2016年06月08日
リンゴ、いりませんか?
つくば市のPEOPLEという素敵な古本屋さんで
買いました、spectato rvol36「コペ転」
冒頭のリンゴ屋さんの話がまさに
「コペ転」:
「天動説」から「地動説」へのような
コペルニクス的転回の略
1970年代に流行ったそうだ。
現代のコペルニクスたちを追いかけたこの特集。
表紙のリンゴの絵は、
ムカイ林檎店で
リンゴ売りをしている片山玲一郎さんの
リンゴ屋さんの話から。
この話だけでとっても熱い気持ちになれた。
住宅街のインターホンを押し、
「リンゴ、いりませんか?」
と声をかける。
リンゴは商品というより、
コミュニケーション・ツールだ。
リンゴ売りはサーフィンに似ている。
目に見えない「フロー」を掴める人ほど売れていく。
リンゴを買うのは、
リンゴがほしいからではない。
「君がマジメそうだったから」
「あなたたすすめるから」
といって、食べないりんごを買う人もいる。
ヤッチャバで聞いた菊地くんの
栗ご飯の話を思い出した。
リンゴがほしいわけでも、食べたいわけでもない。
でも、リンゴを買うんだよね。
それがなぜか、っていうのがとても大切だなあと
思った。
「評価経済社会」を読んだ後だったので、
なおさら頭に入ってきたエピソードでした。
ツルハシブックスでも取扱いします。