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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年09月30日

コモディティしない漁師になる

売れる本には理由があるなあ、
と思った1冊。


「僕は君たちに武器を配りたい」(瀧本哲史 講談社 2011)

京都大学で起業論を教える
瀧本先生の1冊。

これは面白かったなあ。
今更読むのか?
って言われちゃいそうだけど、読みました。

これは、
将来を考える大学生には必読の1冊かもしれません。
どんなキャリアの授業より、
世の中の動きが手に取るようにわかります。

というか。
キャリアの授業でこういう話をしなきゃいけないんじゃないか、って思いました。

「資本主義」というビジネスモデル
は過去2回のモデルチェンジをしている。
いや、まだ残っているものもあるのだけど。

まず、歴史的に、富を生んだのは次の2つであった。
「略奪」と「交易」だ。

「略奪」はもっとも古くからある富を得るモデルで、
簡単に言えば、力づくで奪う、ということである。

秦の始皇帝やチンギスハーン、あるいは海賊などだ。
あるいは、奴隷を連れてきて、
強制的に労働させたコーヒーなどの
プランテーション農業などが「略奪モデル」だ。

次に起こってきたのが
「交易」モデルだ。

インドにそこらじゅうに自生している
スパイスをイギリスに持っていくと、
宝石のように高く売れる。

しかし、その航海はリスクが高い。
そこで、お金を出す人(資本家・投資家)と
船に乗る人(起業家)でリスクを分散し利益を分け合う
ようになった。このとき、資本主義の原始的仕組みがつくられた。

そして、3つ目に出てきた大きな変化が
「生産性革命」である。
いわゆる産業革命のような、
蒸気機関の発明によって、

機械などの人力以外のエネルギーを用いて、
「同じモノをより多く、より短時間で、より安く」
作り出すことができるようになったことを「生産性革命」と呼ぶ。

そして産業は急速に発展し、
自動車は一般のモノとなり、
多くの人がその恩恵にあずかった。

しかし。
技術革新が進むと、
そこで働く人々の熟練の必要がなくなる。

すると、
「コモディティ化」(交換可能化)してくるのである。
つまり、誰でもできる、代わりがいくらでもいる仕事になってしまう。
これが世の中でいま起こっていることだ。

だから、コモディティ化しないように
キャリアをデザインしていくことが必要だと瀧本さんは言う。

この本では
これを漁師に例えて、説明されている。

儲かる漁師と儲からない漁師だ。

儲からない漁師は、自分で何も考えず、ただ人に使われているだけの漁師である。
彼は単なる労働力としてしか見なされず、いなくなったとしても、代わりの漁師を雇えば、
誰も困らない。つまり、「コモディティ」の漁師だ。

それでは、儲かる漁師はどんな働き方をしているのだろうか?

1 とれた魚を墓の場所に運んで売ることができる漁師=トレーダー

2 一人でたくさんの魚をとるスキルを持っている漁師=エキスパート

3 高く売れる魚を作り出すことができた漁師=マーケター

4 魚をとる新たな仕組みを作り出す漁師=イノベーター

5 多くの漁師を支配下に持つ、漁師集団のリーダー=リーダー

6 投資家的な漁師=インベスター(投資家)

このうち、1のトレーダーと2のエキスパートは
どんどん価値を失っていくだろうと著者は言う。

それはインターネットの普及によって、
モノや情報を運ぶコストが限界まで下がったことや

時代の変化が著しく速いので、
専門的知識を手に入れてもそれが陳腐化するのが
早いことが挙げられる。

だから、これからの大学生は
3~6の漁師を目指していく必要がある。

とまあ、こんなイントロダクションで、
詳しくは本書をお読みいただきたいと思う。

こういうマクロ的に社会を斬る本が好きだなあと感じた1冊でした。
瀧本先生、ありがとう。  

Posted by ニシダタクジ at 07:28Comments(0)学び

2014年09月29日

「今日もていねいに。」を実践する


「今日もていねいに。」(松浦弥太郎 PHP文庫)

ツルハシブックスでの人気商品。
僕の今年のテーマも「今日もていねいに。」だ。

では、
「今日もていねいに」
を実践するということはどういうことだろうか?

そこに、もしかしたら、
「ごはんのある暮らし」
があるのではないか?と考えた。

朝起きて、ご飯を研ぎ、
昨日の晩から浸しておいた煮干しで
味噌汁をつくる。
冷蔵庫には自分で作った漬物や作り置きの一品がある。

時間をかけて、朝ごはんを食べる。

「今日もていねいに。」
はそこから始まるのではないだろうか?

多くの人ががていねいに生きたいと願っている。
そんな潜在的ニーズを持っているのではないか。

これからの小売業は
人との対話や
自分自身の経験を踏まえて、

「潜在的ニーズ」を想像し、
仮説を立てて、商品・サービスを試作し、
それをふたたび対話によって、
洗練して、商品として送り出していくことが求められていると思う。

「今日もていねいに。」
を実践したい人がたくさんいるとしたら、

「お米を売る」ということは、
新しい文化を創ることになると思う。
古くて新しい、
「お米を食べる」という文化を発信していくこと。

誰かがやらなきゃいけないんじゃないか、と思う。

大阪ボランティア協会の
早瀬昇さんの言葉を思い出す。

活動を始めるたったふたつの条件がある。

「これが世の中をよくする」という「勘違い」と
「これができるのは自分しかいない」という「思い上がり」だ。

「使命」はきっと、
「勘違い」と「思い上がり」から生まれてくる。  

Posted by ニシダタクジ at 06:46Comments(0)日記

2014年09月28日

なぜ、買っているのか?


「A41枚アンケートで利益を5倍にする方法」(岡本達彦 ダイヤモンド社)

これ。
5年前の本だけど、まだまだ売れ続けているみたいです。

この本の教訓のもっとも重要なのは、
「なぜ、買わないのか?」ではなくて、
「なぜ、買っているのか?」を考えるということ。

これは特に大学生が絡むような
商店街のプロジェクトでよくありがちなのだが、
「若者が来ないので、なんとかして若者を呼びたい。」
(しかもこれは、あまり本気じゃなかったりする)

というもの。
「何か若者を呼べるような企画やイベント、空き店舗の活用法を考えて、発表」
みたいなプロジェクトが多すぎる。

これは、完全に問いが間違ってしまっていると思う。

そんな問いを立てたところで、
発想の源泉は、
「若者が行く場所」みたいな出発点しかないので、

・カフェをつくったらいい
・アパレルや雑貨の店があったらいい
・飲み会などができる場所もほしい
・娯楽がほしい

などというアイデアが出てくるだろう。

しかし。
仮にカフェやアパレル、雑貨を取り扱う店ができたとして、
若者たちはそこに集うのだろうか?
イオン新潟南を凌ぐ集客効果はあるだろうか?

まあ、凌ぐのは無理にしても、
そこそこの集客は見込めるのだろうか?
そしてそれは商店街の他の店にとってもメリットがあるのだろうか?

そうではなくて、
問いを変えるべきだと思う。

「なぜ若者は来ないのか?」ではなく、
「なぜ、いま買い物をしに来ている人は商店街で買い続けているのか?」という問いを
立てなければならない。

そこで、冒頭の本の登場だ。
岡本式のA41枚アンケートで、聞いていくところはここだ。

1 「商品を買う前に、どんなことで悩んでいましたか?」(欲求発生)
2 「何で、この商品を知りましたか?」(情報収集)
3 「(商品名)を知って、すぐに購入しましたか?もし購入しなかったとしたら、どんなことが不安になりましたか?(購入不安)
4 「いろいろな商品がある中で何が決め手となってこの商品を購入しましたか(購入条件)
5 「実際に使ってみていかがですか?」(購入評価)

これをA4アンケート1枚で聞いていく。
すると、お客さんの心の動きと自社の強みがわかるというものだ。
これは商品に関する質問だが、
アレンジをして、商店街の商店にすることもできるし、
もちろん書店でも可能だ。

お客さんはなぜ、買っているのか?
商店街で買う人はなぜ、買っているのだろうか?

そんな問いを立てて、聞いていけば、

・なじみの店だから
・信頼しているから
・世間話ができるから
・配達してくれるから

などなど、大手のお店はやってくれない商品の強みやサービスが明らかになるだろう。

そこでもういちど、
顧客(候補者)を見る。

若者を商店街に呼びたいとしたら、
若者の中で、
「なじみの店」や「世間話ができる」
というニーズがある人はいないだろうか?

もし、いるとしたら、
その層にはどうやってアプローチしたらいいのだろうか?

たとえば、
3月にやったような店主が講師になって、講座を行う
「うちのまち なじみのお店 ものがたり」
などのイベントをやって学生を集めたらいいんじゃないか?

というようなアイデアが出る。
それのほうがずっと建設的だし、
大学生にとっては社会に出た時の
潜在的ニーズの想像というスキルにつながるのではないか?

問うべきは、
なぜ、買わないのか?ではなく、
なぜ、買っているのか?だ。  

Posted by ニシダタクジ at 07:25Comments(0)日記

2014年09月27日

「また、必ず会おう」と誰もが言った


「また必ず会おう」と誰もが言った。(喜多川泰 サンマーク出版)

今さら??
って感じもあるのですが、
ようやく読みました。
ブルーカフェで泣いてました。

「一期一会」「キャリアドリフト」
を表現するには最適の本です。
昨日の日記を書いたタイミングで
この本に出会えるということ。

感性を刺激する1冊です。
心ふるえるフレーズが山のように。

「あなたにとって居心地のいい場所は、まわりの人があなたに何をしてくれるかによってじゃなくて、
あなたがまわりの人のために何をするかによって決まるの。」
「信頼の反対は管理。待つの反対は結果を求めること。」
「大事なのは結果じゃない。それにぶつかり続けているときに何を感じるかじゃ。」

とまあ。
本を書く人って素敵だなあと思った1冊でした。
教育学部の大学生に読んでもらいたいなあと思います。  

Posted by ニシダタクジ at 05:55Comments(0)

2014年09月26日

天職という職業があるのではなく、天職だと思える瞬間がある。

新潟大学の卒業生からメールが届いた。
「西田さんにとって、今の仕事は充実したものですか?」

あらためて考える。

僕が長い間苦しめられた問い。

それは、
「自分の本当にやりたいことはなんだろうか?」
という問い。

それは言い換えれば、
「自分にとっての天職とはなんだろうか?」
という問いになるのだろうと思う。

大学4年生の就職活動の直前に、
「どうしても畑をやりたい。畑がないと自分は生きていけない。」
と思い、

就職せずに大学院に進学し、コミュニティの拠点となるような
畑づくりを24歳の時に始めた。

当然、そんなことをやっていて、
経済的価値が生まれることは少なく、
お誘いを受けていろんな仕事をやってみた。
でも、僕の中心にはいつも畑があった。

それなのに。
ことあるごとに僕を悩ませたひとつの問い。
「これは本当に自分のやりたいことなのか?」

もちろん今でも、
やっていることに対しての同じ問いは抱えているのだろうけれど、
その問いとの向き合い方は変わっている。

それは、
答えのある問いではない、ということ。
世の中には、答えの存在する問いと
存在しない問いがあるのだということ。

そのことに確信を持てたのは、
1冊の本との出会いだった。


「ホスピタルクラウン」(大棟耕介 サンクチュアリ出版)

病院に入院中の子どもたちに芸を披露して、
彼らを笑顔にさせるという、
プロのクラウン、大棟耕介さんらが行っている活動。

病院に行くのは、1か月から数か月に1回。
その数か月の間に、亡くなっている子どももいる。
重い病気を抱えている子どもたちの前で、
どんなクラウンを演じればいいのだろう?

生きるとは?
働くとは?
美しいとは?
そんな答えのない問いが詰まった1冊。

僕はこの本を読んで確信したことがある。

「天職」とは、選ぶものではなく、たどり着くものだと。

「天職」という職業があるのではなく、「天職だと思える瞬間」があるのだと。

数か月に1度、病院に行く。
その子にはもう2度と会えないかもしれない。

そこで、どんな自分を演じるか?
この問いに、僕自身は仕事の原点があるように思う。

ツルハシブックスという本屋さんには、
そんな「瞬間」がある。

昨日も大学生たちがソファを囲んでいて、
初めて来店した大学生がそこに加わっていった。

そこにいつもの高校生のMさんがやってきて、
スマホを15分ほどいじって帰っていった。

なんだか、笑える。
そういう瞬間っていいなあって思える。

そう。
天職という職業があるのではなく、
いまこの瞬間、僕は天職を生きている、
と思える一瞬がそこにあるだけだ。

その一瞬をどう創っていくか?
創っていけるか?

それが自分自身の「はたらく」デザインなのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 06:16Comments(0)思い

2014年09月25日

G.F.G.S.MAGAZINE



不思議な魅力のある方に出会った。
G.F.G.S.の小柳さん。
加茂市で服と雑誌を作っている会社。
ORDER BORDERのお店。
http://www.gfgs.net/

素敵すぎて、
思わず、サインをもらってしまった。


出版社、やりたいなあと思いました。

そして、レッドのカットソー、
僕でも似合うかな、と思いました。

小柳さんの巻頭言。

「服も作るが、本も作る。
個人的な思いを形にする。
そんなスタイルがあってもいいと思う。」

いいっすね、スタイル。  

Posted by ニシダタクジ at 07:09Comments(0)

2014年09月24日

紙の雑誌をつくろうと思ったのは、やったことがなかったからです。



2014年9月22日の日経MJの裏1面
東京タウン誌「TOmagazine」の記事。

いやあ。
こういう人っているんだなあって。
これでしょ、キャリア教育の時間に見せるべきは。

こういう「思いつきで何かやってみたら、いつの間にかたどり着いていた」キャリアドリフト型の生き方と
イチローや本田のような「1つのことに絞って夢を叶える」キャリアデザイン型
を並列で教えたほうがいいと思うんですけどね。

衝撃なのは、
冒頭のインタビュー。

~~~ここから引用

「大学時代に編集プロダクションで
アルバイトをしていた流れで卒業後ウェブマガジンの
編集部で働いていました。

ただ会社の中で仕事をしていて、おもしろいことを
やっている自負が持てなかった。

紙の雑誌をつくろうと思ったのは
やったことがなかったからです。

自分一人でどこまでやれるか試したかった。」

~~~ここまで引用

いいですねえ。
「やったことがなかったから」
というのが行動理由になってます。

完全に、成長思考(成長的知能観)の
持ち主ですねえ。

そしてすごいのは、
雑誌をつくる区に住んで、
地元情報を集めるということ。
最新号は品川区なのだが、
それが終わって、次号を予定する区に引っ越した。

いいなあ。
こういうの。
やっぱ、「キャリアドリフト」って楽しいよね。

軌保博光さんの名言を思い出した。
「迷ったら迷わず楽しい道へいけ」  

Posted by ニシダタクジ at 07:00Comments(0)学び

2014年09月23日

ハックツされる喜び

ハックツされる喜び。



日曜日、月曜日と
町田のsolid&liquidの北田店長の本が
立て続けに4冊、ハックツされました。

昨日は信州大学の3人組が
ヒッチハイクでやってきました。

そして発掘されたのが
北田さんの本と、僕の本2冊。

「豊かさとは何か?」
は不朽の問いをもらえる本ですね。
ハックツの定番にしたいです。

石黒さんのカーネギー三部作、
「道は開ける」「人を動かす」「話し方入門」
も順調にハックツされ続けています。

自分の心に残っている1冊を
ハックツされる喜び。
これは結構うれしいですね。

人生のタスキリレーをしているかのような。
小田原中継所を走るランナーのような。

そんな気分になれます。

あなたも、思い入れのある1冊を
ツルハシブックス地下古本コーナー「HAKKUTSU」に寄贈しませんか?

寄贈は随時受け付けています。
遠方からの方は、
本に張り付けるメッセージ(書式自由)
を書いて、

〒950-2112 新潟市西区内野町431番地2
ツルハシブックスまで郵送でも受け付けています。

みなさまからのタスキをお待ちしています。  

Posted by ニシダタクジ at 06:19Comments(0)日記

2014年09月22日

ライフスタイル提案企業になる



「文化の樹を植える~函館蔦屋書店という冒険」(ネコパブリッシング)
はやっぱりこれからのビジネスを考える上で外せない1冊。

「本は生活提案の最高のメディアである」
題されたところの一節

~~~ここから引用

そして日本最大の書店チェーンとなった責任を胸に、
私はより一層強く思っている。
ー本を売るつもりはないー、と。

(中略)

そこに売られているのは、単なる書籍や雑誌という物体ではない。
私はいつも「提案」を店内に陳列したいのだ。それはこの先も変わらない。

~~~ここまで引用

ツタヤが売っていたのは、本やCD、DVDではなくて、
「提案」である。

そしてお客さんが求めていたのも、
本やCDといったモノではなく、
生活をより楽しくしたい、というニーズに応えてくれる
「ライフスタイル提案」である。

「価値観の多様化」
と呼ばれる現在。

価値観の多様化は
ライフスタイルの多様化を意味する。

そして、ライフスタイルの多様化は、
ライフスタイルの提案を必要としている。
「ライフスタイル」とは、
堅く言えば、「生き方」のことである。

そういう意味では、
「カフェ」という空間は、
まさに「カフェのあるライフスタイル」を売っているのではないか?

イロハニ堂でゆったりと過ごす時間を
豊かだと思える人たちがそこに集まってくる。

これから伸びていく企業は、
ライフスタイル提案企業になっていくのではないか。

スターバックスコーヒーだって、
「サードプレイスのあるライフスタイル」を
売っているのではないだろうか。

モノが売れる時代は終わった。
ライフスタイルを提案してくれる商品・サービスを、世の中は待っている。

だとしたら、
本屋さんができることはなんだろうか?
米屋さんができることはなんだろうか?  

Posted by ニシダタクジ at 06:05Comments(0)日記

2014年09月21日

商店街部

「商店街部」っていう
部活があったら、楽しいかもしれない。

今日は米屋に、明日は魚屋に
何かお手伝いできないか聞いて、
それを実行していく。
そのうちに、そのお店のことが好きになって、
何か、自分から考えてやってみる。

大学生がやったみたいに、
豆腐屋さんと味噌屋さんのコラボ屋台を
ツルハシブックス内に出すとか。

そういうのを
中学生・高校生も入れる部活にしちゃうのは
どうだろうか?

スポーツも文学も
いいだろうけど、

商店街の人たちの
あたたかい声掛けから
始まる関係性、
これは現代の部活になり得るのではないか、
とお店に来てくれた中学生とお父さんと
熱く語って思いついちゃいました。

そして、
昨日の昼には、小学校3年生の時から
巻の神社でやっていた「虹のひろば」に
遊びに来てくれていた、あかりちゃんが
高校生になって、西高校と日本文理高校の文化際
に来た、ということで偶然にも来店!!

2006年の水遊びの写真


2014年の高校生になってました写真


いやあ。
ビックリ。
10月5日(日)の
だがしや楽校を手伝ってもらうことになりました。

こういう関係性ができていく「商店街部」
って現代だからこそ必要になってくるのかもしれない。

野山塾をそのようにしようかなと。
いいかも、いいかも。  

Posted by ニシダタクジ at 05:59Comments(0)アイデア

2014年09月20日

「機会」としてとらえる

大学生のころ。
「環境問題」とはなんなのか分からなくて、
答えのない禅問答を繰り返していた。

なぜ、環境問題が起こったのか?
なぜ、温暖化なのか?
なぜ、温室効果ガスが大量に発生したのか?
なぜ、大量生産大量消費のライフスタイルが定着したのか?

そのときに読んだ1冊の本。
「どれだけ消費すれば満足なのか?―消費社会と地球の未来」
(アランダーニング ダイヤモンド社)

衝撃を受けたアメリカでの調査。
数十年で所得は2倍になったのに、
幸せだと感じる人の割合は増えていない。

では、何のために?
何のために、所得を増やすために頑張っているのか?

所得を増やした挙句に、
環境を損なっているとしたら、
それはいったい何のためだろうと思った。

環境問題はなぜ起こったのか?
人類の暴走なのだろうか。
ではなぜ、地球は、
自らを損なうような人類をこの世に生み出したのだろうか?

そんなとき。
川口由一さんに出会い、自然農を知った。

自然とは何か?
という問いが加わる。
草を残すべきか、刈るべきか?
肥料をやるべきか、そのまま放置すべきか?

生きていくということは
そのような問いに連続なのだろう。

目の前に来た課題。
それをどうとらえるか?

当時、幸運にも出会った
小林正観先生は、
「般若心経」の「色即是空」
という言葉を引用して言った。

コップに半分の水が入っている。
それを「半分しかない」と見るか?
「半分もある」と見るか?

それは人それぞれだが、
お釈迦様は、それは単に
150㏄入りのコップに75㏄が入ってるだけだということを
「空」と表現したのではないか?

と言うのです。
事実に、いい悪いはなく、
ただ、事実だけがあり、
そう思う自分がいるだけだ。
「空」に色を付けているのは、自分自身である。

そんな学びを経て、
(自分として振り返ると、当時は哲学していたなあと思う。)

僕の中では、
「環境問題」をチャンス(機会)として
とらえることにした。

環境問題を考えることは、
僕にとって、哲学する機会を与えてくれた。

「なんのために生まれ、なんのために生きるのか?」
というアンパンマンのテーマに挑むスタートラインに立たせてくれた。

すべては「機会」でしかない。
と僕は思う。

いいことも悪いことも。
「機会」としてとらえる。
そうして、それを楽しむことにする。

それが、劇団員として生きる。
ということなのかもしれない。

与えられたシーンを、どう演じるか?

それは劇団員の腕と考え方にかかっている。
さあ。今日も楽しい自分を演じようではないか。

※ツルハシブックスでは、「共演者になれる本屋」を一緒に創っていく
劇団員を募集しています。

あなたも今日を演じませんか?

http://tsuruhashi.skr.jp/fc.html  

Posted by ニシダタクジ at 06:22Comments(0)日記

2014年09月19日

他者評価依存からの卒業

大人たちは、
「チャレンジしろ」「結果を恐れずに挑戦するべきだ。」
としきりに言う。
しかし、若者はチャレンジできない。

「チャレンジできない。」
「アクションが起こせない。」

その理由は、現時点では3つ挙げられる
1 夢、目標がない。
2 自分に自信がない。
3 他者評価が気になる。

もちろんこの3つはリンクしているわけであるのだが。

1 夢、目標がない。
は昨日のブログで書いたように、
「夢・目標を持て、そしてそこに向かって今を生きろ」教育が行き過ぎた結果、
その裏返しで
「夢・目標を持っていなければ行動できない」
という自体を招いているのではないか。

2 自分に自信がない
これはよく成功体験の少なさが指摘されるが、
チャレンジしなければ成功ができないので、
自分に自信がない⇒チャレンジできない⇒いつまでも自信がつかない
のスパイラルに陥り解決策がない。

ここは「親和的承認」理論を使って仮説を立てなおす。
つまり、若者は親和的承認を満たされていないので、自信がないのではないか?ということだ。
本来や両親や祖父母、親戚のおじさん、近所の八百屋のおじさん
などがもたらすべき「親和的承認」の機会がない。

これによって、
自分に自信がなく、挑戦できない若者を生んでいるのではないか。

3 他者評価が気になる

学校教育は「他者(先生)からの評価」を前提に
出来上がっている。

これは当然のことだ。
公金を投入し、子どもを育てるのだから、
しっかりとした成果検証が行われなければならない。

その成果検証は先生からの評価という形で行われる。
学校でも家庭でも、常に他者からの評価がある。

問題は、そこに依存してしまうことだ。
他者評価を行動理由にまでしてしまうことだ。

「勉強を頑張るのは、
いい成績をとって、先生や親からほめられたいからだ。」

そういう動機づけが身についてしまうと、
他者評価が気になるし、
それが分からないものに挑戦するのが怖くなる。

だからこそ。
商店街インターンシップなのだろうと思う。

1 ゴールがわからなくても始める
2 商店街の人たちから親和的承認を得る
3 自己評価、まわりの仲間からの評価を行い、他者評価依存から脱却する。

昨日は活動最終日で、プレゼンを行った。
率直な感想は、「もっとやれたんじゃないか?」
という悔しさ。

最終日だから、いい形の言葉をかけたかったけれど
その通りにコメントした。

しかしそれは、
他者からの評価であって、
気にするな、とは言わないけど、

自分たちで自己評価して、
感じたこと考えたことがたくさんあったと思う。
また仲間からのフィードバックで気づいたことが
たくさんあっただろう。

それを他者評価と同じくらい、大切にしてほしいということ。

他者評価に依存すること
それは、息苦しさへの道だ。
だんだんとアクションしないようになる。

坂本龍馬は言っていた。

世の人は
我をなんとも言わば言え
我なす事は我のみぞ知る

他者評価を目的にしてはいけない。
あなたの人生の目的はあなたにしかわからないし、
その達成度も、あなた自身しか測れないのだから。

他者評価を超えて、アクションし、
振り返りを通じて、自己評価、仲間からの評価をしてもらう。

その積み重ねは、
人生においてかなり重要な経験になると思う。

動くのは自分。
評価するのも自分。
他者評価は参考までに聞いておこう。

3週間、おつかれさまでした。
たくさんの学びをありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 05:59Comments(0)日記

2014年09月18日

目的を持たないで行動する

「目的を持って始める。」

スティーブン・R・コヴィー「七つの習慣」
の2つ目に出てくる。
(ちなみに1つ目は「主体性を発揮する」だ)
しかし。世の中はあまりにも目的主義に傾きすぎた。

「目的を持っていないので、始めない。」
つまり、
「夢や目標がないから行動しない、できない。」
という多数の若者を生んでいるのではないか。

何かをやろうとすると、
「それ、なんのためにやるの?」と聞く大人には
なってはいけないと僕は思う。

「行動する。」⇒「結果が出る。」⇒「振り返る。」

この順番で価値が生まれていくし、
感性が育まれていくからだ。

大学時代にやらなければいけないこと。

それは、
「知識・技術を身に付けること」
「やりたいこと、夢・目標を見つけること」
と同じくらい、
「自らの感性を磨き、価値観を形成すること」
だと思う。

感性を磨くためには、
「目的を持たないで行動する」ことが大切だ。

自分の直感、つまり感性を信じて行動を始めてみる。
感じたこと、気づいたこと、学んだことを言語化してみる。
そこから始まる、新たな人生がきっとある。

商店街インターンの価値とは、そこにあるのだろうと思う。



そういう意味では、
「本屋さんで直感で本を選んで買う。」
という行為は、
そのスタートラインのような気がする。  

Posted by ニシダタクジ at 06:25Comments(0)日記

2014年09月17日

「商店街」は観光地になり得るか?

ツルハシブックスの強みは、商店街にあることだ。
と僕は思う。
商店街は観光地になりうると思う。

田舎の商店街に行きたくて、
その街に行くということが起こり得ると思う。

藻谷浩介さんの対談集
「しなやかな日本列島のつくりかた」(新潮社)
の観光のところを読んでいてそう思った。

入込数(宿泊・日帰りに関わらず何人来たか?)ではなくて、
宿泊数で数えないとダメ、
ヨーロッパでは宿泊数で数えるのが基本。

たしかに。
日帰りの人が何人通り過ぎても、
その人たちはほとんどお金を落としていかないから
カウントしてもしょうがないという理論はわかる。

一見さんを増やすのではなくて、
リピーターを増やす。
そのためには顧客満足度を上げなければならない。

とこれはお店を考える上では常識中の常識
だと思うのだけど、
観光振興だとなぜかどうやってお客を呼び込むか?
というところになってしまう。

ツルハシブックスに遠方からお客さんが来る。

すると幸いにも内野商店街には、食べ物屋さんが多い。

・元助(鮮魚)・・・アジフライとイカ塩辛がおススメ
・マルカク醸造場(味噌)・・・きゅうりにつけて食べるには日本最高レベルの味噌
・松月堂(お菓子)・・・凍っているティラミス大福を15分待って半溶けで食べる幸せ
・山際豆腐店・・・栃尾油揚げは本店のみで売っています。このボリューム感がハンパない。
・やしち酒店・・・地元の銘酒、鶴の友と越の関を取り扱っています。
・大口屋(海産物加工)・・・日本酒のおつまみには最高のこだわりの逸品が並んでる。さばへしこは最高。
・飯塚商店(お米)・・・その年の出来に応じて独自のブレンドをするコシヒカリ「収穫物語」が美味い。

などなど。
ほかにもいろいろお店はあるのだけど。

こういう食べ物屋さんにも足を運んでもらうと、
内野のまちが好きになって、
また来たいと思ってくれるのではないだろうか。

商店街は観光地になり得ると思っている。
そしてそれを繰り返すと、
ふるさとにもなり得ると思っている。

人と人のあたたかいコミュニケーション。
それを求める人たちがいる。

ツルハシブックスにようこそ。
内野の商店街にようこうそ。  

Posted by ニシダタクジ at 05:51Comments(0)日記

2014年09月16日

彼氏になる人に読んでもらいたい本

ニューヨーク在住のサンクチュアリ出版金子副社長に再会。

※金子さんも「劇団員」になっていただきました。ついに劇団員、ニューヨーク到達!!

そのままリトルトーキョーの
「ツルハシブックス公開経営会議」に参加してもらう。

公開経営会議、盛り上がりました。
たくさんのいいネタをいただきました。
みんなが集まる場って何かが生まれます。

根本的なところで行くと、
「場所の有効活用」がすごく重要だと再確認しました。

・週2日の定休日がもったいない
・学生に貸切できる場だと伝えること(イベントスペースとしての認識)
・映画の上映会(勉強会)的なものを行う
・ビブリオバトルなど本にまつわるイベントを行う
・本のあるシーンの撮影場所に使ってもらう

などが挙げられました。
そのためには自分たちで最初はイベントをプロデュースしていく
必要があります。

そして「入りやすい空間づくりとドネーションピラミッド」

・入り口そばにも古本の販売コーナーを置くとか。
(セルフで100円で入れていけるとか)
・セルフ日本酒
・毎週金曜日は生ビールの日にする。(ほろ酔いで本を選ぶ)
・「作業日」という自分たちの作業日を誰が来てもいいイベント化する。
・「ドネーションピラミッド」の構築とその意識:単発⇒複数の単発⇒毎月サポート⇒大口寄付⇒さらに大口寄付
(走れ!移動図書館の鎌倉さんに教えていただきました。)

最後に「本にまつわる企画」のアイデアがたくさん出ました。
・シェア本(小さな図書館コーナーをつくって、そこで学生が本を貸し借りをする)
・リトルプレスを充実させる。(オンリーワン書店として認識される)
・マイ図書カードの保管(ボトルキープ的な。ツルハシブックスで毎月10000円買うと決める。)
・写真を撮ってもらうような何かを設置する。(ツイッター、インスタグラムで拡散)

そして、アイデアのグランプリを撮ったのは、
「モテる!!本のススメ」(通称モテ本)

お店に素敵な女子が来たら、
彼氏になる人に読んでもらいたい本を
手に持って、写真を撮ってもらいます。

その写真を店内掲示していると、
お店に来た人がその本を読んでみようかな、と本を買うという
動機づけを提供する企画です。
イケメン知的男子でもいいかもしれません。

美人時計並みに本を持った女子が
何枚も出てくると楽しいですね。

ツルハシブックス公開経営会議@東京に参加いただいた皆様、
ありがとうございました。
主催の水井さん、松井さん、たいへんお世話になりました。

※ツルハシブックスでは、「共演者になれる本屋」を一緒に創っていく
劇団員を募集しています。

劇団員パスポートとパスポート用ハンコを持って、
あなたもニューヨークへ旅をしませんか?

http://tsuruhashi.skr.jp/fc.html  

Posted by ニシダタクジ at 08:11Comments(0)アイデア

2014年09月15日

余白のある人生を生きる

「今日もていねいに。」とは、
松浦弥太郎さんの本の
タイトルだけど、

やっぱりそういうことって大切だよなあって
昨日の米屋の話を深めていくと、
そういうことになるのだと思う。

「朝、忙しいからご飯を炊いてる暇がない。」
とか
「ダシをいちいち取って、みそ汁を作るのはたいへん。」
とか。

そういうふうに言う人にって、
食べるとは、生きるとは、
どういうことなんだろうって思う。

誰がどうやって作ったのか、
農薬がどのくらい投入されているのか分からない
アメリカ産小麦を使ったパンを毎朝食べるのと

知り合いの農家さんが
真夏に汗流してあぜ道の草を刈ったお米を
炊いて食べるのと

まったく違う人生が待っているのではないか。

マジックワード
「もし、文化を創っているとしたら」

米屋さんはこれからどんな文化を創っていくのだろうか?

きっと。
「今日もていねいに。」
とかそういうことなんだと思う。

農家さんに対して、米屋さんに対して、
尊敬と感謝のある生活のほうが豊かだと
思う人が増えていくと、
世の中はきっと楽しくなる。

「効率化」と自分はどう向き合うか?
「効率化」とどう付き合うか?

スケジュールで塗りつぶされた人生よりも、
余白のある人生を生きたいなあと思った、
奥多摩の1日でした。  

Posted by ニシダタクジ at 07:20Comments(0)日記

2014年09月14日

米屋インターンシップの可能性

エコリーグ全国ギャザリングに来ました。
僕の人生を変えた1998年美麻村での全国ギャザリング。
エコリーグの魂は今も僕の中に生きています。

昨日は
環境活動からどうやって今の活動に
つながっていったのか?
というお題で20分×3本と90分のワークショップをしました。

「本」というよりも「農」という
キーワードにヒットした学生が多かったです。

僕が一番衝撃だったのは、
農家のお手伝いを主にしている大学生が放った一言。

「農家を手伝うと、食生活やライフスタイルを考える機会を得られる。
それが大学生にとっての価値だ。」
なるほど、って。
「考える機会の提供」って価値なんだなあって。

ワークショップでは
場のチカラによって、プロジェクトの
見え方が変わっていくことが体感できた。

ワークショップで生まれてきたアイデアは、
米屋インターンシップ。

そういえば、
その前日、高円寺で
素敵な米屋さんに出会う。

高円寺米穀店
https://www.kinmai.com/




これは楽しい米屋さんだなあと。
お話を聞いている間にもひっきりなしにお客さんが来てました。

あれ見ると
「今の若い人、米、食べるんだ!」
って思いますよ。
売り方、プロデュースの仕方なんだなあと。

そこで生まれたアイデアが
米屋インターンシップ。

ミッションは
・新潟の稲作を支えること
よりも
女子大学生の食生活を日本型に変えていくことで、
低体温にならずに、結婚・出産後ものびのび働ける社会の実現。

作りたい文化は
・大学生の和食をつくる文化の発展
・地域の家庭料理の引き継ぎ

そんなことを
米屋さんで米を売ることを通じて、
実現できたら大学生にとってすごくいい経験だろうと思う。

モノは行きわたり、売るために必要なのは、
「付加価値」であると言われる。
しかし、それを経験できる機会はあまりない。

それを米屋で体感できるのだ。

みんな米は
「どこから買っても同じ」だと思っている。
しかし。
それを大学生が新たな付加価値を添えて、提供していく。

地域の人たちだけではなく、
大学生にも売っていく。
それってかなり社会的インパクトは大きいのではないか?

そして、ビジネスの現場に出た時の
「付加価値」とは何かを経験できる機会になるのではないか。

商店街での米屋インターンシップ。
これは新たな価値を創造していくのかもしれない。

対象:大学生
期間:3週間~半年
場所:新潟市西区

興味のある方は問い合わせください。
一緒に作っていきましょう。  

Posted by ニシダタクジ at 08:08Comments(0)アイデア

2014年09月13日

愛することとつながること

生きることは、

・働くこと
・哲学すること
・アートすること

そして、
生きることは、

・愛すること
・つながること

なのかもしれないね。

そして最後の2つは、
これまで当たり前のように存在していたから、
いつの間にか無くなっていたんだね。

家族や地域。
家族もひとつのコミュニティだとすると、

「コミュニティに属する」というのは、
「愛すること」、「つながること」が
セットで付いてきた。

そしてそれはきっと、
生きるのに必要なことだった。

愛する人がいる。
愛する地域がある。

人とつながっている。
歴史とつながっている。
自然とつながっている。

それが生きるのに必要だった。

いつのまにか。
生きることは働くことになり、
働くことは「メシを食う」っていう表現になった。

どう生きていくか?は、
どうメシを食っていくか?
に変換された。

そして、「経済成長」という大目標のために
つながりは分断された。
地域コミュニティは解体された。
人々は愛する対象を失った。

「コミュニティの再構築」
と難しい言葉でみな言うけど、
要は愛することとつながることを求めているのではないか。

「愛すること」と「つながること」
を分断された社会の中で
どうやって提供していくか?
というデザインの問題なのだと思う。

ツルハシブックスの「劇団員」は
愛することとつながることへつづく、
一つの仮説であると僕は思っています。



☆ツルハシブックス劇団員募集☆

ツルハシブックスという舞台を共に演じてくれる劇団員を募集しています。

月額 1,080円
支払方法 クレジットカード決済または店頭6か月払い、1年払い、または銀行振り込み

申し込み方法
店頭で申込書を記入
または
メール tsuruhashibooks@gmail.com へ「劇団員申込み」として以下の情報をお送りください。

・氏名(ふりがな)
・住所
・生年月日
・連絡先電話、メールアドレス
・希望支払方法(クレジットカード引落し/半年6,000円振込/年間10,000円振込)
・劇団員名鑑&パスポート用プロフィール画像
・劇団員名鑑に載せるプロフィール(※名鑑に公開してよい情報をご記入ください)
 1 氏名(ニックネーム)
 2 キャッチフレーズ
 3 誕生日
 4 居住地
 5 好きな食べ物
 6 人生を変えたこの1冊
 7 出没スポット
 8 他の劇団員との連絡希望方法(メールアドレス・SNS・「ここに行くと会えます」など)

詳しくはこちらまで。(動画案内付)
http://tsuruhashi.skr.jp/fc.html   

Posted by ニシダタクジ at 07:32Comments(0)言葉

2014年09月12日

ブックオフの本を蘇らせる方法

自分の本棚にある捨てられない本。
「いい!」「人生を変える!!」
と思っている本も
ブックオフに行けば、108円であったりする。

最近はHAKKUTSU用の書籍を
ブックオフで探すのが好きだ。

自分にとって思い入れのある
本を108円で買って、
値札をシール剥がしで丁寧に取り、
読み直す。

いまだにシビれるフレーズが
たくさん自分の中にくる。

このシビれる「瞬間」を
108円で買っていると思えば、
非常に有意義な買い物だ。

その本にメッセージを付けて、
地下室に置いておく。
すると、誰かが目にとめて、
本を買っていく。

本が蘇る瞬間だ。
昨日もたくさんの熱い言葉に出会った。

「しきる技術」(克元亮 日本実業出版社)より

「よきリーダーは人から称賛される。
悪しきリーダーは嫌悪される。
偉大なリーダーはリーダー自身が評価されず、
メンバーが自分たちで成し遂げたと考える。」(老子)

いいですね。
これからのリーダー像とはこういうものなのかもしれません。

そして田坂先生の「仕事の報酬とは何か?」
これも熱かった。

「我々が日々の仕事において残すものは作品である。
我々が心を込めて残す仕事は、一つの作品である。」

「たしかに、それは、形に残らないサービスでした。
しかし、それは、永く心に残るサービスでした。
そして、何年たっても、永く心に残る作品でした。」

こんなメッセージを
若い人たちに伝えられたら、
ブックオフの本も甦るなあと思いました。  

Posted by ニシダタクジ at 08:34Comments(0)日記

2014年09月11日

人が集まる鮮魚店

まるでツルハシブックスのような鮮魚店。
(むこうのほうが5年前からやってるそうなのでむしろ元祖)

新潟市中央区本町通12番町。
通称フレッシュ本町の入り口にその鮮魚店はある。

「見崎屋鮮魚店」

トレードマークのハットをかぶった
ダンディーなおやじが店主だ。

鮮魚、お刺身、煮物、揚げ物などの
魚料理が店頭に並んでいる。
いつも新鮮な魚が魚屋で買えるって素晴らしい。

しかし、見崎屋鮮魚店の魅力は
そこだけではない。

午前10時半と午後3時半過ぎになると、
どこからともなく、人が集まってくる。

通称:「ねんきんの会」
年金をもらっているくらいのお年寄りが
多く集まるのでこうネーミングされた。

コーヒー無料サービス。

魚屋さんの独特の匂いの中で、
みんながベンチに座り、たわいもない会話をする。

2年前にこちらに引っ越してきた
奥さんが隣だったので話を聞いた。

聞けば、
引っ越してきて、この商店街を歩いていたら、
昔の会社の上司にバッタリ再会したのだという。

その上司が見崎屋さんの同級生だった。
「ちょっと寄っていけて~」
とゆるい調子で言われて、コーヒーを飲んでいった。

そこからこの店に通うようになったのだという。

今日もお刺身を買って
帰って夕飯の準備をする。

そんなときに、
「寄っていけて~」
と言われ、しばし腰かける。

時間にしておよそ10分くらい。
その日、たまたま一緒になった人と
話をする。

「この店の魅力はなんですか?」
と大学生が尋ねる。
「マスターがいつ来ても変わらない。
最初来た時とおんなじ対応をしてくれる。」

そういうのって
なんだかいいなあと思った。

変わらない日常の中の
変わらない10分の休息時間。

でも、そんな時間が人生には必要なのかもしれないなあ。

「なんのために?」
と尋ねる人はきっといないでしょう。

わたしはいま、たしかに生きている。
そんな時間と空間を必要としているのだなあと思いました。

ツルハシブックスに遠方から車でご来店の際は、
車で30分ほどの
新潟市中央区フレッシュ本町商店街の中、
見崎屋鮮魚店にお立ち寄りください。

ご飯を持ち込んで、お店の
お刺身を買って、海鮮丼にすることもできますよ。

  

Posted by ニシダタクジ at 06:09Comments(0)日記