2015年12月15日
「関係性」で世の中をとらえなおす
先週木曜日の公開講座のまとめ。
「日本社会の変動とボランティア」の第2回。
~~~ここからメモ
企業社会⇔ボランティア
「企業戦士」:日本をどうにかしたい、と思って頑張ってきた。
戦後の2つの断層:55年、72年。
4つの縁
血縁・地縁・友縁・職縁
1945年以前
血縁:家制度の中に個人は埋め込まれていた。
地縁:互酬性:「結」「村八分」
友縁:同窓会・結社⇒集会結社の禁止
職縁:企業が台頭:産業組合化
1つ目の波:民主化の波
1945年~52年:戦後改革、55年体制へ
血縁:家長の力がなくなっていく
家同士の結婚⇒個人の結婚
個人が家族から切り離されていく。
地縁:名望者(名誉を望む人)の追放
力のある人がいなくなった。
女性・若者の台頭(4Hクラブなど)
友縁:公民館でのサークル活動
田園都市構想
職縁:財閥解体
自由党+民主党=自由民主党
社会党右派+左派=社会党
(55年体制)
奉仕とは、上層階級が上から下へするもの、ほどこし。
55年断層:高度成長の始まり
経済界の変化⇒政界の変化
官僚⇒経営者⇒労働組合で経済成長を目指す。
※農山漁村⇒外されていった:補助金でガス抜き
2つ目の波:都市化の波
1972年、高度成長から安定成長へ
都市化(流動化社会)の波
物理移動・暮らし方の変容
血縁:核家族化、マイホーム
地縁:「結」(互酬性)を失う⇒コミュニティ
町内会・自治会から、「近隣型ボランティア」へ。
友縁:市民運動、公害反対運動、保育所運動
事業型(目的別)ボランティア
職縁:ベースアップの終わり(72ニクソンショック)
3つ目の波:高齢化の波
血縁:在宅福祉の必要→「有償ボランティア」が生まれる⇒その後、ホームヘルパーへ。
高齢者が自分の住み慣れた地域で暮らすためには
⇒ノーマライゼーション、インテグレーションが必要
地縁:コミュニティビジネス:シルバー人材センター(有償ボランティア)
日本のボランティアの思想は互酬「情けはひとのためならず」
物質財産⇒精神財産(お金にならないけど価値がある。
友縁:A⇔Bという関係で生きている。
150円のものを売り買いした⇒150円の人間関係がつながる瞬間
職縁:これまで会社からの距離で自分を決めてきた。(アイデンティティ)
退職後、自分がつかめない⇒ボランティア
会社原理:ピラミッド ボランティア:フラット 組織原理が違う
4つ目の波:無縁化の波
血縁:引きこもり
地縁:非社会的行動(コミュニティに属さない)
職縁:若い人に話が通じない
「お金の偏在」
「関係性」でボランティアをとらえなおす。
4つの原則(宇宙観)
・「同じだけど違う、違うけど同じ」
・誰のものでもないけどみんなのものがある
・比べられないものと比べられるもの
・限りがある
動機:互酬性理論から考える
行動形態:個の尊厳と個の不可能性から考える
充足感:社会性‐個人の座標から
~~~ここまでメモ
つなぎなおす。
ということなのだろうと思う。
「関係性」、
それも、昔ながらのしがらみだらけの関係性ではなく、新しい関係性を必要としているのだろう。
1999年、畑を始めたとき、まきどき村の地元、
福井地区の人たちに触れ、「コミュニティが解決する」と直感した。
そこで直感した「コミュニティ」という単語は
おそらくは、今語られている
「風の人」と「土の人」がミックスされた空間の
ことなのだろうと思う。
そして多くの子どもたちは、「風の人」になる。
いや、ならざるを得ないのだと思う。
それこそが、「所属」という安心感が抜けて、
アイデンティティの根幹を揺るがしているのだと思う。
しかし。
だからこそ。
中学生高校生、もっといえば小学生、もっと下の時に、
「地域コミュニティという安心感」を体感していることが大切なのではないだろうか。
おそらく、ツルハシブックスやコメタク、ハックツが
やろうとしていることは、それを大学生や20代を起点に
中学生高校生に広げていくこと、なのかもしれない。
人は「関係性」、つまり「つながり」を必要としている。
それを、本やお米、ご飯を炊く、食べる、農作業をする、
そういったところからつなぎ直す活動。
日曜日に行った茅ヶ崎のREVENDELも
きっとそんな機能を持った場所なのだろうと思った。
そんな空間を、多くの人が必要としている。
そしてそれは実現可能だと思う。
写真:まきどき村「人生最高の朝ごはん」2002年
まだ旧庄屋佐藤家じゃなくて、朝市の横で食べていたころ。
「日本社会の変動とボランティア」の第2回。
~~~ここからメモ
企業社会⇔ボランティア
「企業戦士」:日本をどうにかしたい、と思って頑張ってきた。
戦後の2つの断層:55年、72年。
4つの縁
血縁・地縁・友縁・職縁
1945年以前
血縁:家制度の中に個人は埋め込まれていた。
地縁:互酬性:「結」「村八分」
友縁:同窓会・結社⇒集会結社の禁止
職縁:企業が台頭:産業組合化
1つ目の波:民主化の波
1945年~52年:戦後改革、55年体制へ
血縁:家長の力がなくなっていく
家同士の結婚⇒個人の結婚
個人が家族から切り離されていく。
地縁:名望者(名誉を望む人)の追放
力のある人がいなくなった。
女性・若者の台頭(4Hクラブなど)
友縁:公民館でのサークル活動
田園都市構想
職縁:財閥解体
自由党+民主党=自由民主党
社会党右派+左派=社会党
(55年体制)
奉仕とは、上層階級が上から下へするもの、ほどこし。
55年断層:高度成長の始まり
経済界の変化⇒政界の変化
官僚⇒経営者⇒労働組合で経済成長を目指す。
※農山漁村⇒外されていった:補助金でガス抜き
2つ目の波:都市化の波
1972年、高度成長から安定成長へ
都市化(流動化社会)の波
物理移動・暮らし方の変容
血縁:核家族化、マイホーム
地縁:「結」(互酬性)を失う⇒コミュニティ
町内会・自治会から、「近隣型ボランティア」へ。
友縁:市民運動、公害反対運動、保育所運動
事業型(目的別)ボランティア
職縁:ベースアップの終わり(72ニクソンショック)
3つ目の波:高齢化の波
血縁:在宅福祉の必要→「有償ボランティア」が生まれる⇒その後、ホームヘルパーへ。
高齢者が自分の住み慣れた地域で暮らすためには
⇒ノーマライゼーション、インテグレーションが必要
地縁:コミュニティビジネス:シルバー人材センター(有償ボランティア)
日本のボランティアの思想は互酬「情けはひとのためならず」
物質財産⇒精神財産(お金にならないけど価値がある。
友縁:A⇔Bという関係で生きている。
150円のものを売り買いした⇒150円の人間関係がつながる瞬間
職縁:これまで会社からの距離で自分を決めてきた。(アイデンティティ)
退職後、自分がつかめない⇒ボランティア
会社原理:ピラミッド ボランティア:フラット 組織原理が違う
4つ目の波:無縁化の波
血縁:引きこもり
地縁:非社会的行動(コミュニティに属さない)
職縁:若い人に話が通じない
「お金の偏在」
「関係性」でボランティアをとらえなおす。
4つの原則(宇宙観)
・「同じだけど違う、違うけど同じ」
・誰のものでもないけどみんなのものがある
・比べられないものと比べられるもの
・限りがある
動機:互酬性理論から考える
行動形態:個の尊厳と個の不可能性から考える
充足感:社会性‐個人の座標から
~~~ここまでメモ
つなぎなおす。
ということなのだろうと思う。
「関係性」、
それも、昔ながらのしがらみだらけの関係性ではなく、新しい関係性を必要としているのだろう。
1999年、畑を始めたとき、まきどき村の地元、
福井地区の人たちに触れ、「コミュニティが解決する」と直感した。
そこで直感した「コミュニティ」という単語は
おそらくは、今語られている
「風の人」と「土の人」がミックスされた空間の
ことなのだろうと思う。
そして多くの子どもたちは、「風の人」になる。
いや、ならざるを得ないのだと思う。
それこそが、「所属」という安心感が抜けて、
アイデンティティの根幹を揺るがしているのだと思う。
しかし。
だからこそ。
中学生高校生、もっといえば小学生、もっと下の時に、
「地域コミュニティという安心感」を体感していることが大切なのではないだろうか。
おそらく、ツルハシブックスやコメタク、ハックツが
やろうとしていることは、それを大学生や20代を起点に
中学生高校生に広げていくこと、なのかもしれない。
人は「関係性」、つまり「つながり」を必要としている。
それを、本やお米、ご飯を炊く、食べる、農作業をする、
そういったところからつなぎ直す活動。
日曜日に行った茅ヶ崎のREVENDELも
きっとそんな機能を持った場所なのだろうと思った。
そんな空間を、多くの人が必要としている。
そしてそれは実現可能だと思う。
写真:まきどき村「人生最高の朝ごはん」2002年
まだ旧庄屋佐藤家じゃなくて、朝市の横で食べていたころ。