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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年01月08日

「偶然が起こる本屋」を15歳に届ける~寄附サムライ募集

気がついたら私も、
本屋という舞台の、
共演者になっていました。

これが2014年のツルハシブックスのテーマ。

働き方、生き方に悩む若者たちに
「希望」が生まれる本との出会い、人との出逢いを届けたい。

facebookやtwitterがこれだけ若者に支持されているのは、
そこに「偶然」が詰まっているからではないか?
とふと思った。

そういう僕自身も、
橘川幸夫さんの「希望の仕事術」
を呼んで、twitterで絶賛ツイートをしたら、
本人からリプライが来て、東京・飯田橋でランチをご一緒させていただいた。
そんな「偶然」が起こる魅力がSNSには詰まっている。

しかし。
行動する手段や財力がない、中学生・高校生は、
ネットやtwitterでつながれるのはせいぜい近くに住んでいる人か、
あるいはネットの世界だけの友人関係になってしまう。

ツルハシブックスは、「偶然が起こる本屋」だ。

たまたま、電車の待ち時間に寄ってみた。
たまたま、合同企業説明会の帰りに寄ってみた。
そしたら、そこにいたお客さんに本を勧められて買ってしまった。

たまたま、前を通りがかった。
たまたま、中学校の同級生が「地下に古本屋さんがある本屋があるらしいよ」と誘ってくれた。
そしたら、地下古本コーナー「HAKKUTSU」に、今日寄贈されたばかりの本があり、それを発掘した。

その1冊の本が大きく人生を動かしていく、ということが起こる本屋だ。

今から12年前の2002年1月。
僕は会社を辞めてプータローだった。
そんな僕に幸運が舞い込んだ。

中学3年男子の家庭教師の依頼。
彼は学校に行っていなかった。
でも、高校に行きたいのだと言う。

受験まであと1か月と少し。
猛勉強を開始した。
家に泊まり込んでの合宿特訓も行った。

というのは誇張表現で、勉強もしたけれど、
ゲームとかを持参してきていた。
一緒にすき焼きを作って食べた。

あのとき。
だんだん表情が豊かになっていく彼を見て、
僕は、これを仕事にしようと思った。

ミッションは決まった。
「15歳が自分と自分の人生を好きになり、
自分と地域と社会の未来創造へ歩き出している地域社会の実現」

そのために、僕は何をすべきか?
10年間、分からなかった。

気がついたら、僕は本屋さんになっていた。
地下に古本コーナーHAKKUTSUができていた。
インタビューを受けているうちに、
僕は初心を思い出した。

12年前、僕は確かに思った。
15歳が地域の多様な大人と出会える仕組みをつくりたい。
そうやって、15歳が多様な人間関係をつくり、
学校でも家庭でもない、第3の場所、第3の大人に出会うことで
人生が拓けていく、かもしれないと。

いま、ツルハシブックスは
「誰かに会える」「何かが起こる」本屋として、
大学生・高校生・中学生が来店する場となった。

しかし。
新潟に住んでいる多くの中学生・高校生は、
そんな場所を持っていない。

だから、考えた。
「本屋そのものを持っていくことができないか?」

場を提供する大人が地域にいれば、
移動ブックカフェとして出張する。

そこに定期的に滞在して、
「偶然が起こる場」をつくり、
そこに中学生や高校生が偶然やってくる。
そんな空間ができないだろうか?と考えた。

2014年、ツルハシブックスは
地域の中学生高校生の元に出張します。
そのために、未来にワクワクできる車が必要です。

ツルハシブックスを生み出した今井あゆみさんのデザインによる
移動ブックカフェを創ります。

そこで、皆様から
昨年3月の改装につづき、
再び、寄附サムライを募集します。

1口1,000円で2014年版寄附サムライバッチを進呈
3,000円だとバッチ+寄附サムライ名刺がもらえます。
そして昨年好評だった「人生を変えるこの1冊」を本の妖精がセレクトする 5,000円のコースもあります。
店頭で募集+地域密着クラウドファウンディングFAAVOでも寄附を募ります。


https://faavo.jp/niigata/project/185

店頭は明日1月9日から、
FAAVOは本日から、募集を開始します。
あなたも寄附サムライになって頂けませんか?

~~~

昨年4月。
facebookで知り合った東京在住の26歳の男性が、
「寄附サムライに」と申し出てくれました。


(写真左側の彼です)

ちょうど通算100人目の寄附サムライとなった彼こそが
12年前に不登校だった中学3年生男子、平井くんでした。
お互いにちょっと(!?)オッサンになってしまったけれど、本当にうれしい瞬間でした。
ツルハシブックスの今があるのも、彼のおかげです。

運命の出会いは、偶然の出会いでもあります。
そんな偶然が生まれる瞬間をこれからも
「本」と「本屋」を通じてつくっていくと恩人である彼に宣言します。

2014年1月8日 ジブン発掘本屋ツルハシブックス店主 ニシダタクジ  

Posted by ニシダタクジ at 07:43Comments(0)日記