プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年09月24日

「誰かのために」という「過去」を積み重ねていく

ツルハシブックスには、
「少年A」と「少年B」と呼ばれる常連のお客さんがいる。

「少年A」は中学3年生。小学校5年生のときから
ツルハシブックスに出入りしている。

「少年B」は高校2年生。
僕が茨城にいるあいだに、常連と呼ばれるようになっていた。

昨日の昼間、僕が3Fで休んでいると、
少年B、高橋くんがマンガを読んでいた。

そこでレポートをやっていた井上有紀ちゃんが
「ツルハシ閉店に向けて、
いまいろいろな人から書いてもらっているのだけど、
何か書いてくれる?」

というと、
「超ネガティブなこと書いてもいいんですか?」
「いいよ、いいよ。」

そうして書かれた紙がこちら。


うんうん。
そうだよね。
バカヤロー。
それだわ、きっと。

昨日も、少年Aは、
1Fと2Fの階段の途中で、
ひとり、YOUTUBEを見ていた。

2FからWIFIを飛ばしているので、
そっちのほうが電波がいいんだって。

2人の少年にとって、
ツルハシブックスは「居場所」なのだろうなと。
「サードプレイス」という言葉では
言い表せないほどの居場所なのだろうと。

そして、サムライたちは、
2人の少年に接する中で、
大切な「過去」を積み重ねていく。

それはきっと、
「顧客は誰か」という問いへのヒント。

すべての会社が
明らかにしなければならない
ドラッカーの5つの質問。

いや、本当は、
すべての事業は、

あるいはすべての人たちが、
人生を生きる上で、明らかにしなければならないこと。
「顧客は誰か」
「顧客にとって価値は何か」

それは、少年Aや少年Bといった
具体的な誰かに出会うこと。
心を揺さぶられること。

そこから人生は始まっていくのだろうと思う。

ツルハシブックス店員サムライとは、
きっとそういうことなのではないだろうか。

「誰かのために」という「過去」を積み重ねていくこと。

福島正伸さん風に言えば、
「あきらめない理由」を積み重ねていくこと。

ツルハシブックスがあってよかった。

ツルハシブックスを設計・施工した
今井あゆみさんがやりたかったのは、
きっとこういうことなのだろうな。

素敵なお店をありがとう。
ツルハシブックスという旅はまだ、終わりませんよ。  

Posted by ニシダタクジ at 07:09Comments(0)日記