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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年08月29日

「ビジネス」と「地域づくり」のあいだ


百姓百貨店インターンシップ2週目。


(写真は1週前の朝日)

今回は川口のラーメンの名店「つり吉」からの
ワークショップ。

今年2月の立命館大学での
上田信行さんのワークショップに出てから、
ワークショップスタイルを変更し、
「自分が雰囲気をつくる」系にシフトした。
いわゆる「前に出る」ファシリテート。かな?

これが
進行中のプロジェクトのワークショップとしては、
かなり有効なのではないかということを感じている。

今年5月にやったツルハシブックスのサムライ合宿でも
手ごたえがあったし、先週の1泊2日の木沢合宿でも
「楽しかった」という感想をもらった。

昨日も、最終報告会を
地域の人を巻き込んだ寸劇にする、などの
アイデアが出た。

百姓百貨店インターンシップ(4週間)は、
いろんな場所で応用できるのではないかと思った。

ゴール:
地域資源を活用した月3万円ビジネスアイデアを100個出して、
そのうちいくつかを実際にやってみる。

1週目:まずはビジネスアイデア(資源含む)を100個出す。
ポイント:たとえば、みたいな例示をいくつか出す。

今年は6日目時点ですでに100個のアイデアが出ていた。
それを具体的にする1泊2日合宿。

「顧客はだれか?」
「顧客にとっての価値は何か?」
を軸にアイデアをビジネスに落とし込む。

2週目:具体的にカタチにしていく。
集落とコミュニケーションを重ねながら、ビジネスをカタチにしていく。

ここで、
「もやもや」が発生する。
顧客像が具体的に浮かばない。

集落のじいちゃんばあちゃんこそが
顧客じゃないのか?

そしてもうひとつ。
「のもーれ長岡」という交流会に行って、問われたとき。

そのゴールはどこか?
成果は何か?
インターンシップの期間が終わった後はどうなるのか?

うんうん。
ビジネスだとそこ、問われるところだね。
それに明確に答えられない自分に気づく。

もういちど、プロジェクトを見つめなおす。
俯瞰してみる。

なんのためにやっているのか?
ゴールはどこなのか?
明確じゃないなあって思う。

でもね。
先週書いたけど、

「ゴールが明確じゃない」からこそ、
このプロジェクトに応募したはずなんだよね。

「百姓百貨店」と「白い箱」(ナリワイボックス)
というわけがわからない何かに魅力を感じて、
いま木沢にいるわけ。

そこ。
新しい何か。

今回、ワークショップをやってみて、
「新しい何か」って
別に何かを発明するわけじゃないのかも、
って思った。

「ビジネス」と「地域づくり」のあいだ

そこを探る「社会実験」なのだなあと。

ビジネスの価値観と地域づくりの価値観は
少し異なる。

ビジネスはなんといっても「結果がすべて」「数字がすべて」だ
「わかりやすさ」に価値がある。

地域づくりのゴールは地域の数だけ多様だし、
それは地域の方との対話の先にしか見えてこない。

それをつなぐ「社会実験」。
「社会実験」は、必ず終わる。
成功を目的としていない。
実験・検証を目的としている。

うまくいっているのなら、続ければいいし、
うまくいかなければ、やめればいい。
まわしよみ新聞の陸奥さんから教えてもらったエッセンスだ。

地域からすれば、「社会実験」をローコストで行う、
これが「田舎インターン」ということになるのだろう。

そして、大学生にとっては、
「価値とは何か?」という圧倒的な問いの中に放り込まれること。

ビジネスにして、売れることももちろん価値なのだけど、
そうじゃない価値があるのではないか、と。
自分たちはどこに向かっていのか?
と「もやもや」すること。

そしてその「もやもや」を共有すること、言語化すること。
それが2週目なのかもしれないと思った。

昨日の結論は、
お客さん目線だけではなくて、
商品づくりのプロセスを集落のみんなと
一緒に楽しむこと。

お客さんの課題だけではなく、
地域の課題も同時に解決すること。
地域の人たちも一緒にワクワクできる商品をつくること。
やればやるほど、地域の人と仲良くなれること。

そんな商品をひとつでもつくれたら、
「百姓百貨店」はだんだんとカタチになっていくのだろうと思う。

僕としては、地域の、特に中山間地の現場で、
「百姓百貨店プログラム」そのものが売れるような気がする。

「ビジネス」と「地域づくり」のあいだに、
「新しい何か」をつくっていこう。
自分の「在り方」を問いかけながら。  

Posted by ニシダタクジ at 07:32Comments(0)学び