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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年02月10日

目標より習慣

教育的効果の高いインターンシップ普及推進シンポジウム
に参加してきました。

高知大学の池田啓実先生の
地域協働が始まった物語に、ドキドキしました。
基調講演の慶応大学の高橋俊介先生の
アツイトークに胸が高まりました。

後半のワークショップでは
地域と大学は今後どうやって協働していくか?
の方法を語りました。

「研修」でこんなにも興奮したのは、
田坂広志さんの、あのときを思い出しました。

高橋先生の基調講演は
恐怖さえ覚える、衝撃の内容でした。

もっとも、
印象に残ったのは、

日本の試験は、
学校だけではなく、ほとんどすべての資格試験が
「暗記」を問うものとなっている。

先生が例に出せれていたのは
ワインのソムリエ試験の話。

日本のソムリエの試験はすべて暗記。
知識を問うもの。

ワインぶどうが何百種類あって、
フランスの何地方で作られているのにはこういう特徴がある・・・みたいな。
それを筆記試験でひたすら覚えるというもの。

一方、
イギリスのソムリエ試験は、こんな感じ。
「あなたはレストランでソムリエをしています。
そこに、いつも●●というワインを必ず頼むお客さんが××という料理を頼み、
「今日はちょっと違うワインを飲んでみようか」と言いました。

あなたは、どんなワインを選び、どんな言葉を添えて、
どのように提供しますか?

そう。
ソムリエとして重要なのはワインの知識ではなく、
「いかにお客さんの記憶に残る接客をするか?」
ということなのです。

だから当然、こういう試験が必要になってきます。

それでは、なぜ、
日本の試験は丸暗記型なのでしょうか。

おそらくそれは、
「客観的効率的に平等に評価が可能だから。」
ということになると思います。

言い換えれば、
「誰も評価の責任をとらない」システム
だと言えるでしょう。

評価を平等に数値化できる指標で測る。
これは、客観的効率的な尺度から見れば正しいでしょう。
しかし、試験を受ける方も評価する方も「考える」という機会を奪われているのではないでしょうか。

いまでこそ。
「自分で考える」「自分で行動する」
は経済社会が求める人材像としてもっとも重要視される人物像ですが、
もしかすると、かつては、
「考えない」「言われたとおりにやる」「その範囲内でやりがいを見出す」
というような人材が求められた。

そして、そのように制度設計された。
それがいまだに制度が生きているのではないかと思いました。

高橋先生は、力を込めておっしゃっていました。
予定通りにキャリアは作れない。
キャリアプランを立てることにあまり意味はない。

変化と専門性の時代のキャリア形成で重要なのは、
1 「目標」ではなく「習慣」
2 普遍性の高い学びの能力
3 健全な仕事観

これを、小中高大と
培っていくようにしていくことが必要なのだとおっしゃってました。

大学のキャリア教育としては

「就活支援:エントリーシートなどを指導し、内定率を上げる」と
「キャリアガイダンス:自己理解や就業体験、内省などによりやりたい仕事の幅を広げる」と
(本来の意味での)「キャリア教育:社会で仕事をする上での必須の基礎的能力や姿勢を培い、やれる仕事の幅を広げる」が
3層構造になっている。

しかし現在は
「就活支援」に偏っているので、
キャリアガイダンスとキャリア教育が
バーチャル化している傾向がある。

これらを明確に分けて、3層構造として、
1年次から産学連携を通じた
社会人基礎力と規範的仕事観(そもそも仕事とは、人のために動くことだ)
を培っていく必要がある。

1年次からの
地域とコラボしたキャリア教育の重要性を
あらためて強く感じた1日でした。

ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 07:55Comments(0)学び