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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年07月29日

「機会提供」という醍醐味

「答えより問いが売っている本屋がいい」
と、上田のブックカフェnaboのスタッフが言っていた。

そうそう。
問いなのよ。
答えはネットに載っているからね。
って思った。

本屋が本屋である意味は、
そこに問いが売っているからだ。

それは一冊一冊の本からだけではなく、
本の並び方によっても問いが生まれる。

「問い」という機会提供がそこにはある。

本屋の魅力は「機会提供」である。
というか、社会教育の醍醐味は「機会提供」にあるのではないか。

その機会によって、
子どもがどうなるか?
というのは、結果であって、そこにこだわりすぎることなく、
ただ、純粋に機会を提供していく。

もちろんそれは
「いい機会になるだろう」と思って提供されるのだろうけど。

そして「機会」は一方向に提供されるわけではない。
ここがおもしろいところだ。

明確な目的・目標をもった学校教育は、
どうしても教える側と教わる側の関係を生んでしまう。

「日本を何とかしよう」
というような大いなる目標を掲げた
松下村塾では、「共に学ぼう」と言えたのかもしれないが、
学校では明確な目的・目標があり、その達成度が評価される。

しかし、本屋などで提供される「機会」は、
若者だけではなく、提供者側の大人にとっても同じように「機会」である。

暗やみ本屋ハックツでは、
若者に本という機会を提供しながら、
自分たちも本を売るという機会をもらっているのだ。

きっとそんな「機会提供」にこそ、
本屋の醍醐味があるのだろうと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 06:46Comments(0)