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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年06月10日

「日本人」をつくった「学校カリキュラム」

江戸時代に「日本人」はいなかった。
日本に住んでいる人たちはいた。

それぞれの人は藩に属していた。
脱藩した坂本竜馬はそういう意味では日本人だったかもしれないが。

富国強兵。

明治政府はその名のもと、
「軍隊」、そして「学校」を整備した。

昨日は公開講座でした。
子どもの発達(社会化)の「3つの場」と「3つの間」

3つの場というのは「学校」「地域」「家庭」
3つの間というのは「時間」「空間」「人間(じんかん)」

です。

~~~以下講義メモ

・「職の世界」(会社・学校)と「役の世界」(地域・家庭)
・「職の世界」の価値観は「お金とモノ」=比べる世界、代わりがきく。
・「役の世界」の価値観は「愛と心」=比べられない世界、代わりがきかない。
・人は「役の世界」から「職」という仮面をかぶって会社に行き、赤提灯で仮面をはがして帰ってくる
・「お金」は比べるための道具

1 時間

・「職の世界」で流れる時間と「役の世界」で流れる時間は違う
・学校時間(産業時間)=カチカチ時間(平等・うしろから追いかけてくる・量で測る)
・地域・家庭時間(民俗時間)=サラサラ時間(不平等・深さがある・伸び縮みする)

・学校と軍隊は双子の兄弟
・学校はよき「日本人」=兵隊あるいは企業戦士になるために設計された。
・休んじゃダメ=いい企業人になるためのプログラム
・学校にいると比べられないもの(ヒト)を比べられるように錯覚する
・比べられても負けない力を身につけるのが学校
・学校=管理時間・平面時間

・地域には民俗時間が流れていた。「どんどん焼き」「節分」「七五三」
・これらの「行事」は時間の区切り=通過儀式として行われた。
・お祭りでも役割がだんだん上がっていった。
・比べられない時間がそこには流れていた。

・地域の行事を、学校が奪っていく。「学芸会」「運動会」「音楽祭」
・通過儀式さえも学校が奪っていったのが現在。例:「2分の1成人式」
・カチカチ時間だけではゆったりと生きられない。
⇒サードプレイスっていうのはサラサラ時間が流れる場所

2 空間

・学校=機能空間、管理空間、監獄空間、平面図空間
・管理しやすいためには、効率よく見えることが大切

・日本の家庭空間:プライバシーという概念がなかった。
・ふすまを開けると、大広間になり部屋がつながった。
・縁側という、人がつながる場をつくった。
・聞こえていても聞こえていないふりをしているあいだに本当に聞こえなくなる
(選択的注意・選択的不注意)
・子どもは空間を絵巻物のように見ていた⇒小3くらいで平面空間を認知する。
・子どもが存在するのが学校空間だけになっていく
⇒タブーをつくる「あんたのため」(国親思想):川や海に近づいては危ないからダメ。

3 人間(じんかん)

・学校は日本人を作らなければいけなかった⇒基準(言葉・行動)をつくる
・言葉を合わせる、ルールを守る。
・制服:すべて軍服。学ラン=日露戦争の軍服、セーラー服=イギリス水兵隊

~~~ここまで講演メモ。

なるほどな~。
「学校化」社会って今までも聞いたことがあったのだけど、
そういうことか~。

地域コミュニティとか
駄菓子屋とか
サードプレイスとか
本屋とか

そういうのがなぜ必要なのかっていうことが
説明できるようになるって楽しい。

そういえば僕は、
20歳になる年に大学に入り、
30歳で玉川大学に入り、
40歳で茨城大学で学んでいるなあ。

学べるってありがたい。

なぜ本屋なのか?
を説明できるようにならないといけないね。
今週もめちゃめちゃ面白かったのです・・・
ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 07:25Comments(0)学び