2014年06月15日
試作版を生きる
「人は皆、人生の素人なんさ」
シネウインドの斎藤さんが言っていた。
そうなんだよね。
39歳の人生は、みな、初めて通る道。
だから、みんな素人なんだよ。
失敗するのが当たり前さ。
そんな話を聞く金曜日の午前。
僕も同じようなことを考えていた。
僕は大学生に話をするときはよく、
「成長思考」と「才能思考」の話をする。
スタンフォード大学・ドゥエック博士の
「成長的知能観」と「固定的知能観」の話だ。
やればやるほど、失敗すればするほど
自分は成長できると思っているか、
自分の才能には生まれつき決まっていて、
それには限界がある、と思っているかどうか。
ここで重要なのは、
これは性格の問題などではなく、
子どものころはみな、成長思考だったということだ。
自転車に乗るときに、
何度も転んで、乗れるようになった。
最初に何回か転んだ時に
「自転車乗るのは向いてないから、歩きでいこう。
大きくなったら免許取って車乗ろう。」
って考える小学生に出会ったことがない。
それがいつのまにか。
中学・高校と「経験」という名の失敗・挫折を繰り返すうちに、
「自分の能力には限界がある」と勝手に思い込んでいるだけなのだ。
18歳で才能思考はかなり進行している。
そして、不幸なのは(だと僕が感じるのは)、
その「才能思考」に基づいてキャリアデザインが始まることだ。
自分の能力はこんなもんで、
こういう強みとこういう弱みがあるから、
それに向いている職種はこうで、
そのためにはこんな勉強をしたり資格があったらいい。
「効率的」な観点からすると、
「才能思考」と「キャリアデザイン」の相性がいい。
全学生に一律で対応ができるからだ。
目標設定が容易で、
達成したかどうかを測りやすいからだ。
そしてそれは工業時代にはものすごく機能した。
計画的に物事を進めることに価値があったからだ。
入社すれば一生その会社で同じような職種で勤め続けることが
可能だったからだ。
しかし。
この世の中のほうが変わってしまった。
「大手」で「安定」だと呼ばれた企業が次々に人員削減を発表し、
また経営が傾くことも珍しいことではなくなった。
そんな時代に生きる私たちは、
そしてそんな社会に若者を送り出す学校は、
どんなマインドを持つ若者を送り出したいのか?を
もういちど問い直す必要がある。
必要なのは
「成長思考」と「キャリアドリフト」だ。
「やればやるほど自分は成長できる」と信じていること。
さまざまな「偶然」をつかみ、キャリアを形成していくこと。
この二つのマインドを手に入れることが、
社会に出る前に必要なことだと強く思う。
だからこそ僕は本屋をやっているのであり、
商店街インターンシップを作っているのだろうと思う。
一言でいえば、
「試作版を生きる」ということだ。
斉藤正行さんの言うように、「人生の素人」を生きるということだ。
完成版にならずに試作版を生き続けること。
その機会を提供していくことが僕のミッションなのかもしれない。
試作とは、仮説+行動という要素に分解できるのかもしれない。
「考えて」「行動する」ということだ。
この「行動する」ために「成長思考」が必要になる。
やればやるほど、自分は開花していく一方だ。
といかに信じられるか。
「試作版を生きる」
これを伝えること。
これが僕のこれからやることのような気がしてきました。
シネウインドの斎藤さんが言っていた。
そうなんだよね。
39歳の人生は、みな、初めて通る道。
だから、みんな素人なんだよ。
失敗するのが当たり前さ。
そんな話を聞く金曜日の午前。
僕も同じようなことを考えていた。
僕は大学生に話をするときはよく、
「成長思考」と「才能思考」の話をする。
スタンフォード大学・ドゥエック博士の
「成長的知能観」と「固定的知能観」の話だ。
やればやるほど、失敗すればするほど
自分は成長できると思っているか、
自分の才能には生まれつき決まっていて、
それには限界がある、と思っているかどうか。
ここで重要なのは、
これは性格の問題などではなく、
子どものころはみな、成長思考だったということだ。
自転車に乗るときに、
何度も転んで、乗れるようになった。
最初に何回か転んだ時に
「自転車乗るのは向いてないから、歩きでいこう。
大きくなったら免許取って車乗ろう。」
って考える小学生に出会ったことがない。
それがいつのまにか。
中学・高校と「経験」という名の失敗・挫折を繰り返すうちに、
「自分の能力には限界がある」と勝手に思い込んでいるだけなのだ。
18歳で才能思考はかなり進行している。
そして、不幸なのは(だと僕が感じるのは)、
その「才能思考」に基づいてキャリアデザインが始まることだ。
自分の能力はこんなもんで、
こういう強みとこういう弱みがあるから、
それに向いている職種はこうで、
そのためにはこんな勉強をしたり資格があったらいい。
「効率的」な観点からすると、
「才能思考」と「キャリアデザイン」の相性がいい。
全学生に一律で対応ができるからだ。
目標設定が容易で、
達成したかどうかを測りやすいからだ。
そしてそれは工業時代にはものすごく機能した。
計画的に物事を進めることに価値があったからだ。
入社すれば一生その会社で同じような職種で勤め続けることが
可能だったからだ。
しかし。
この世の中のほうが変わってしまった。
「大手」で「安定」だと呼ばれた企業が次々に人員削減を発表し、
また経営が傾くことも珍しいことではなくなった。
そんな時代に生きる私たちは、
そしてそんな社会に若者を送り出す学校は、
どんなマインドを持つ若者を送り出したいのか?を
もういちど問い直す必要がある。
必要なのは
「成長思考」と「キャリアドリフト」だ。
「やればやるほど自分は成長できる」と信じていること。
さまざまな「偶然」をつかみ、キャリアを形成していくこと。
この二つのマインドを手に入れることが、
社会に出る前に必要なことだと強く思う。
だからこそ僕は本屋をやっているのであり、
商店街インターンシップを作っているのだろうと思う。
一言でいえば、
「試作版を生きる」ということだ。
斉藤正行さんの言うように、「人生の素人」を生きるということだ。
完成版にならずに試作版を生き続けること。
その機会を提供していくことが僕のミッションなのかもしれない。
試作とは、仮説+行動という要素に分解できるのかもしれない。
「考えて」「行動する」ということだ。
この「行動する」ために「成長思考」が必要になる。
やればやるほど、自分は開花していく一方だ。
といかに信じられるか。
「試作版を生きる」
これを伝えること。
これが僕のこれからやることのような気がしてきました。