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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年09月08日

うまくいかないほうが学びのエンターテイメントとして価値がある

「第二の顧客」
という考え方がある。

主にNPO業界で使われてきた言葉だ。

世の中は、いや経済社会は「受益者負担の原則」
によって成り立っている。
つまり、モノやサービスを受け取る人が払う。
ということだ。

しかし。
たとえば、海外の子向けに学校を建てたい。
という意志を持った人がいる場合、

その子達からお金を受け取ることはできない。
そうすると校舎が立てられない。
国の補助金や民間の助成金なども期待できない。

そこで「第二の顧客」
という考え方が出てくる。

お金を払ってでも「支援をしたい人」がいるのではないか?

こうして、資金(寄付金)を集め、学校を建てる。
毎月の会費を払っている人には、
現地のレポートや子どもからの感謝の手紙が届く。
こうして、支援者は支援をし続ける。
これがNPO業界でいう「第二の顧客」モデル。

これはもはや寄付ではなく「等価交換」だと
僕は思っている。
「人の役に立ちたい」
というニーズに答えている。

土曜日のハックツのプレオープンと、
日曜日のニイダヤ水産からのコメタクミーティングで、
改めて思ったこと。

「第二の顧客」は
次のステージに進んでいく。

「第三の顧客」
それは簡単に言うと「参画」のステージ。
学びのエンターテイメントとして、活動を主体的に楽しむ。

人の根源的欲求。

「人の役に立ちたい」だけではなく、
「学びたい」「仲間がほしい」
に応えられるサービスを提供する。

それはきっとお金を出しても欲しいもの。

暗やみ本屋ハックツは、そんなコミュニティになった気がする。
「中学生高校生に本と地域をどう届けるか?」
という難問を目の前に、みんなが考える場になった。

そう。
うまくいかないほうが学びのエンターテイメントとしては
価値があるのだと気づいた。

なぜなら、それのほうが本人たちの学びが多いから。
それのほうが仲間になりやすいから。

そう考えると。
課題はそのまま資源だ。

その課題が困難であり、かつ「解決したい」と共感するものであるほど、
学びのエンターテイメントとして価値がある。

そこに
「第三の顧客」のコミュニティをつくっていくこと。
そのようなコミュニケーションデザインを行っていくこと。

もしかしたら。
「吉田松陰先生になる」
っていうのは、現代で言うと、そういうことなのかもしれません。

共に学ぼう。
って言えるコミュニティをつくること。

なんだか、視界が開けてきましたね。  

Posted by ニシダタクジ at 06:15Comments(0)学び