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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年01月28日

新人であること。

新人であること。
若いこと。
まだなんの名声も、地位も、権利も得ていないこと。


「武器としての交渉思考」(瀧本哲史 星海社新書)

いいですね。
熱いです。
革命を起こしたくなります。
ラストにシビれます。

テクニック的な交渉論ではなく、
本質を突く内容に、
京都大学でこの授業を受けている人たちは
いいなあと思います。
大学生の時に知るべき1冊です。

「パラダイム・シフト」
という言葉を生み出したアメリカの科学哲学者、
トーマス・クーンは、科学の世界で大きな変革を成し遂げる人をこのように表現する。

「変革者はふつう非常に若いか、危機に陥っている分野に
新しく登場した新人であって、古いパラダイムで決定される
世界観やルールの中に、ほかの人たちほど深く埋没されてはいない」

つまり、
あらゆる組織、集団、社会で、
大きな変革を成し遂げることができるのは、
その組織の古いしがらみやルールに
とらわれていない人だけだ。
ということ。

冒頭の

新人であること。
若いこと。
まだなんの名声も、地位も、権利も得ていないこと。

それこそが大胆なチャレンジの条件なのである。

なるほど。
そしてチャレンジするには、
交渉の力が不可欠で
その最大の武器は「言葉」であると
本書を通して一貫して著者は伝えています。

あと、地域活動をする上で、
特に重要だと思ったのは、
5時間目の「非合理的な人間」とどう向き合うか?
のところ。

地域で活動をしていると、
非合理的なことが日常的に起こります。
そのタイプを本書では6つのタイプに分けていますが
その中でも特に 
2 ラポール(信頼関係)を重視する人が大切だと思ったので抜粋します。

1 好きになる

好意の返報性という人間心理に働きかける。
つまり、まず「好きになる」ということ。
人は誰でも自分のことを好きだと思ってくれている人には
自然と行為を抱くものです。
これは地方で活動するときにもっとも大切だと思います。
地域を好きになることその人を好きになることから始まります。

2 スモールギフトをおくる

バレンタインデーの時には義理チョコをおくる、
あるいはもっているスキルに対して称賛する、
などの言葉をおくる。それによって、相手とのラポールを築くことができます。
ちょっとした手土産をもっていくことなどが使えるでしょうか。

3 共通点を見つける

血液型、居住地、出身地、出身校、食べ物の好みなど、
なんでもいいので、相手との共通点を見つけることです。
そういえば、新潟で異業種交流会に出ていたとき、
好きなラーメン店の話で盛り上がりました。

4 相手の好む話し方で付き合う

敬語は使わずにフレンドリーで話すことを好む人などがいます。
それらを判断して、その人に合った話し方をするという方法があります。
地方であれば、方言でしゃべる、みたいなことでしょうか。

5 共同作業の時間を持つ

講演会の配布チラシを組むのを一緒にやるとか、
あとは田植えや稲刈りをするとか、
近所の毎年恒例のドブさらいをやるとか、
そういうのを一緒にやるとかっていうのが
地域の人との関係性を作っていくのでしょう。

ちなみに共同作業で何をするかは重要ではなく
「共同作業をする」ことが大切なようです。

大学生は、地域にとっては、新人です。
新人そのものです。

だからこそ、変革者になれるのです。

以上5つのテクニックを駆使しながら、信頼関係をつくり、
地域に入り込んで行くことで、実社会に出たときに
役立つ「交渉思考」や「交渉スキル」が身に付くとしたら、
やってみたくはありませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 07:08Comments(0)