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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年11月07日

本屋は松下村塾になり得るか?

朝読書

来年の大河ドラマの舞台
「吉田松陰と松下村塾」
いやあ、これは熱い。

僕の20代を熱くさせたのは、
東京・北区王子の物語バー「狐の木」と
その地下にある王子小劇場、
その場で行われたお芝居と
軌保博光(てんつくマン)×鶴巻健介(サンクチュアリ出版代表)
のトークライブだった。

1998年11月23日。
16年前になる。

お芝居のタイトルは「20代熱くなって時代を駆け抜けろ」。
というコテコテの熱い感じ。
舞台は幕末、坂本龍馬を中心とした人間模様が描かれた
幕末の物語だった。

当時。
20世紀末。
就職氷河期元年と言われた1998年。
(この年、有効求人倍率が0.9まで下がる)

誰かが変えていかなきゃ。
そういう機運にあふれていた(と僕が勝手に思っていた)
時代だった。

「21世紀、新しい時代をつくるのは、俺たちだ」
と勝手に思っていた20代半ばである。

僕はその時。
「まきどき村」(たぶん名前はまだ決まっていない)
をやることをなぜか心に決めていた。
(場所は決まってなかった)

そのお芝居と、
軌保博光の
「映画を撮りたい。映画を撮っているとき、俺めっちゃカッコイイと思える一瞬がある。」
という一言にシビれ、
僕の肩書は「心震える一瞬プロデューサー」(笑)となった気がする。

その夜は
「のらびとネットワーク」という
農業系若者の集まりが「狐の木」で旗揚げされた。
僕にとっては、人生を大きく動かした1日である。

その後、2002年に不登校の中学3年生シンタロウに出会い、
「中学生高校生と地域の大人が出会える場をつくりたい。」
と強く思って、NPOをつくったのはいいけれど、
その方法論はまったくわからなかった。

とりあえず、子どもの遊び場と
学習塾を並行してやりながらも、
「なんか、これじゃないなあ」と違和感を感じていた。

2004年春。
小説「吉田松陰」を読む。

文中の「野山獄」エピソードに
心を打ち抜かれる。

これだ!と思った。

黒船に乗ってアメリカに渡ろうとして
捕えられた松陰先生が入れられた萩の野山獄。
そこでは、親類から厄介者とされた人たちが
入って、いつ出られるか分からない暮らしをしていた。

そこで松陰先生はひたすら読書に励みながら、
獄中での本の説明(読書会みたいな)や
俳句や書道の教室を開き、
松陰自身も生徒になって習っていたという。
(この野山獄が内野駅前寺子屋「野山塾」の名前の由来になっている)

これがベースになって、
野山獄を出て自宅禁固となった
吉田松陰先生は、叔父が開いた松下村塾を引き継ぐこととなる。

松下村塾の教育方針は4つ。(冒頭の本による)

1 友として一緒に学ぶ
松陰が「一方的に教える」のではなく、
同じ目線で学ぶことを大切にした。
松陰は塾生を「諸友」と呼んだ。

2 褒めて能力を伸ばす
松陰は褒め上手であった。
どんな若者にも長所を見つけ出して伸ばし、
個性を尊重した

3 志を立てること
志は心の芯であり、
これがないと自分を見失うとした。
塾生を適正に評価して志を立てることを助けた

4 学んだことを実践する
人間の本質を「学ぶこと」とし、
それを実行するべきだと説いた。
師が手本を示したため塾生たちも奮起した。

もし、これらを
現代社会において再現するとしたら、
そこは、ツルハシブックスのような場所ではないかと思う。

本屋で学び、
カフェで作戦を練り、
まちで実行に移す。

その繰り返しをできる場所は、
現代では本屋+カフェ+商店街あるいは田園地域
なのではないか。

そしてそれを必要としているのは、
現代の志士たちではないか。

松陰を知る三つの言葉(これも冒頭の本による)

1 草莽崛起(そうもうくっき)
草莽とは、在野で地位を求めないが
国家への忠誠心にあふれる人々。
草莽崛起とは、そうした人々が決起して大業をなすことを指す。

2 一君万民論(いっくんばんみんろん)
権威は君主ひとりが生まれながらに有しており、
それ以外の人々に身分差別はないという考え方。
天皇のもとに万民は平等と説く。

3 飛耳長目(ひじちょうもく)
耳を飛ばして目を長くするように広く情報を収集し、
それをもとに将来を見通して計画的に
行動しなくてはいけないという考え方。

まさのこの教えを再現できるのは、
本屋+カフェという空間なのではないだろうかと思う。

いや、おそらくは勘違いなのかもしれないが、
「現代の松下村塾、それがツルハシブックスです。」
と言える日まで、いろいろと磨いていこうと思う。

さあ、共に学ぼう。  

Posted by ニシダタクジ at 06:29Comments(0)学び