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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年09月25日

言語化できない感性を信じること


「すべての仕事は肯定から始まる」(丸山俊一 大和書房)

第12章
「12歳の自分をを思い出せ。」
いいね。
12章で12歳というセンスがいい。

この章にも、
うーん、と、うなるキーワードが溢れている。

~~~ここから一部引用

・人間、願った「形」通りにはならないけれども、
イメージしたその「中身」のように、
人生は転がっているのではないか、と。

・たとえばどこかの会社に入社できるとか、そういう外形的なものではありません。
望んでいるある状況、ある意識の状態と表現したらいいのでしょうか?
なんとなくこうなるんだろうなと思っていると
それに向かって意識レベルではなく無意識のレベルまで
素直に望んでいることであれば、自覚しないでも
さまざまな準備がなされていく、という感覚です。

・本当に生産的なものは、むしろ徹底的な浪費からしか
生まれないものです。

・本当に大事なことはそれを体験している瞬間には見えていないのかもしれません

・一見矛盾しそうな要素、可能性を自分の中で常に殺さないで置いておけるか?

~~~ここまで一部引用。

先週のツルハシブックスミーティングは、
そんなことを感じるいい時間だった。

ツルハシブックスとは、なんだろうか?
そんな問いがあらためて目の前にある。

お客さんにとっては、どんな場なのだろう?
店番をするサムライたちにとっては、どんな場なのだろう。

今井さんが言った。
「言語化できない何かに向かっていたのだけど、
結果として、ちゃんとそこに向かってきたのだなあと。」

5年前。
スタートした時には言語化できないイメージだけがあった。

あれから5年。
当初思い描いていた学習塾を起点とした
地域のつながりをつくる、というようなものではないけど、
いつのまにか、中学生高校生が集い、穏やかに過ごすような場所ができていた。

そういえば、今井さんは大学卒業時にも
「こどもに関わること」と「建築(ものづくり)にかかわること」
を同時に行える仕事がないか?という問いを持っていた。

不安ながらも自らの感性を信じてきた。
問い続け、表現し続けてきた。

信じる根拠なんて何もなかったけど、
ただ、それを繰り返してきた。

少しずつ結果が出て、
自らの感性を信じられるようになった。

「自信」とは、
自らのスキル(技術)を信じられることではなく、
自らの感性を信じられることなのではないか、と思った。

ツルハシブックスとは、
「感性を磨き」「感性を信じられるようになる」ための空間なのではないか。

まずは、
安心空間をつくり、自らの感性を開く。

そこから、いろんな人に出会い、いろんなものを感じ、
いろんな経験をして、感性を磨いていく場。

もちろんそこには答えがなく、
ただひとつ、ゴールがあるとしたら、
卒業するタイミングが来る。

いつか、一緒に乗ってきた列車が、
終着駅、次の乗換駅に着いてしまったかのような、
感覚になる。

そうして、人は
次の列車に乗り換えて、
感性を磨く旅を続けていくのではないか?

そう思うと、
27歳のとき、不登校の中学生に出会って、
「彼らに地域の大人と出会う場をつくりたい」
と心から思ったこと。

29歳のとき、小説吉田松陰を読んで、
「たとえ獄中にあっても学びあいの場づくりで希望を生むことができる」
と確信し、萩へ向かい、松陰先生の墓前で誓ったこと。

そのときは、
それがどういうものなのか?
「形」は見えていなかったけど、
「イメージ」だけはなんとなくあった。

この本のひとことひとことが
僕の人生を投影しているようで、
非常に心を打たれました。

僕にとって顧客とは、人生を不安に思う中学生高校生大学生であり、
手法は、彼らと地域の大人を「学びあい」の場づくりによってつなげることであり、
それによって伝えたいメッセージは「言語化できない感性を信じ、行動すること」

現時点では、きっとそういうことだ。
ツルハシブックスも、ハックツも、そこに向かっている。

さあ。
次はどの列車に乗り込もうかな。  

Posted by ニシダタクジ at 06:38Comments(0)