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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年01月27日

直接的アプローチと仕組み的アプローチ

ツルハシブックスにやってくる、
悩める大学生高校生中学生たち。

その要因は、一言では表せないけど、
現状で生きている世の中では、
学校と家庭しか自己を表現する場所がなくて、

そこでは、
・他者評価を前提とした教育システム
・地域コミュニティの崩壊と核家族化による承認機会の減少
・他者との比較、目標不達成による自信の無さの上書き
などの原因により、
他者の目が気になり、自信を失っている若者がたくさんいる。

一方で
キャリア教育サイドの体系からすると、
夢・目標ありきのキャリアデザイン型のキャリア教育
が唯一の方法だといまだに思われている。

その社会背景にあったのは、
終身雇用、つまり同じ仕事を一生続けることで
生涯賃金が約束されるという「効率化」された社会経済システム
(その背景には、2000年の歴史を持つ稲作から来る「継続は力なり」思想がおそらくあった。)

そのシステムを前提とした
マッチング理論=うまくマッチングさせないから若者は3年で会社を辞める
⇒ミスマッチを減らすために、小さなころから「やりたい仕事、なりたい職業」を考えるべき
というキャリアデザイン型キャリア教育の低年齢化を引き起こした。

その結果。
大学生高校生中学生は、

・夢がないと行動できない
・夢破れると自信を失う
・失敗を恐れチャレンジできない

ということに実際なっている。

この現状に対して、
とるべきアプローチ方法は2つある。

ひとつは直接的アプローチ。
「地域の居場所をつくる」ということ。

その最も有効な方法が
本屋、それも新刊書店なのではないかと思う。
コミュニケーションする街の本屋。

そこは、
中学生高校生大学生にとって、
「第3の大人」に出会える「第3の場所」だ。

そこには、
・学校や家庭とは異なる多様な価値観を持つ大人
・ありのままの自分をある程度受け入れてくれる親和的承認の舞台
・他者評価をあまり伴わない小さなチャレンジを促す仕掛け

が存在している。
ツルハシブックスで野山塾の中学生高校生が
屋台をやるというのは、そういうことだ。

それによって、
「居場所」ができ、「親和的承認」が満たされ、
小さなチャレンジをすることで「自信」がついていく。

それがツルハシブックスという現場、なのではないかな。

これはすごく大切なこと。
地域の居場所として、機能する街の本屋が
増えていくことが願われる。

このような直接的アプローチの一方で、
現在の教育の仕組み(社会システム)を放置していては、

・夢がないと行動できない
・夢破れると自信を失う
・失敗を恐れチャレンジできない

が量産されていってしまう。
それを仕組み的になんとかするためには、
どうしたらよいか?

「キャリアドリフト理論」の実践と研究なのではないか。
「キャリアデザイン」、つまり目標設定・達成のみが
夢の叶え方ではなく、違う方法もあるよ、ということ。

目の前に来た人、もの、ことを大切にしていくと、
いつかたどりつく天職という瞬間がある。


「ホスピタルクラウン」(大棟耕介 サンクチュアリ出版)
というような生き方が、まさにそれを表している。

子どものころに、
病院で入院中の子どものためにクラウンをしたい、なんて、
自分自身が入院していなければ思わないだろう。
しかも、それは本職ではない。
(13歳のハローワークにはおそらく載っていない。)

そんなキャリアのつくり方が必要になってきている。

では、いまなぜキャリアドリフトなのか?

・予測不可能な時代に入っていて、会社の寿命が分からない。
・急速に進む高齢化には「効率化」では対処できず、「創造力・デザイン思考」が求められる。
・終身雇用制度も崩れ、マッチング理論ではなく、仕事に合わせて自分を開花させ続ける必要がある。

つまり、「やってみる」しかないのである。

このようなキャリア・ドリフト理論を確立するには、
研究・実践を続けるしかない。

残念ながら今の日本の教育システムでは、
自分が現場の教師になるか、
大学の研究の現場に入るか、しか実践の場はない。

大学の現場で、
1年次から地域に出て、地域の人と一緒に活動をする。

・異なる価値観を持つ多様な大人に出会い
・親和的承認が得られる現場で
・小さなチャレンジを繰り返す

そのことが、地域に役立つだけではなく、
何よりも本人のキャリア形成にとって、
大切な経験になることを実証する。

「実証する」には、残念ながら、
現在の日本では、「就職率」と「就職先」と「就職満足度」
しかないから、その言語に合わせて、実証するしかない。

その結果。
「やっぱり地域で多様な大人と関わって、
いろんなことをやるのは、キャリア形成にとって大事だよね。」

という結論になれば、
「だったら、高校生、中学生の時にもやればいいじゃん。」

というように世の中は仕組み的に変わっていくのではないか。

そんな将来を描いて、実際にやってみようと思う。

僕はいま、仕組み的アプローチの現場に立ち、
それをデザインしているところです。

一方で直接的アプローチである
「ツルハシブックス」は、
よりたくさんの多様な大人が関わることで、
さらに魅力を増していくし、

全国の地域に、
そのような場所がどんどん増えていき、
行動範囲が狭い中学生や高校生たちが
「第3の大人」と「第3の場所」に出会える空間を提供したいと思っています。

地域教育の現場としてのツルハシブックスを
伝えていきたいと思います。
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Posted by ニシダタクジ at 07:34Comments(0)日記