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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年09月15日

日本人が定住したのは最近の話だ


「まわしよみ新聞」の陸奥さんと大阪散歩。

名言だったのが、
「日本人が定住したのは最近の話だ」

いいなあ。
そうそう。

日本人が定住したのは
わずかこの2000年だけだ。
そういうスケール感がいい。

もうひとつ、
串カツが流行ったのは、
「二度づけ禁止」というキャッチコピー(?)が
できてから。

さらにもうひとつ。

「10代」というのは、代名詞であって、
10代の若者という人はいないのだから、
そこにどうやって本を選ぶのか?

そこに具体的な誰か、
がいないと届かない。
これはきっと、
金曜日の金子さんの話にも通じる。

高校生にビラを配って初めて、
「彼らが手に取ってくれる本はどんな本だ?」
という問いが生まれる。
きっとそういうことだ。

さて、話は戻って、定住の話。


「食べる日本史」(樋口清之 朝日文庫)

福岡のLUMOで買った本がリンクしてくるのです。
いい流れ。

稲作。
田んぼをつくる。

それはとてもたいへんなこと。
地面を平らにし、
水の入りを確保し、
ずっと湛水していなければならない。

しかし。
米は、世界で最も多収穫性を持つ作物であり、
同じ面積の土地から小麦の2倍のでんぷんを収穫できる。

そしてさらに、保存性。
籾をつけたまま保存すれば、栄養価が半減するまでに
10年もかかり、食用となる可能性は数十年にも及ぶ。
こうして、先人たちは稲作を基本にすることにした。

しかし、稲作によって、
土地に縛られ、また、その保存性によって、
財力というか、支配者と被支配者を生み出していくのも事実である。

こうして、2000年のときをかけて
(もっと早くかもしれないけど)
「定住」は文化となった。

しかし。
それ以前の8000年は、
みな、移動して交流して生きてきたのである。

そしてもしかすると、
今がその境目であり、
定住から交流へと
動いていくときを生きているのかもしれない。

いいなあ、そういうスケールの話、おもしろいです。
陸奥さん、ありがとうございます。  

Posted by ニシダタクジ at 07:25Comments(0)日記