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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年06月24日

ビール屋がそば屋をやる理由

木内酒造。
新潟にいたときから
木内梅酒の醸造元として知っていた。
ビールで仕込んだ梅酒が日本一になった。
http://www.kodawari.cc/

昨日の「茨城学」で
登壇された木内さんの話に
心を打ち抜かれた。

木内さんが家業である木内酒造に
もどってきた20年前の1995年。
世の中は地ビールブームに沸いていた。

「真似しない」
木内さんを貫く哲学がある。

学ぶけど、真似しない。否定もしない。
第3の道を歩んでいくということ。
こうして木内酒造の地ビールづくりが始まる。

茨城県はかつて、
日本の麦の20%以上を栽培していた。
それをビール麦栽培へと移行していく。

戦略は「世界に売る」ということ。
コイツで世界に出てやろうと考えた木内酒造のビールは、
ラベルにはフクロウ、そして英語表記がされている。
現在、アメリカではすでにサントリービールの輸出額を超えている。

アメリカで売れて、日本で話題になる。
よくある話だ。

つまり、木内酒造は、茨城ブランドではなく、
日本ブランドで勝負してきた。

そんな木内酒造のものづくりキーワードは、
・全国・世界に通用するローカル
・自主自立・創意工夫があるもの
・きちんとした人づくりをする。
これは1980年に大分県で始まった一村一品運動をモデルにしている。

ビールづくりを始める前、
3人だった社員が10人となり、
いまや120人を抱える企業となった。

地域貢献活動も活発に行っている。
山奥での古民家を改装したレストランなどを経営している。
東日本大震災時には、
1週間、水をビール瓶に詰めてひたすらに配った。

木内さんのお話を聞いていて思ったのは、
「本業を通じた社会貢献」という言葉だ。

企業CSRが叫ばれているが、
地域の中小企業にとって、
本業を継続することこそが社会貢献であるということだ。

それは、学生のひとりが最後に質問していた
地域貢献か、利益か?
という二者択一ではない。
両方があるから、地域に愛され、継続していくのだ。

地域に愛されることは、信用そのものだ。
最後には愛される会社が残る。
銀行も支援する。

最後にタイトルになったそば屋について。

木内酒造は、な嘉屋という蕎麦屋を経営している。
http://nakaya.cc/


それはなぜか?
茨城県では、日本の麦の20%を生産していた。
そのときに、裏作で蕎麦を育てていたという。
いわゆる二毛作だ。

だから、木内さんがビール麦を作るように地元農家に
お願いしたら、農家はそのあいだに蕎麦を育てる。
そうしたらその蕎麦も買い取って、お店で出そう。
そんなわけでビール屋がそば屋をやっているのだ。
蕎麦⇔日本酒ではなく、蕎麦⇔ビール麦なのだ。

農学部出身の僕としては、非常にシビれる話でした。
かっこいい経営者ってやっぱり素敵だなあ。

水戸に来て、地ビール飲んで、日本酒も飲んで、そばで〆る。
そんな飲み会、やりませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 07:13Comments(0)学び