2014年03月24日
8つのインテリジェンス
「発動せよ、変人感性」(小阪裕司 ぼくら社)
小阪先生の最新作。
絵本です。
大人向け?
高校生大学生くらいから読める本。
これからは変わり者の時代がやってくる。
いや、やってこなければならないということです。
終盤の一節
~~~ここから引用
「指標はひとつじゃありません。」
この社会には、人の優劣をはかろうとする風潮があります。
学校教育も、しかりです。
しかし、そもそも人間の知能、インテリジェンスを
はかる指標が複数あることを知っている先生は多くありません。
ハワードガードナーというハーバード大学の教授によれば、
最低でも8つのインテリジェンスが認められています。
(中略)
しかし、いま教育現場で行われている測定方法では、
限られたインテリジェンスしかはかることはできません。
それなのに、できる人、できない人のレッテルを貼り、
それを生徒たちに信じこませてしまう。
非常に恐ろしい行為だと思うんです。
対抗手段はひとつ。
自分を信じることです。
~~~ここまで引用
と。
熱いメッセージが続く1冊。
価値観が揺らいでいる時代にガツンと一撃を食らわせる1冊です。
中学生高校生の不登校の子にオススメ。
あ、保健室なんかにいかがですかね?
いいかもしれません。
「学校におけるインテリジェンスの価値観は多くある中のひとつに過ぎない。」
そこから出発する必要があると思います。
しかも、学校で価値があるとされる「学力」は
「暗記力」と「情報処理力」あるいは「忍耐力」
だけなのですから、
これらはすべて、コンピューターとロボットで置き換え可能です。
「効率化」
が新しい価値を生まなくなった今、
求められる力は、それ以外のインテリジェンスなのではないでしょうか。
自分自身のインテリジェンスは
たくさん行動する中で見出していくことしかできません。
そして小阪先生言います。
「そして覚えておいてほしい。その、君の持つインテリジェンスは、
他の誰かを幸せにするためにあるのです。」
熱い。
ステキです。
さあ、あなたのまだ見ぬインテリジェンスは誰を幸せにするのでしょう?
そんな風に子どもたちと接する教育者が増えてほしいなあと思います。