もしかしたら「カフェ的空間」と呼ぶのかもしれない。

ひとりで考えたい時は集中して、
誰かと語りたい時は語り、
リラックスしたい時は、ただ、お茶を飲む。

そんな「シーン(場面)」が同時に存在している「場」
を僕は心地よいと思うのだろうと思う。

「効率化」が絶対の正解だった50年は
「分断」の50年だった。

分断され過ぎた結果、
新しいものが生まれなくなり、
答えのない時代には、むしろ非効率となった。

たくさんの人がチカラを合わせて、
社会の課題にチャレンジしなければいけない今、
「分断」から「共存」へのシフトが確実に起こっているように思う。



いま、スターバックス大濠公園店で
このブログを書いているが、
目の前をランナーたちが駆け抜けているし、
おじいちゃん、おばあちゃんが散歩をしていたりする。

そんな空間が「心地よい」と思えるし、
それをつくり出すことはある程度、可能なのだと思う。

カフェ的空間。
やはりこれがキーワードになってくる。
そして、その共存から何かを「生み出す」仕組み。

これからの「場」にはそれが求められている。
ツルハシブックスが目指していくところはまさにそこだろう。

それが意図的につくられるようになったとき、
世の中はようやく「場のチカラ」を体感・言語化・価値化
することができるようになるのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 09:05Comments(0)日記