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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年08月26日

就活システムではこれから生まれていく仕事にアクセスできない。


「仕事の作法」(内田樹 名越康文 橋口いくよ 角川書店)

久しぶりに内田節を聞きたくなって、ブックオフにて購入。
仕事についての雑誌連載をまとめたもの。

こちらからいきなり内田さんのコメントを引用

~~~

社会が変わると必ず新しい仕事が発生する。
いつの時代にもこれまで誰も従事したことがない
仕事が出現してくるはずなんだよ。

そういう新しい仕事を
今のリクルートシステムでは拾えない。
だから、仕事はあるけれど、人が来ないという状態になっている。

今まで誰もやったことがない仕事なんだけど、
誰かやってくれる人いない?
ってアナウンスが流れているんだけど、
パターン通りの就活をしている人たちには、
そのアナウンスメントが聞こえない。

就活している人たちは、
過去の求人情報をベースにして、
それが継続していくという前提で活動しているけれど、

社会ってどんどん変わっていくわけで、
一番面白い仕事って、変わってゆく社会状況の中で、
生まれたばかりの仕事なんだよ。

でもそれは新しい仕事だから
就活的なネットワークに登録されていない。

僕はそれを「コーリング」って呼んでいるの。
就職課の掲示板には出てない。
だから、今の就活システムにはまり込んでいる限り、
本当に新しい仕事、最先端の仕事には構造的にアクセスできない。

~~~ここまで引用

いいですね。
「構造的に」っていつもの内田節が炸裂してる。

そして続けて言います。

▽▽▽ここからさらに引用

自分が何をしたいかわかんないなら、「何か仕事ないかな」って
センサーの感度を上げて待っていればいい。
そういう仕事を探してぼおっとしている人間にだけ
コーリングが聞こえる。

「おまえ暇なんだろ」って。
そういうところからイノベーションが始まる。
オープンマインドでいることが
仕事と出会うためには一番大切なことなんじゃないかな。

△△△ここまで引用

このあとさらに新卒一括採用の弊害として、
多数の会社をおちることによる
自己評価の低下を挙げていた。
それによってひどい雇用条件でも黙って働く人を生んでいると。

まあ、それはともかくとして、
この引用したところは、非常に面白い話です。
こういうふうに「構造的」に見るって好きだなあ。

天職は英語にすると「コーリング(calling)」
つまり、「呼ばれること」だそうだ。
そのコーリングを察知できるかどうか。
それだけオープンマインドを持っているかどうか。

変わりつつある社会の中で、

それでも現在では、テクノロジーと高い感性の持ち主のおかげで、
日本仕事百貨とか、ETIC.のDriveとか、
そういう仕事にもアクセスできる機会も出てきている。

「日本仕事百貨」
http://shigoto100.com/

「Drive」(by ETIC.)
http://www.etic.or.jp/drive/

大切なのは、
オープンマインドと
面白い!を感知する感性。
きっとそれが天職につながっていくのだと思う。

天職とは、仕事の種類ではなく、
「これが私の天職だ」と思える瞬間のことだと僕は思う。

そういう意味では、
コメタクの3人はそれを持っているのではないかなあ。

「Drive」ブログより「お米を炊くことで暮らしの豊かさを伝えたい」
http://www.etic.or.jp/drive/labo/6281  

Posted by ニシダタクジ at 05:42Comments(0)