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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年08月23日

自信をつける商店街インターンシップ 後編

昨日のつづき。
http://hero.niiblo.jp/e450984.html

「自信をつける」には成功(達成)体験が必要で、
成功体験にはある程度ハードルの高い挑戦が必要で、
しかし、自信がなければ挑戦ができないので、
「自信がない」と思っている子は挑戦が起こらず、永遠に自信がつくことはない。

「挑戦する」という文化は、
減点法で育ってくると、
なかなか育つことが難しい。

「とりあえず、やってみよう」ではなくて、
「まずは目標を設定し、計画を立てて、準備して、実行に移そう。」
のほうが教育的だからだ。

もちろん「行動力」とは、
「考えずに行動する」ことではないのだが、
10年先の時代が予測できない今においては、
「行動してから考える」ことはすごく大切だ。

その行動(挑戦)することに対して、
「自信が必要である」という認識を変えなければならない。

行動するのに自信は不要だ。
ただ、心が動くことが必要だ。

その機会を商店街インターンシップは持っていると僕は思う。

商店街を一定の期間、大学生が歩いていると、
向こうから話かけられることになる。

「今日は何しに来たのか?」
「大学の授業なのか?」
「どこの出身なのか?」

など、そもそも商店街は
「コミュニケーション機会」の多い空間であるから、
そういったことは起こりやすい。

そこで起こることは、
「親和的承認」の初歩である、
「大学生というだけで自分は価値がある」と
非言語コミュニケーションで思うことになる。

そして、商店街の皆さんは
普段来ない大学生(おそらく夏休みにしか来ないだろう)
に対して、何かをしてあげようとする。

差し入れを持って来たり、
買い物をしたらおまけをいっぱいつけたりする。

すると人間は
何かをもらうとお返しをしたくなるから、
商店街のために何ができるのか?
と考えるようになる。

つまり。
そこに行動への「動機づけ」が起こる

親和的承認を受ける場所として「居場所」を感じ、
かつ先行した「贈与」を受けることによって、
「返報性の原理」が働き、行動が起こる、
というメカニズムである。

こうして、
行動が起こり、行動は挑戦に変わり、
成功体験を積み、自信がついていく。

「自分に自信がまったくない」人が
「自信をつける」には、
企業インターンシップではなく、
商店街インターンシップなのではないか、という仮説である。



美味しい料理は「だし」から(にいがたレポより)
http://niigata-repo.com/fooddrink/post-3609/

こちらにも取り上げてもらった
「うちのまち なじみのお店 ものがたり」
は大学生側から見ると、
まさにそのようなプログラムである。

商店街の人たちと一緒に何かを始める。
そこには、「親和的承認」と「先行された贈与」がある。

そこに行動力の源泉があり、小さな挑戦が始まる。
そこから新たな人生が拓けていくのではないだろうか。

若者がいなければいないほど、
高齢化していればしているほど、
商店街は「学びの場」として魅力的だと僕は思う。  

Posted by ニシダタクジ at 04:47Comments(0)日記