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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年04月14日

けれど言葉と現実は残り、だからこそ解釈と表現が実現し続ける

昨年1月にツルハシブックスに来てくれた
岸井大輔さんから「戯曲は作品である」が届いた。

クラウドファンディングしたことを思い出した。


昨年6月に京都で行われた個展の個展の書籍化。



まだ何も読んでないのだけど、
すでに添え状からビビビとくる。
いま、読むべき本だということがビシバシくる。

ここに、一部を引用する。

~~~ここから引用

面白いまちづくりの現場を調べると、出発点となった
故人にいきつくことが多いです。
考えてみれば、楽しい地域や社会は個人の
不条理な思いつきから始まる以外ない。

それらの思いは、たとえば
「結婚式ではお酒を飲まない(雲南市日登)」
「まちの名士は河童の仲間になる(久留米市田主丸)」
といった、ナゾかけのような言葉とともに残っています。

そしてナゾを解釈し、あいまいでしかない言葉が
暗示する未来から、それぞれの解釈を現実にしていく
営みに引き継がれました。

多くの営みは最初の一人を忘れていくので
名は埋もれていきます。けれど言葉と現実は残り、
だからこそ解釈と表現が実現し続ける。

戯曲は、目の前の上演のためにあります。
が、遠い未来のリアライズを夢見ていなければ、
残る形態をとる必要はない。

人生より長く大きい世界を夢見て
戯曲集は編まれます。
あなたの本棚の片隅に居場所をいただけますと
幸いです。

4.6岸井大輔

~~~ここまで引用

いやあ。
カッコイイなあ、岸井さん。

本とは何か?
に対しての、大いなる提示だなあと。

わかりやすいことだけが価値ではないのだと
ナゾを残すことが価値なのかもしれないと。

そんな本を、そしてまちづくりの現場を、
つくっていけたらいいなあと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 05:57Comments(0)言葉