プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年07月03日

官と公と私のあいだ

「本屋はもともと公共的なものを持っている」



下北沢B&Bなど、様々な本に関する
プロジェクトをやっている内沼晋太郎さんと
虎の門の「リトルトーキョー」で小屋BOOKSを
始めた松井祐輔さんと一緒に代官山蔦屋のイベントに
出演してきました。

本屋というのは
一期一会を売っているんだなあ、と。

本にサインをするという行為は、
その場の空間の印象ごと
本に閉じ込めて買うということ。

コミュニケーションの中に
価値が生まれてくるんだなあと
そうやって今日を生きているんだなあと。

やっぱり本屋は劇場で
その一瞬の感動というか輝きを売っているんだあと
あらためて実感しました。

質疑応答で出た質問
「ツルハシブックスが担っているのは、
本来は市役所や公民館、図書館が担うべき役割なんじゃないか?」

ああ。
そういう発想なかったなあと。

ただ、若者にとって
市役所や公民館や図書館よりも
ワクワクする空間でないと、
小中学生高校生大学生はいかないだろうなと。

その「お客」に対してのアプローチ方法としての
本屋という手法があるんだろうと思った。

そこで冒頭の一言を内沼さんが。
「本屋はもともと公共的なものを持っている」

なるほど。
知の詰まった本を置いておいて、
特に買わなくても、その場にこれて、
知に出会い、なにかを得て、帰っていくことができる場。

それが本屋さん。
そう考えると、本屋さんは
官と公と私のあいだにあるんだなあと。

やっぱり
「あいだ」がキーワードなのかも。

計画と無計画のあいだ。
キャリアデザインとキャリアドリフトのあいだ。
効率と非効率のあいだ。

ひとつではない答えを探していく。
問い続ける。
だからこそ本屋が必要なんだと思いました。

内沼さんは
「本という文化」「本屋という文化」が好きなんだなあって
すごく感じました。

楽しい夜でした。
ありがとうございます。

次回は「本屋というメディア」についての話ができるといいなあと思います。
またやりましょう。  

Posted by ニシダタクジ at 06:35Comments(0)学び