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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年04月18日

つながりの中に入っていく恋愛型コミュニケーション


「明日のコミュニケーション」(佐藤尚之 アスキー新書)

読み終わりました。
これからの広告についての
熱い示唆。

ソーシャルメディアによって
関与する生活者の幅が広がった。

「アクティブ関与層」(積極的に関与する人、もともと影響力があった人たち)だけではく
「潜在関与層」(関与したかったけどいままで関与する方法を持たなかった人たち)、
「プチ関与層」(深く関与はできないけどちょっとだけ関与したい人たち)が
さまざまなことに関与できるようになった。
「プチ関与層」でいえば、ソーシャルメディアで「いいね!」を押したりすることが小さな関与だ。

だからこそ、
これからの企業と生活者のコミュニケーションは
恋愛に近づいていくと著者はいう。

マスメディア全盛期。
たとえるならば、「口説く」コミュニケーションだった。

「ねぇ!聞いて聞いて!オレってスゴイんだよ!
いいヤツなんだし、恰好いいし、大評判なんだよ!
こんなオレ、いまお買い得!
絶対オレを選んだほうがいいよ!」

というようなアプローチでテレビや雑誌、新聞に
広告を打ち続けた。

これではもはや、モテないだろう・・・(笑)

ソーシャルメディア時代のアプローチは、
「愛される」コミュニケーション

「私はあの人のこと好きだよ。まじめだし、親切だし。
あなたにもいいと思うわ。」
「ボクは、一緒に仕事した。とてもいい人だった。おススメ。」
「アタシは顔は好みじゃないけど中身はいいから、あなたとは合うんじゃない?」
と自分とタイプや環境が似ている人がリコメンド(推薦)してくれる言葉が一番信用できる。

つまり、「口説く」から「愛される」
コミュニケーションに変わっているのだ。

このような恋愛関係をつくるために、
「人と人とのつながりの中に入っていく」
(=ロングエンゲージメント)
のやり方がこちら。

~~~ここから引用

・役に立つ
(生活者の役に立つ企画を中心にすえる)
みなに喜ばれ、使ってもらえるテクノロジーやサービス

・地道に長く貢献する
(生活者に誠実に向き合う。手離れ悪く努力する)
誠実でがんばりが必要な地道なキャンペーン

・切っても切れない仲になる
(コンテクストを創出する)
商品開発者の熱い志に触れると生活者の自分ごとになる

・お土産を持っていく
(いま流行っていることを企画にとりいれる)
ここ数年でいえば社会貢献アイデアなどを持っていく

・話のネタを提供する
(友人に話したくなる話題を作る。発見させる。)
人に言い触らしたくなる話題をつくる

基本は
「自分だったらどういう人を受け入れるか」
「どういう人であれば愛せるか」
をいろいろ考えること。

~~~ここまで引用

双方向コミュニケーション。
これが、ビジネスの場面では最も必要になってきている。

それなのに、講義型の授業をやり続けていて大丈夫なのだろうか、
答えのある講義を受け続けていて大丈夫なのだろうか。

双方向コミュニケーションから価値を生んでいく営み。

たとえば、フリーマーケットのような小さなビジネス
を始めてみることがとても大切な経験なのではないだろうか。  

Posted by ニシダタクジ at 07:28Comments(0)