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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年03月16日

生きる、ということ、それは書をかくということ

書展「HAKU」@栃木県総合文化センターに
お邪魔してきました。
新潟大学の書道科卒業生4人の展示会。

卒業して学校現場に入り、書道を教えている人。
自分で書道教室を開き、さまざまな制作物を作っている人。
いろいろな立場の人が
今の自分を表現した書展でした。




書道というのは、
「道」なんだ、って初めて体感した機会となりました。

4人のプロフィールを見ると、
四者四様の意気込みが書かれています。

「書道とともに生きていく決意表明」
「現在地の確認」
「書と向き合い続けるということは、すなわち自分と向きあい続けるということです。」
(福田さん)

「純粋に無意味な世界への欲望」とやらを
皆様と一緒に考えて、共有していけたらいいなと思います。
(白石さん)

果たして自分はこのままでいいのか?
今までの生活態度も書道に対する姿勢も改める必要があったように思います。
(近藤さん)

鑑賞者との間に共有できるものを3つ用意し、
鑑賞者に対して、書と3つのものとが互いにどのような影響を及ぼすのか、
試案として書きました。
(徳田さん)

ひとりひとりが
生きる、とは何かを問い、
生きる、ことと向き合い、
そしてそれを筆に載せて、紙に落としていく。

答えのない、終わりのない、ゴールのない旅。
それを「道」というのだろうなあと思いました。

その「道」を歩いていこうとする
人たちの書は、胸に迫るものがありました。

帰りの電車で僕の脳裏に浮かんだのは、
子どものころに歌った「若者たち」と
一休和尚の「道」でした。

君のゆく道は果てしなく遠い。
だのになぜ、歯を食いしばり
君はゆくのか、そんなにしてまで。
(若者たち)

この道を行けばどうなるものか 
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 
迷わず行けよ 行けばわかるさ
(一休和尚「道」)

「書」という道を
歩み続ける彼らの書に、
心震えました。

生きる、ということ。
それは、問うということ。

生きる、ということ。
それは、向き合うということ。

生きる、ということ。
それは、書をかくということ。

生きる、それは磨き続ける、ということ。

素晴らしい機会を、ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 07:18Comments(0)日記