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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年02月17日

才能思考を成長思考へ

上田信行先生の
「プレイフルラーニング」の考え方が
僕の行きたい方向性にもっともマッチしている、
と実感した奈良・吉野ツアーでした。

僕がもっとも解決した課題は、
中学生高校生大学生の持つ
「才能思考」(=固定的知能観):自分の才能は生まれつき決まっている
を打破して
「成長思考」(=成長的知能観):学べば学ぶほど自分の能力は開花し続ける
を取り戻すこと

そのために、
「地域」の人や資源を活用した様々な機会やプログラムを
ツルハシブックスのような「場」を通じて、敷居を下げた形で提供していくこと。

小さなチャレンジを個人ではなくて、チームで
何かを成し遂げ、そこに役割を果たしたいと思う動機づけをして、
チャレンジの入り口をつくる。

そして、地域の人の世話になりながら、
「はたらく」ことの原点である
「恩返し」の動機づけを創っていく。

もうひとつは
「才能思考」に陥らないための
中学生高校生へのアプローチだ。

これに最も必要なのは
「視野を広げる」ということ。

学校社会では
勉強とスポーツ、芸術などが評価の対象となるが、

大人になったら、
「企画・立案する力」や
「コミュニティを形成する力」や
「さりげなくフォローする力」などが求められてくる。

そんな大人を見せることはとても大切だと思う。

「才能思考」の始まりは、中学校1年生。

同じように学んでいるのに、
隣のアイツはいい点数を取るのに、
自分は成績がよくない。

「もしかしてオレは、あたま悪いんじゃないか?」
という気持ちが芽生える。

しかし、それは本当は、
「あたま悪い」んじゃなくて、

「暗記力」と「情報処理能力」
が隣のアイツよりも少し劣っているに過ぎない。

しかもそれが求められるのは、
日本の教育システムだけなのだ。

社会に出たら、パソコンがあり、仲間がいるので、
暗記力も情報処理能力が仮に低かったとしても、
なんとかなる。

というよりも
社会に出て必要なのは、
「暗記力」と「情報処理能力」に頼らない
「思考力」や「コミュニケーション力」だろう。

そして、逆説的だが、
「思考力」や「コミュニケーション力」の重要性を知ることによって、

人は「学びたい」という思いが芽生え、
「暗記力」と「情報力能力」が向上していくのではないか。

才能思考に陥らないように、
学校以外の現場で
そのほかの能力、つまり企画立案力や人間関係形成能力を伸ばしていくこと。

失敗を重ね、失敗から学び、
さらなるチャレンジをしていくこと。

その繰り返しが人を
「成長思考」にとどまらせる。

誰もが子どもの頃は成長思考だった。
学べば学ぶほど、失敗すればするほど自分は成長できる、
と思っていた。

それを才能思考で上書きされないように、
あるいは、上書きされてしまった才能思考を解除し、
成長思考を取り戻すために、

「プレイフル」(遊びに溢れた)な学びの場をつくること。
それは、もしかしたら、日々、本屋さんで起こる出来事なのかもしれません。

扉の向こうで待っている、
悩める中学生高校生大学生に、
まずは小さな機会を、物語の始まりを届けるために、
今日もお店に立っているのです。  

Posted by ニシダタクジ at 07:48Comments(0)学び