2014年11月02日
滞在時間を増やすとリピーターになる
僕は小売業の素人だった。
いや、現在進行形でした。
いまだに素人なのだと思います。
おつりのお札がコンビニの店員さんみたいに数えられません。
2011年3月20日。
東日本大震災の直後で、
新潟でも卒業式や送別会の自粛が相次いだ雰囲気。
そんな中でひっそりとオープンした
ツルハシブックス。
いま、ツルハシブックスは、
人が集まる本屋、
滞在時間の長い本屋として、
みんなから認識されている。
昨日は、朝8時に集合して、
朝市でおかずを買って朝ごはん食べるという
初イベントを開催。
雨の中、朝市を堪能。
超豪華なおかずたち。
10時過ぎまでやっていたので、
朝ごはんに参加した人たちは、
本屋の滞在時間2時間超。
この間に売れた本、0冊。(笑)
もっと本の話をすればよかった。
まあ、そのあとに出かけて帰ってきた後
まりちゃんが小説を買って、
店内のソファーで読み終わっていたけど。
まりちゃんの昨日のツルハシブックス滞在時間は、
8時~11時と15時半~19時半なので
7時間は店にいたことになる。
そもそも。
どうしてそんなことになったのか?
「人が集まる場所をつくりたかった」
という風に答えてはいるけど、
本当は、オープン当初、
小売業として、なんとか売り上げを伸ばしたかった。
それでいろいろビジネス書を読んでいたのだけど、
そうすると、気になる一節があった。
「初回来店時の滞在時間が長ければ長いほど、
2度目に来店する可能性が高くなる。」
そうか!
最初に来店した時の滞在時間が長ければ、
リピーターになってくれるのか。
では、どうしたら初回来店時の滞在時間が長くなるのだろうか。
1 話しかける。
まずは話しかけたらいいのではないか。
相手のことを知りたい、という思いで、
「どこから来たのか?」
「大学生だったら何年生なのか?」
「高校生なら部活をやっているのか?」
と話しかける。
あるいは、
「地下古本コーナーがあるのでいかがですか?」
と聞いてみる。
2 説明する。
不思議な本屋さんだと認識されているかもしれないので、
全体を説明するのも必要かもしれない。
こちらが新刊コーナー、地下が古本コーナー。
奥が一箱ギャラリーになっていて、
フリーペーパーはこちら。トイレもご自由にお使いください。
はじめてきた、という人にはそこまで説明したほうがいいだろう。
3 食べさせる。
何かを食べさせると、話が弾む。
これは経験的に、実感していることだ。
食べるときになかなか立って食べる人はいない。
しかし、初めて来た店で、
何か食べ物をもらう、というのは
勇気のいる行為だ。
特にお返し文化で育ってきている人にはドキドキする。
だから、食べるのを誘うほうも気遣いが必要だ。
「これ、差し入れで大量にもらったんですけど、食べませんか?」
今だと、頂いた柿が大量にあるので、
剥いて食べてほしい。
この「差し入れで」(あるいは「おみやげで」)もらったのだという表現は、
お客さんのハードルを劇的に下げることが実証されている。
なんというか、リアルな話で言えば、
「原価がタダなのだ」と認識できるし、
あるいは、「余ってももったいないから手伝ってあげようかな。」
という気分になる。(はずだ)
そして何より、第一印象で、
「差し入れやお土産がもらえる本屋=お客さんから愛されている本屋」
だと認識されるから、好印象となる。
こうして、
まず話しかけて、店内の説明をして、
なにかを食べてもらう。
これがツルハシブックス店員サムライの基本だ。
そうすると
滞在時間が長くなり、
先のビジネス書の法則からすると、
リピーターとなり、売り上げが劇的に上がる、はずなのだが、、、
まだあまり結果はあまり追いついて来ていない。(笑)
滞在時間2時間で何も購入しない、
という小売業は、なかなかないのではないか。
まあ、でもそれが
「何も買わなくても、そこにいてもいい」というのが
本屋、とくに新刊書店の強みでもあるのだから、
もともとのプラットフォームづくりやコミュニケーションデザイン
という観点からは、大きく成功しているプロジェクトになっていると
僕は思っている。
若者(中学生~大学生くらい)の居場所づくりを検討中の
大学や商店街、地域のみなさん、
コミュニケーション本屋という方法論もありますよ!
いや、現在進行形でした。
いまだに素人なのだと思います。
おつりのお札がコンビニの店員さんみたいに数えられません。
2011年3月20日。
東日本大震災の直後で、
新潟でも卒業式や送別会の自粛が相次いだ雰囲気。
そんな中でひっそりとオープンした
ツルハシブックス。
いま、ツルハシブックスは、
人が集まる本屋、
滞在時間の長い本屋として、
みんなから認識されている。
昨日は、朝8時に集合して、
朝市でおかずを買って朝ごはん食べるという
初イベントを開催。
雨の中、朝市を堪能。
超豪華なおかずたち。
10時過ぎまでやっていたので、
朝ごはんに参加した人たちは、
本屋の滞在時間2時間超。
この間に売れた本、0冊。(笑)
もっと本の話をすればよかった。
まあ、そのあとに出かけて帰ってきた後
まりちゃんが小説を買って、
店内のソファーで読み終わっていたけど。
まりちゃんの昨日のツルハシブックス滞在時間は、
8時~11時と15時半~19時半なので
7時間は店にいたことになる。
そもそも。
どうしてそんなことになったのか?
「人が集まる場所をつくりたかった」
という風に答えてはいるけど、
本当は、オープン当初、
小売業として、なんとか売り上げを伸ばしたかった。
それでいろいろビジネス書を読んでいたのだけど、
そうすると、気になる一節があった。
「初回来店時の滞在時間が長ければ長いほど、
2度目に来店する可能性が高くなる。」
そうか!
最初に来店した時の滞在時間が長ければ、
リピーターになってくれるのか。
では、どうしたら初回来店時の滞在時間が長くなるのだろうか。
1 話しかける。
まずは話しかけたらいいのではないか。
相手のことを知りたい、という思いで、
「どこから来たのか?」
「大学生だったら何年生なのか?」
「高校生なら部活をやっているのか?」
と話しかける。
あるいは、
「地下古本コーナーがあるのでいかがですか?」
と聞いてみる。
2 説明する。
不思議な本屋さんだと認識されているかもしれないので、
全体を説明するのも必要かもしれない。
こちらが新刊コーナー、地下が古本コーナー。
奥が一箱ギャラリーになっていて、
フリーペーパーはこちら。トイレもご自由にお使いください。
はじめてきた、という人にはそこまで説明したほうがいいだろう。
3 食べさせる。
何かを食べさせると、話が弾む。
これは経験的に、実感していることだ。
食べるときになかなか立って食べる人はいない。
しかし、初めて来た店で、
何か食べ物をもらう、というのは
勇気のいる行為だ。
特にお返し文化で育ってきている人にはドキドキする。
だから、食べるのを誘うほうも気遣いが必要だ。
「これ、差し入れで大量にもらったんですけど、食べませんか?」
今だと、頂いた柿が大量にあるので、
剥いて食べてほしい。
この「差し入れで」(あるいは「おみやげで」)もらったのだという表現は、
お客さんのハードルを劇的に下げることが実証されている。
なんというか、リアルな話で言えば、
「原価がタダなのだ」と認識できるし、
あるいは、「余ってももったいないから手伝ってあげようかな。」
という気分になる。(はずだ)
そして何より、第一印象で、
「差し入れやお土産がもらえる本屋=お客さんから愛されている本屋」
だと認識されるから、好印象となる。
こうして、
まず話しかけて、店内の説明をして、
なにかを食べてもらう。
これがツルハシブックス店員サムライの基本だ。
そうすると
滞在時間が長くなり、
先のビジネス書の法則からすると、
リピーターとなり、売り上げが劇的に上がる、はずなのだが、、、
まだあまり結果はあまり追いついて来ていない。(笑)
滞在時間2時間で何も購入しない、
という小売業は、なかなかないのではないか。
まあ、でもそれが
「何も買わなくても、そこにいてもいい」というのが
本屋、とくに新刊書店の強みでもあるのだから、
もともとのプラットフォームづくりやコミュニケーションデザイン
という観点からは、大きく成功しているプロジェクトになっていると
僕は思っている。
若者(中学生~大学生くらい)の居場所づくりを検討中の
大学や商店街、地域のみなさん、
コミュニケーション本屋という方法論もありますよ!