プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年03月22日

学びあいの場づくりで希望を生む



山口県の小学生はみんな読んでいる、
「松陰読本」(山口県教育会)
ツルハシブックスで500円(税込)で販売しています。

昨日は、
「うちのまち なじみのお店 ものがたり」
飯塚商店でした。



今回は米の味比べ!

1 飯塚商店の特選コシヒカリ「収穫物語」
2 地元産特別栽培コシヒカリ
3 佐渡産送風乾燥コシヒカリ
4 魚沼六日町産特別栽培コシヒカリ
5 スーパー原信のコシヒカリ

選んで、精米します。
そのあいだ「米は生きている」の講座。
米は生きているんです。
呼吸しているんです。

だから、おいしいコメに必要なのは、
最適な水分量。

冬を越えて、夏を迎えると、
だんだんコメの水分含量が減ってきます。
そうするとどうしてもパサパサした米になります。

それを解消するには
密閉容器(タッパー)にいれて、
その中に杯1杯の水を入れて、
米に水分を吸わせます。
そうすると、味が復活するというお話を聞きました。

飯塚商店でも
米の保管庫には、除湿器と加湿器が
完備されていて、最適な温度と湿度(企業秘密です)に
保たれているそうです。
そして、なんといっても飯塚さんの味覚のするどさ。

同じ人が作っても、
最初に刈った稲からとれたものと
最後に刈ったものでは味が違う。

同じ人がつくっても、田んぼの水の関係で、
味が変わってくる。

もちろん作る年によって、
同じ人でも味は変わる。
言われてみれば、たしかにそうなんだけど。

なんというか、
それくらい「米は生きている」ってこと。

そして、いよいよ。
待ちに待った食味テイスティング。

目隠しされた5種類の米で一番おいしい米を
指さします。

8人がいっせいに「これだ!」
と指差し、8人中4人に支持されたのは、なんと。
飯塚商店の特選コシヒカリ「収穫物語」でした。

これが甘くて超おいしいの。
ピカピカ光っているのは、飯塚さんのこだわりで、
少し多く削っているから。

これで、
10㎏4,500円って安いです。

スーパーよりは1割~2割高いのだけど、
魚沼コシヒカリよりも人気な飯塚商店の「収穫物語」

ツルハシブックスでもPRしていこうと思います。
ご用命は、元農学部植物栽培学講座、稲作専攻、
論文テーマは「コシヒカリの不耕起栽培に関する研究」の
店主がいるツルハシブックスへ。

それにしても、飯塚さん、楽しそうだったなあと。

吉田松陰先生のエピソードを思い出しちゃいました。

海外渡航の罪で投獄された松陰先生
隣の人が俳句を詠んでいたら、
「その俳句、みんなに教えてくれませんか?」と
向かいの人が書を書いていたら、
「その書で書道教室やりましょう。」と

ひとりひとりの特技をミニ講座にしていったのです。
すると、今まで暗く沈んでいた人たち
(一生、獄から出られないので)
がみるみる明るくなっていったのです。

たとえ獄中であっても、
学びあいの環境をつくれば、希望が生まれる。

僕はこのエピソードに衝撃を受け、
吉田松陰先生に会いに、
そして、希望が生まれた「野山獄」のあとに行きたくて、
一路、山口県萩を目指しました。
いまから10年前の2004年でした。

「うちのまち なじみのお店 ものがたり」で生まれる希望。

それは、
「コストパフォーマンス」という獄の中で
生きている私たちへの小さな希望なのかもしれません。

終了まであと3日。
次回が確実にありそうな予感です。

飯塚さん、ありがとうございました。
  

Posted by ニシダタクジ at 07:22Comments(0)思い