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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年12月07日

カキモリのある町


カキモリのある町。

僕はこのフレーズを忘れないだろうと思う。

カキモリは蔵前にある文房具屋さん。
http://www.kakimori.com/
このwebのトップのフラッシュだけでキュンとします。

自分のオリジナルのノートがつくれます。
これが特に若い女性に大人気なのだそう。


昨日、参加した「旅する図書館」の会場が
カキモリの隣にあるカキモリink stand。
自分好みのインクを混ぜてつくることができる場所。

もうこの時点ですごいのですが。
今回の「旅する図書館」は
手紙にまつわる本を紹介して、
その後、カキモリで便箋と封筒を選び、手紙を書くというもの。


紹介された本


カキモリで便箋と封筒を選ぶ


代表の広瀬さんからインクの説明


ガラスペンで手紙を書く

なんだろう。
この豊かな空間は。

カキモリは2010年に蔵前にオープン。
もともとは群馬県でノベルティ文具の企画・製造を行っていた。

都内で小売をするにあたって、
通販ではできないことをやる、と
小さな文房具屋をオープンした。

カキモリではノートをオーダーメイドでつくることができる。
文房具屋さんなので万年筆やボールペンも売っている。
そして隣のink standでは、自分好みのインクを造ることができる。

「たのしく書く人」の言葉通り、
「書く」を楽しむことができる場所。
「書きたくなる」場所だ。

スゲー。

もう、形容できない。
またしても感じる圧倒的な敗北。

文化創造の場所。
そういう場に立ち会ってしまった衝撃。

いま、ここから小さな文化が生まれている。
生まれ続けている。

広瀬さんが言っていたけど、
社会は急速にアナログからデジタルに替わり、
手で書くことがなくなってきている。

だからこそ、
「書く」価値、手紙の価値が上がってきている
のだと言う。
その「書く」にフォーカスした文房具屋であり、ink standがカキモリだ。

豊かさとは何か?
という問いに正面から向き合い、
それを具体的方法で提案していくこと。

お客さんと共に
小さな文化を生み出していくこと。

ツルハシブックスも、
コメタクも
暗やみ本屋ハックツも、
そういう現場でありたいと思った。

そして、冒頭にも書いたけど、
何より衝撃だったのは、
カキモリが印刷・発行しているマップ。
「カキモリのある町」

これがまた愛にあふれたすごく素敵なマップ。
まずネーミングがすごい。

「カキモリのある町」
ストレートなんだけど、愛が詰まっている。
イラストもすごくかわいくて、いいんです。

たったの1枚で
この町に住みたいと、
思わせてくれるマップに心から衝撃を受けました。

ツルハシブックスもコメタクも、
ハックツも
愛にあふれたこんなまちのマップを作れたらいいなと思った。

「小さな文化」って
そうやって生まれていくんだって。
いや、生まれ続けていくんだって。

とても素敵な1日でした。
「旅する図書館」の井東さん、岡島さん
カキモリの広瀬さん、参加者のみなさん、
心震える1日を、ありがとうございました。

カキモリのある町。(地図のダウンロードもできます)
http://www.kakimori.com/town/index.html  

Posted by ニシダタクジ at 06:11Comments(0)日記