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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年04月11日

「文化」を自己決定し、「文化」を創出する

宮沢賢治先生の
「農民芸術概論綱要」
に出会ったのは、大学3年生のとき。

筑波大学の橘先生が主宰する
有機農業ゼミだった。
日農ゼミ(日本農学系学生ゼミナール連合)のイベント参加をきっかけにこの取り組みを知った僕は、
隔月だったかつくば市で開催されていた公開ゼミに、なぜか新潟から参加していた。

そのとき。
よく取り上げられていたのが、
宮沢賢治「農民芸術概論綱要」だった。

賢治のメッセージは、
当時の僕の胸に熱く突き刺さった。

序論
……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……

おれたちはみな農民である ずゐぶん忙がしく仕事もつらい
もっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたい
われらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった
近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか

新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である

という感じで始まる。
(文庫版宮沢賢治全集10 ちくま文庫に収録)

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
「求道、すでに道である」
「風とゆききし 雲からエネルギーをとれ」

「おお朋だちよ いっしょに正しい力を併せ 
われらのすべての田園とわれらのすべての生活を
一つの巨きな第四次元の芸術に創りあげようでないか」

「永久の未完成これ完成である」
というように、熱いメッセージがひたすら続く。

「農民たちよ、芸術家たれ。」
と放たれた熱いメッセージは、
いまこそ、現代こそに熱く響く。

農民ではなく、いま生きているひとりひとりに。

そして、もっとも熱い部分はここ。

「世界に対する大なる希願をまづ起せ
強く正しく生活せよ 苦難を避けず直進せよ」

大学3年生の時。
「どれだけ消費すれば満足なのか?」(アランダーニング/ワールドウォッチ研究所)
を読んだとき、テレビでブータン王国のGNHを知ったときから始まった問い、

「環境問題とは、なんだったのか?」
という問い。

本質は
「二酸化炭素の排出」「生物種の絶滅」ではなくって、

それを引き起こした人の心。
「みんながやっているから、僕もやる」
という日本型同調社会が生んだ経済成長の心理的要因が
ひとりひとりを幸せにしていないということだった。

平田オリザ氏の言う、文化の自己決定力を持たずに
政府や学者やマスコミや他者が語る文化(価値観)を
自分の価値観だと思い込み、そこにひた走ったあとに何も残らないむなしさ。

文化を自己決定する。
そして文化を創出する。

これからは、これがないと生きられないのではないだろうか。

そのためには、
学校だけではない
多様な文化に触れ、本を読み、
文化を自己決定しなければならない。

そんな機会提供が僕のミッションのひとつだと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 07:19Comments(0)学び