プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2016年02月26日

キャリアドリフト時代におけるカフェ的空間の役割


「一歩踏み出せば昨日と違う自分になれる!」
(ジョン・クランボルツ/ライアン・バビノー 日本文芸社)

キャリアを考える上で、
クランボルツ理論を知ることは、
大きな1歩になるだろうと思う。

http://hero.niiblo.jp/e471194.html
参考:好奇心の芽を摘む7つの自問
「20代の宿題(2015.7.31)」

キャリアドリフト。
川下り型キャリア。
「偶然」をいかにつかむか。

一般的にやられているキャリアデザイン。
山登り型キャリアとは、
異なるキャリア理論だ。

予測不可能な時代に生きている僕たちにとって、
キャリアの考え方そのものを変えていかなければならないだろうと感じる。

前提条件が違う。
・人口増加による長期的な経済成長
・正社員で入社して一生勤める
・身につけたスキルが長期間使える

という前提であれば、
「目標」を設定し、それを短期間目標に分解して、
今、何をやるかを決定し、そこに集中する。

1つのことを極める。
石の上にも3年。
みたいな価値観が通用した時代。

その前提条件は明らかに崩れ去っている。
・人口減少によるモノ需要の減少
・1つの会社にとどまらない
・身につけたスキルはすぐに陳腐化する

そんな時代を生きていくには、
キャリアドリフト的な思考は必要になってくる。

・「偶然」をつかみ、「偶然」を生かす
・好奇心を持ってなんでもやってみる
・なんとかなると楽観視する
とそんなようなことが必要である。

そして何より、
「未来は社長の頭の中にではなく、対話の中にある」
のだと僕は思っている。

では、そんな「偶然」を起こしたり
「好奇心」を刺激する「対話」はどこにあるのか?
それがカフェ的空間なのかもしれないなと。

http://hero.niiblo.jp/e306473.html
参考:「もやもやに挑む」
(20代の宿題2013.11.25)

「カフェという場のつくり方」にあるような、
「文化や意識や精神をゆるやかに共有させてくれるような喫茶店」

そんな場所は、本来生きるのに必要だったはずなのだけど、
いつのまにか、食事・空間・対話
のうち目に見える「食事」だけがフォーカスされ、
200円でコーヒーが飲める場を「カフェ」と呼ぶようになった。
(いまやコンビニで100円で買えるコーヒーをカフェと称されている)

前述したここ50年60年の「特殊な時代」に、
いつのまにか少なくなってしまった喫茶店。

それはふたたび、見直されてきている。
生き方としてのカフェ、というのもあるだろう。

しかし、僕としては、
キャリアドリフト時代におけるカフェ的空間の重要性を
もう一度考えてみたい。

カフェとは、
「偶然」があふれている空間だ。
人やモノとの出会い。

特にブックカフェ、あるいは本屋併設のカフェなら
なおさらだろう。

「偶然」とは、「目的」を持たずに、
あるいは「なにか面白いことないかなあ」
と思ったときにたまたま出会うものだ。

そこに好奇心を発動させ、
聞いてみる、話してみる、やってみる、
そんなことが起こる場なのだろうと思う。

そういう意味では、
ツルハシブックスは「本屋」ではなく、「カフェ」なのだと思う。

昨年卒業した店員サムライの野島さんが
サムライになる前に言っていた。
「ツルハシブックスにいけば、誰かに会えるから」

「誰か」や「何か」に会いたくて、
人はカフェ的空間に足を運ぶ。

そこで思ってもいなかった出会いがあり、
行動が起こる。

キャリアドリフト時代には、
そんな場所が必要なのではないかと思う。

「それが必要だ」と思ってはいないけど、
「あってよかった」、そんな場をこれからもつくっていく。  

Posted by ニシダタクジ at 08:36Comments(0)学び