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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年03月01日

キャリア教育とは、答えを教えることではなく問いを残すこと。


東京駅にある立命館大学東京キャンパスでの
「フロンティア・デザイン・フォーラム」に参加。

課題先進地である場所だからこそ、
人と地域の新しい挑戦、働き方、
クリエイティブが生まれるのではないか?
フロンティアとしての地方があるのではないか?
そんな問いかけから始まったフォーラム。

僕がもっとも印象に残ったのは
関西地区で活動している「ローカルキャリアカフェ」の取り組み。

金曜日の夜に大阪近郊で地域の人たちをゲストに
若者を集め、ワールドカフェ形式でトークイベントを開催し、
盛り上がったら、そのまま車で連れて帰るという
通称「ドナドナ」(笑)

10名程度の少数精鋭で
徹底して地域の課題をだし、議論する
(結果5名が現地に行く)
など、若者と地域をつなぐ活動をしている。

店長である川人さんのお話の中で
僕がインスパイアされたのは、
「都市型キャリア教育」と「地域型キャリア教育」
の話。

都市と地域(田舎)では、
キャリアの成功イメージが違うだろうと。

いい大学に受かって、
東京(大阪)に行って、
大企業に就職って、
それだけを伝えるだけでいいのだろうか?

もっと多様な幸せのカタチがあるのではないか?と
問いかけるキャリア教育。

たとえば、
Uターンした人たちをゲストに呼んで、
なんでUターンしたのか?
を聞いてみる。

たとえば、
「もし、この地域があと半年で無くなるとしたら何をする?」
と問いかける。

あるいは、地域に入り込んだときに、
このプログラムを作るために、
地域の人がどれほど頑張ったのか?
なぜ頑張れたのか?
を考える。

そうすると、口では「田舎なんてダセー」と言っている
高校生や大学生の中にある潜在的な地域愛を引き出せるのではないか?
(これ、茨城のヤンキー予備軍にやったほうがいいのかも)

そして何よりも、
キャリア教育というのは、
「問いを残すこと」だと思った。

カタリバのときもそうだけど、
ローカルキャリアカフェも
高校生に強烈な問いを残す。

それは究極的には
幸せってなに?
っていう問い。

そもそも、都市型のキャリア教育というか、
世の中的な成功モデルに共感している高校生は
もはやそんなに多くないだろうと推察されるので、
このような問いが得られる機会はすごく貴重だ。

それは大学生でもきっと例外ではなくて、
特に大学受験に敗北した(自分で思っている)
子たちにそのような問いを持ってもらうことは
きわめて重要だ。

価値観の多様性を見せる。
そして心に問いを残す。
それがキャリア教育の出発点なのではないだろうか?  

Posted by ニシダタクジ at 07:30Comments(0)学び