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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年05月22日

向いている仕事、という幻想


昨日の日本経済新聞一面。

大学1年生から長期のインターンシップ。

大手17社と大学・高専11校が
連携して、大学1年次から長期インターンシップに
取り組み、職業観の醸成などを行うという。

気になったのが見出し。
「採用ミスマッチ防ぐ」

なるほど。
現在の1,2日間~1,2週間の短期インターンシップでは
人物を見ることができないから、
人事は「採用ミス」が起こるのだろうな、と。

もうちょっと長期で学生を見ることができたら、
会社への適性がわかって、いいのだろうな、と。

今回は、有名企業と有力大学
がタッグを組んだ形。
得をするのは企業と一部の優秀な学生
だけだろうなと。

若者が離職するのは、
「ミスマッチ」だからではない。

いや、確かに、会社に適応できなかった、
だからミスマッチといえばそうなのだろうけど。
それは決して、
「業種」や「職種」に対してのミスマッチではないだろうと思う。

ミスマッチという表現は
「マッチする(向いている)仕事がある」という幻想を生む。

13歳のハローワークといった職業紹介本や
イチロー、石川遼、本田圭祐の「卒業文集型」キャリア教育、
さらには、自己分析・適性判断といった統計学型の就活
が生みだしているのは、
「自分にも向いている仕事がある。」という幻想である。

向いている仕事など存在しない。
と僕は思う。

いや、もちろん、「この仕事、向いてるわ」
と思える仕事はあるだろう。
得意なことを生かせるなどの要素もある。

でも。
本質的には、
「仕事に合わせて、自分を開花させていく。」
という働き方をしていくほうが、
キャリアドリフト時代には合っている。

なぜなら、猛スピードで
仕事の内容自体が変化しているからだ。
新しい仕事がどんどん生まれてきているからだ。



中小企業庁の出している商品のライフサイクルを
見ればわかるとおり、ヒット商品が5年以上続いて売れるのは
2000年代の時点でわずかに5%だ。
現在はもっと短くなっているだろう。

中小企業はもちろん、大企業も
経営の多角化、新規事業立ち上げなどが
継続して行っていかなければならない。

そんな中で、
業種や職種にマッチングすることにどんな意味があるのだろうか?

向いている仕事なんてない。
仕事に合わせて、自分を開花させていく。
自分に合わせて、仕事を生み出していく。

その繰り返し。
仕事と自分とお客とのコミュニケーションを繰り返し、
人はきっと職業人になっていくのだろう。

冒頭の新聞記事に戻るが、
長期インターンシップを大企業で行うことに
私は意義をほとんど感じない。

なぜなら、長期インターンシップは、
職業マッチングのためではなく、
アントレプレナーシップ(起業家精神)の醸成の
ためであるからだと思っているからだ。

それには「経営者」に触れることが大切だからだ。
大企業のインターンシップにはそのようなことがなかなかできない。

中小企業だからこそ経営者(社長に限らず幹部)と
密接にかかわり、その中で思考・試行することによって、
アントレプレナーシップを身に付けていくこと。

それは、どんな業種、職種であっても、
将来就職を検討しているかどうか、に関係なく、
この人だ!と感じた経営者、この会社だ!と思った会社での
長期のインターンシップをおススメしたい。

向いている仕事など存在しない。
仕事に合わせて自分を開花させていく。
自分に合わせて仕事を生み出していく。
お客に合わせて価値を生み続ける。

その繰り返し。
それを支えるのがアントレプレナーシップということに
なるのだろう。

大学生たちが夏休みの活動を考える時期だ。
ツルハシブックスでは、そんな活動相談に応じます。

あ、夏は合宿免許、という方は、
新潟中央自動車学校での合宿免許をおススメします。
大学行きの送迎バスでツルハシブックスに通うことができます。  

Posted by ニシダタクジ at 08:14Comments(0)就職