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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年07月31日

好奇心の芽を摘む、7つの自問


一歩踏み出せば昨日と違う自分になれる! (ジョン・クランボルツ/ライアン・バビノー 日本文芸社)

昨日に引き続き、この本から。
テーマは「やってみる」

好奇心が「型にはまった教育」で損なわれないとすれば、それは奇跡である。
(アルベルト・アインシュタイン)
から始まる第3章。

~~~ここから一部引用

子どもは、新しいことにチャレンジするのが大好きです。
彼らは、実際に触れたり突いたり疑問を持ち、
それを確かめようと実験して自分の世界を広げていきます。

子どもは何かに興味を持ったとき、
自分にもできそうか、自分のためになりそうか、もしくは将来の仕事に役立ちそうか
を見極めるために立ち止まったりしません。
ただ、チャレンジするのみです。

ところが成長するにつれて、
子どもたちはただ遊んだり冒険したりする時間が減り、
代わりに何をすべきかについて考えるのに時間を費やすようになります。

学校に行けば、重要なのは正しい答えを導き出し、
賢く振る舞うことだと教えられ、その結果、
自分が得意でないかもしれないことを
避けて通るようになります。

いったんはじめたことを最後までやり通せないのは
意気地なしだと言われるので、
あまりたくさんのことに手を出してはいけないと思うようになります。

親の中では良かれと思って、
美術、音楽、文学などの実用的でない教科から
子どもを遠ざけてしまう人もいるので、その結果、
子どもたちは確実に将来の仕事に結びつく活動以外には
手を出さなくなります。

そんなふうに子どもの頃教え込まれてしまえば、
大人の多くが自分の好奇心を信じていいか
分からなくなってしまうのも無理はありません。

新しいことにチャレンジするとき、
大人たちは「これは自分の時間を使ってわざわざすべきこと?
やってなにかメリットはある?
本当に私らしいことで私が望んでいること?
うまくやれそうなこと?」と自問自答します。

~~~ここまで一部引用

うわーって感じです。
「やってみる」を妨げる要因は何よりも
自分の心の中にあり、
そのもっとも大きなことは好奇心の芽を自ら摘んでいるからだと
この本は言います。

そして、
「好奇心の芽を摘む7つの自問」です。

1 これは私の得意なこと?
2 そんな暇ある?
3 やり遂げるだけの根気、才能、知恵はある?
4 本当に私はそれがやりたいの?もしそうなら、他のことと両立できる?
5 お金はどうするの?
6 他人にどう思われるだろう?
7 実質的な見返りは得られそう?新しい彼氏(彼女)に出会えそう?
  仕事に有利なコネは得られそう?お金儲けに役立つスキルは身につけられそう?
  もっと健康で魅力的になれそう?

いやあ。
これは。
おそろしいです。
いつから、人はなにかを「やってみる」前に
こんな質問をするようになったのでしょうか。

大学生を見ていると、
すでにこの7つの自問を「習得」してしまっている人が多いと思います。

また自分だけならまだしも、
「やってみよう」としている友人に対して、
この質問をしてしまう人もいます。

しかし、キャリアドリフト理論では、
「考えて、行動する」のではなく、
「行動して、考える」の繰り返しによって人生が作られるのです。

もし、大学生が18歳までの習慣によって、
このような7つの自問をしてしまうようになっているとしたら、
何らかの方法でその呪縛をとっていく必要なあります。

そこで僕が考えたのが、
「気がついたら私も、本屋という舞台の、共演者になっていました」
という作戦です。

気がついた時には、もう始めている。
「始めるか、始めないか」の判断をしないうちに
始めている、ということです。

おそらくそこには
「場のチカラ」と「共演者の魅力」が必要です。

そう言えば
1週間前のアルプスブックキャンプを
手伝ってくれた大学生のヤスコちゃんは、
その2週間前にはただのお客さんでした。

「再来週、キャンプ場で本屋をやるんだけど、一緒にいかない?」
とうっかり誘われて、一緒にイベントスタッフを
やってみることになりました。


そんなきっかけ。
そこから行動が起こり、
そこでまた違う誰かに出会い、話をして、
新しい物語のスタート地点に立つ。
そんな入口が必要なのではないかなと思います。

気がついたら共演者になっていたような、
そんな空間を大学でも作れたらいいなあと思います。  

Posted by ニシダタクジ at 06:03Comments(0)