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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年10月21日

知らない世界に飛び込むことができる人

企業訪問。
素敵な人に出会う。
茨城に来た理由がまたひとつ、見つかる。
茨城が誇るコーヒーブランド。

その道のりは決して平坦ではなかった。

知らない世界に飛び込むこと。
その連続だった。

その極意は、たったひとつ。
「間違ったら、間違ったと認める」
それだけだ。

飛び込んでいけば、素人なのだから、
当然、間違えることはある。
そのときに、それを認め、改善する。

その繰り返しが
現在の姿を作り上げている。

そして、その道を通った人だからこそ、
スタンフォード大学2005年卒業式の
スティーブジョブズの名スピーチを実感するのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=87dqMx-_BBo

~~~ここから引用(日本経済新聞webより)

リード大では当時、全米でおそらくもっとも優れた
カリグラフの講義を受けることができました。
キャンパス中に貼られているポスターや棚のラベルは
手書きの美しいカリグラフで彩られていたのです。

退学を決めて必須の授業を受ける必要がなくなったので、
カリグラフの講義で学ぼうと思えたのです。

ひげ飾り文字を学び、文字を組み合わせた場合のスペースのあけ方も勉強しました。
何がカリグラフを美しく見せる秘訣なのか会得しました。
科学ではとらえきれない伝統的で芸術的な文字の世界のとりこになったのです。

もちろん当時は、これがいずれ何かの役に立つとは考えもしなかった。
ところが10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、
カリグラフの知識が急によみがえってきたのです。

そして、その知識をすべて、マックに注ぎ込みました。
美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。
もし大学であの講義がなかったら、
マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう。

ウィンドウズはマックをコピーしただけなので、
パソコンにこうした機能が盛り込まれることもなかったでしょう。

もし私が退学を決心していなかったら、
あのカリグラフの講義に潜り込むことはなかったし、
パソコンが現在のようなすばらしいフォントを備えることもなかった。

もちろん、当時は先々のために
点と点をつなげる意識などありませんでした。
しかし、いまふり返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、
点と点をつなぎあわせることなどできません。

できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。
だから、我々はいまやっていることが
いずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。
私はこのやり方で後悔したことはありません。
むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

~~~ここまで引用

「しかし、いま振り返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。」

まさにこの一言に尽きると思う。
「キャリアドリフト」の神髄。

農学部で農業を志していたのは、
「手間をかけると美味しくなる」ということを知るためだった。
それはいま、ていねいに淹れたコーヒーとして、生きている。

将来を見据えて、点をつなげることはできない。
できるのは、後からつなぎ合わせること。

それを信じられるようになること。
これこそが20代の宿題なのかもしれないなあと思いました。

ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 06:37Comments(0)日記