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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年06月02日

「逃げる」のではなく「選択する」

途中で辞めることは「逃げ」ではないのか?
だから、最後までやりきってから辞めたい。

このように思う「真面目な」人が多い。

それでも、途中で辞めてしまったら、
自分を敗北者であるかのように責めてしまう。

こうして人は自信を失っていく。
いや、実際は自信を失っているのではなく、
「自信のなさ」を上書きしているのだけど。

少し前に、ツルハシブックスで多くの大学生が言っていた
「やりたいことが分からない」は本当に課題なのか?
という問い。

それは「頭痛」のようなものなのではないか?

「頭痛」がする。
だから、頭痛薬を飲む。
それ、解決している?

そうじゃなくて、なぜ頭痛が起こっているのか?
を考えなければいけない。

風邪を引いたのかもしれない。
台風が近づいて気圧がさがっているのかもしれない。
あるいは昨日少し飲みすぎたのかもしれない。

その原因がわからなければ、
ふたたび頭痛が起こりつらい思いをすることになる。
本当の解決策は、
風邪を引いたのであればゆっくり休んだり医者にいくことであり、
飲みすぎたのであれば、次回からお酒の量をセーブすることである。

「やりたいことがわからない」も同じだ。

多くの大学生が「やりたいことがわからない」
ことが課題だと思ってしまう。

したがってその解決策は、
「やりたいことを見つけること」だ。

しかし。
本質的に、「やりたいことがわからない」が
課題ではないとしたら、その解決策は変わってくる。

僕が思う本質的な課題は、
「やりたいことがわからなくてツラい。」
⇒親や先生や友人の「やりたいことは何か?」という問いに答えられないのがツラい。

もうひとつは、
「やりたいことが分かっていないので、何をしたらいいか分からない」
⇒行動する動機づけがないので、行動できない。

だから解決策は、
「やりたいことがわからなくてもツラくない」状態にすることと
「やりたいことはよくわからないのだけど、何か行動している」状態になっていること。
の2つである。

学校社会を生きてくると、
常に「他者評価」にさらされている。
そしてその「他者」のほとんどが学校の先生である。
行動基準がそこになってしまう。
そしていわゆる道徳的な行為こそ価値があると思ってしまう。

・最後まで続けること
・あきらめないこと
みたいなことに価値が置かれてしまう。
もちろんそれが間違っているわけではないのだけど。

冒頭に書いた「逃げる」も同じだ。

「逃げた」のではなく、「選択した」だけだし、
「失敗」ではなく、「機会」をもらっただけだ。

それはまさに
他者評価の呪縛から逃れることだ。

「逃げた」のか「選択した」のか
「失敗した」のか、「機会を得た」のか

それを決めるのは、いまの自分と、これからの自分しかいない。  

Posted by ニシダタクジ at 06:36Comments(0)日記