2014年06月09日
自覚なきニーズを発掘する
6月6日付の日経MJ。
セコムの多角化されたサービスについて紹介されていた。
時代にマッチした防犯市場を作り上げてきたセコムは、
家庭向けのサービスを広げている。
墓参り代行
1回につき1坪あたり19,4440円。
スマイルクルーによる、
キッチン、お風呂、トイレ、洗面台などの
「おそうじサービス」は
1回3時間前後で1回あたり約30,000円
このようなサービスが増えているのだという。
防犯事業で培っている「信頼」を元に、
「コーディネーター」と呼ばれる人たちが
ニーズを聞きだし、サービスを提案する。
このようなコーディネーターは
首都圏に20人近畿圏10人中京圏に5人いるのだという。
この「コーディネーター」がポイントだ。
お掃除サービスなど、
各家庭向けの個別サービスの会社は
無限に存在して、
セコムが提供するよりも割安になっている。
しかし、お客さんは、
自分でニーズを自覚し、
これを解消するにはこのサービスがいいんじゃないか、
と検索し、えいっと電話かメールしてお願いするというのは非常に難しい。
小さな事柄でも
コーディネーターに相談して、
それを解決するようなサービスを提案されるとやってします。
「墓参り代行」にしても、自らが
「そういえば、墓参り行ってないなあ、誰か代わりに行ってくれないかなあ」
というニーズを自覚することは多くの場合、ない。
それをコーディネーターとの
コミュニケーションを通して、自覚し、お願いする。
そういうことをセコムはやっているのだなあと思った。
田舎に住んでいる私たちからすれば、
なんともドライな人間関係のようだが、
そうやって、
セコムは、ひとりひとりとコミュニケーションを重ねて、
その人の心配事をひとつずつ解決しているのだなあと思った。
これ、東京だとニーズがありすぎて
専業でできてしまうけど、
田舎だとなかなか難しいのかもしれない。
こういうのがナリワイのタネになるのかもしれないな、と思いました。