プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年03月10日

本屋というインフラ


HAB(Human And Bookstore)が刊行されました! (1200円+税)
第1回の特集はなんと新潟!!
北書店佐藤雄一さん×ブックディレクター内沼晋太郎さんの対談から始まり、
ラストはツルハシブックス西田卓司と×古本いと本、伊藤かおりの夢の対談も収録。

あの、ヴィレッジヴァンガード郡山アティ店での
「郡山にカフェを作ろうと思ってるんです」の衝撃が収録されている
思い入れの深い1冊です。

佐藤さんと内沼さんの対談の日は僕も北書店にいて、
そのまま北酒場で飲んでいたのですが、
ソトコト取材の前日だったので、
大事をとって、12時くらいに退散したのですが、
翌日、内沼さんと朝ラーメン「中華のカトウ」からの老舗喫茶「白十字」
のモーニングをいただきながら、お話をお聞きしました。

62ページからの「延長戦」は実は前半部分、僕も生で聞いてます。
あのとき、「これからの街の本屋」って話をしていたなあと。

そして、今朝、ふたたび、

「ワーク・デザイン~これからの働き方の設計図」(長沼博之 阪急コミュニケーションズ)
を読み直す。

よく言われることだが、
いま、世の中は、明治維新から明治初期と同じ様相を呈している。
著者もそのように言っている。

この時期には、水道や電気、銀行や大学など、
私たちの生活に必要な近代のインフラが多数生まれてきた。
だとすれば現代は、
ポスト近代社会のインフラと呼ばれるようなシステム、サービスが生まれる
タイミングだ。

実際、クラウドファウンディングやクラウドソーシング、
デジタルファブリケーションなどの領域は、
これまでの働き方を劇的に変えていく可能性を持っている。

著者は例えて言う。(趣旨引用)

インターネットビジネスの
第1世代は孫正義さんを代表とする世代
第2世代は藤田晋さん、第3世代はミクシィの笠原健治さんらへと続いた。
彼らを20世紀型のパワーによってビジネスを推し進めた勢力と捉えて、
あえて150年前の徳川勢力に当てはめてみる。

するとこの徳川勢力のアンチテーゼとして、
「82世代」が登場、社会起業家の第一世代だ。
マザーハウスの山口絵里子氏やフローレンスの駒崎弘樹さんらだ。
彼らはまさに維新の志士。
既存の価値観に疑問を呈し、人道的活動によって時代を引っ張る。

そうなれば、次に来るのはインフラ事業だと著者は言う。
第一国立銀行(現みずほ銀行)の初代頭取、渋沢栄一、
三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎などがあげられる。

現代に当てはめてみれば、
思いを持った人に全国から資金が提供されるクラウドファウンディングは、
まさに現在の資金調達インフラだと言えるだろう。

そこで、大切になってくるのが、
「これからの街の本屋」なのではないか、と思う。

内沼さんが言っている
「これからの街の本屋」は
答えではなく、問いそのものだ。

下北沢の本屋B&Bでは「BOOK&BEER」ということで
毎日、ビールを片手に参加するトークイベントを開催している。

開催者が誰もいないときは、内沼さんが出て行って話をする。

「そんなの、東京だから、下北沢だからできるんでしょう?」

と思ったあなた、
完全に現代社会の教育に侵されていると言ってもいい。

「これからの街の本屋」は、
答えではなくて、問い、なのだ。

ひとりひとりがその問いに向き合い、
試行錯誤しながら、
「これからの街の本屋」像を探していくのだ。

昨日の夕方、以前に来店されて、
大学生らとトランプをして盛り上がった近所の男性(定年後の年金暮らしだと言っていました)
が寄付侍に申し出、5,000円を寄付していただいた。

「場」としての本屋は、
地域社会のインフラになり得ると思う。

かつて、公民館や図書館、街の喫茶店が
果たしていたインフラとしての役割は、
カタチを変えて、「街の本屋」が果たしていくのかもしれないと思った。

もし、本屋がインフラになり得るとしたら、
そこは地域の農家さんの野菜を売る「市場」になるかもしれないし、
中学生高校生大学生が小さなビジネス「小商い」を
経験する「教育」の場になるかもしれないし、
人と人が集まり、おしゃべりをする「居場所」になるのかしれない。

「本屋というインフラが地域社会に必要だ」
と多くの人に思ってもらえるような本屋を
共演者たちとつくっていこう。

「これからの街の本屋」という問いを胸に。  

Posted by ニシダタクジ at 06:42Comments(0)日記